2011.03.10
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夏海「お、え、顔ひどいよ!」
ハル「昨日眠れなくて。」
夏海「いきなり急接近だもんね。」

昨日バイトが終わったら、冷めやまぬうちにと思い早速報告した私。

ハル「やばいよー。頭から離れないよ~。
   寝ても覚めても頭の中いっぱい。ふへぇ。」
夏海「なんか、わかってはいたけど、本当重症だね。」
ハル「重症重症。今日の講義寝ないようにしないと…。」

ハル「私もー。」
夏海「………かけになんないんだけど…。」

午前中の講義は頑張ったにせよ、お昼直後の講義はやばいもんで。
午後の講義が一つだったのがまだ救いだった。

李花「いやー。あんた爆睡だったねー。
   てか、もうちょい寝かたってもんがあるでしょ。」
ハル「よく寝てしまいました。」
夏海「いびきかかないかなー、寝言言わないかなーってヒヤヒヤしちゃったよ。」
ハル「二人にお願いっ!!」
李花・夏海「タルト!」
ハル「はいはい。ノート見せてね。」


まだ日中なのもあって、太陽が眩しいけど日の光がなんとも気持ちがいい。
二人がタルトを食べてる間、私は黙々と今日の午後の講義のノートを写させてもらっていた。

李花「にしても、よかったね。」
夏海「よねー。見てるだけで終わる恋に進展するかもという兆しが見えてきた。」
ハル「え、私の話し?」

李花「んで、アド交換とかしたの?」
ハル「してないよ?」
李花「えー!」
夏海「うちは、そう予想してたけどね。」
李花「ですよねー。」
ハル「いや、だって。初日からいきなり連絡先とか…無理だしぃ。
   私あなたの事気になってますっていうのがもろわかりじゃない。」
李花「そのぐらいの恥じらいは捨てろ!」
夏海「そうだ、そうだ。」
ハル「ま、ま、追々…ね。」
夏海「いつになるやら。」

私は写し終えたノートをしまい、アイスコーヒーを飲んだ。
ふと窓の外をみる。

ハル(本当に今日は気持ちがいい日だなぁ。)


???「コンコン」
窓ガラスを叩く音がする。

ハル・李花・夏海「?!」
松山「(手をふってる)」

私は思わず勢いよく立ちあがった。

ハル「松山くん!」

その反応をみてガラス越しの松山くんは、ふふっと笑う。
私の気持ちとは裏腹に彼は余裕の表情でバイバイをしてきた。
私は頭を下げることしかできずに、嵐のように去っていく松山くんの背中を見つめ続けた。

夏海「噂をすればってやつ、本当に本当だよね。」
李花「なんか、やっぱイケメンだね。」
ハル「本当、やばい。」

日の光の暑さなのか
私の体温の暑さなのか
もう、わからないぐらい心臓はドクドクいっていた。

ハル「見てるだけじゃ駄目だなぁ。」

もう、抑えられないほど、私は松山くんに夢中で
松山くんを知りたいのと同時に私を知ってもらいたいと思った。
そうやって私の恋は動き始めた。












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Last updated  2011.03.10 16:23:37


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暁 未来 @ Re[1]:27日の日記(06/27) りりさん >未来ちゃん 大丈夫? >心配…
暁 未来 @ Re[1]:27日の日記(06/27) the oldさん >言うのは簡単。ただね。こ…
りり@ Re:27日の日記 未来ちゃん 大丈夫? 心配だょ。。 りりぢ…

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