おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

2010年02月06日
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カテゴリ: 米国経済(GDP)
 米実質GDPは5.7%。あまりの数字に唖然としてしまう。潜在成長力は2%前後、ちょっと無理しすぎである。反動が懸念される。絞り込み過ぎた在庫の積み増しがGDPを押し上げたらしい。持続性には疑問がつくってことのようだ。
10~12月の米実質GDP速報値、5.7%成長 通年ではマイナス2.4% (2010年1月30日/日本経済新聞 朝刊)

20100206_米国内総生産_短期.jpg

 米商務省のニュースリリースお読むと、民間在庫投資、輸出、個人消費支出と輸入の減少の影響で増加。特に民間在庫投資の寄与が大きい。
いいんだけ民間在庫投資に持続性があるとは思えず、輸出もドル安で価格競争力がまし増加しているだけで生産性が上がっての輸出増ではない。ドル相場次第でどちらにも振れてしまい安定的ではない。雇用環境は何とか底入れしつつあり、今後悪化することはないだろうが急激に改善するとも思えず個人消費支出は現状維持がやっとではないかとみている。ちょっと、先行きについては心許ない。

 長期推移をグラフ化して見ると下図のようになる。
20100206_米国内総生産成長率_長期.jpg

 一次回帰直線を取るとy=-0.009x+4.4479。米国の実質GDPは長期下降基調。無理なく実現できそうな実質GDPは現状で2.1%程度。今回の改善は、ちょっと行き過ぎた様に見える。米国の財政を考えると現状レベルの景気対策を維持することはできないのだから、政府支出に頼った高成長率は、産業構造の歪みを助長し、今後に禍根を残す。ちょっと無理しし過ぎのような気がしてならないがどうなんだろう。








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最終更新日  2010年02月06日 17時18分11秒
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