スキルス胃癌 サポート

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闘病後記


本来ならこの次の治療には、これにシスプラチンを加えたり、タキソールやイリノテカン等の治療もあったのですが。
「辛い」と言うような副作用もなく、闘病を終えることになりました。

貧血で自宅で倒れ、脳挫傷を負うというとんでもないアクシデントに見舞われたけれど、これは「神様からの贈り物」だと思う事にしました。
前頭葉を損傷した事で、悩んだり、落ち込んだり、死に対する恐怖を感じなくて済んだから。
娘としては、尊敬する父のままで最期を迎えて欲しかったという傲慢な思いもあるのが正直なところだけれど。

父の病を通して知り合った当時の仲間は今も仲間です。
それまで感じた事もなかった「人の暖かさ」というものを知りました。
人の優しさに涙するなんて事は、滅多にある事ではないでしょう。
間違いなく、父は私に宝を残してくれたのだと思います。
そして今、私が受けた恩恵を誰かに返す時だと思っています。




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