正月明けのお休みなので、「虚ろな十字架: 東野圭吾」を一気読み。冒頭の「井口沙織と仁科史也の甘酸っぱい初恋」がプロローグ。このプロローグが「物語の幹」と「どう結び付いてくるのよ?」と読者を少しイライラさせる。このように読者をイライラさせながら、物語に引きずり込む東野圭吾さんのテクニック。さすが。
粗く言えば 「死神の浮力」(伊坂幸太郎著) 「祈りの幕が下りる時」(東野 圭吾) 」を足して2で割った「罪は死刑をもって贖えるのか?虚ろで無く具体的な十字架を背負うことで罪が贖われるのか?」という重い、宗教的、或いは哲学的なテーマを扱っている本作。井口沙織と仁科史也に「贖罪を強要する」、浜岡小夜子、中原道正の行動、言動は大いに違和感。「お前たちは神でも何でもないのに、井口沙織と仁科史也に贖罪させるのか? 」は大いに 疑問で、読後感は良くない。★★★☆。
特に、仁科史也は高校生の時に「若気の至り」で罪は犯したかもしれないが、「死に将に向かおうとする」花恵、翔の命を救い、医師として子供の命を救い続け、十分「虚ろでは無く、具体的に」十字架を背負ってきており、これからも「神の与え給えし十字架」を背負っていくはずなのに、この結論はどうなんだと感じた。エピローグで沙織と史也の罪の痕跡が消えているストーリー。東野さんなりの光か?
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21:12 "PHARRELL × さかいゆう × 佐藤竹善" HAPPY × HEADPHONE GIRL
21:16 "SYNCHRONICITY × アトムの子" POLICE × 山下達郎
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21:23 "BEAUTY IN THE WORLD × ALL TOGETHER NOW" MACY GREY × BEATLES
21:28 "GIRL TALK × JAM WITH ME" TLC × 久保田利伸
21:34 "ADDICTED TO YOU(INTERFM PARS ORPHEUS REMIX)" 宇多田ヒカル
21:40 "SONG FOR MY FATHER × RIKI DON'T LOSE THAT NUMBER" STEELY DAN × HORACE SILVER
21:49 "また逢う日まで(INTERFM PARS ORPHEUSバージョン)" 尾崎紀世彦
21:52 "JOY (UP TOWN MIX)" SING LIKE TAKING
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