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第31期竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の七番勝負第7局が20日から山口県下関市の春帆楼で行われ、21日午後6時49分、挑戦者の広瀬章人八段(31)が羽生善治竜王(48)を167手で破り、4勝3敗で初の竜王を獲得した。前人未到の通算獲得タイトル100期に王手をかけていた羽生竜王は、27年ぶりに無冠となった。本局は実戦例▲佐藤天彦名人-△郷田真隆九段戦(2018年10月、王将戦挑戦者決定リーグ)と同様の進行で57手目▲3四飛まで来たが、郷田さんの58手目△4四歩ではなく、羽生さんは58手目△1六角打にこの歴史的な1局の命運を賭けた。佐藤‐郷田戦は先手佐藤さんの快勝だが、羽生さんは負けた郷田さん側を持って指す。馬と成香で広瀬さんの金と飛車を抑え込もうという大局観。76手目 △4四歩で香車損に桂損になりそうな局面で、広瀬さん77手目 ▲8五桂打、79手目 ▲7三歩打の勝負手。羽生玉から遠いところでの駒を投資。羽生さんに80手目△7一歩打と謝らせて飛車の横利きを無くす、この手を強要させ少し広瀬さんが良くなったか。広瀬さんが形勢がよくなったと思ったのは、123手目 ▲2四歩打から125手目▲6六銀の反撃に転じたところとのこと。さらに、127手目 ▲7五銀と金を入手しながら飛車道を開けて馬を取らせての129手目 ▲6三飛成と金をさらに1枚入手しながら羽生陣に飛車を成り込んだ局面。広瀬さん優勢から勝勢に。いつの間にか駒得にもなっている。以下が広瀬さんの「▲167手目 2一銀打」が投了図。投了図以下は、△2一同王 ▲3二龍 △3二同王 ▲5二龍 △4二銀打 (銀以外の他の相駒でも同じ)▲4二同龍 △4二同王 ▲4三金打 △3一王 ▲3二金打までの頭金で詰み。
2018.12.21
第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントの挑戦者決定二番勝負第1局、佐藤天彦名人VS広瀬章人八段の対局が12月17日に行われ、広瀬八段が89手で佐藤名人に勝ち。渡辺明棋王への挑戦を決めた。「もし」だが、現在進行中の羽生さんとの竜王戦、渡辺さんとの棋王戦に勝てば、広瀬さん2冠王で、豊島棋聖/王位と2冠同士で「豊島、広瀬」時代になる。後手の5四歩がいないことを生かし、先手の広瀬八段が31手目▲5五銀と攻めの銀を五段目に進出。先手は好機に▲4五歩と突く筋を見ているようです。▲4五歩に(1)△4五同歩なら▲4四歩、(2)△4五同桂なら▲4六歩。感想戦で佐藤名人「▲5五銀をうっかりしました。痛かったです」。ここから佐藤さん暴れて見せるが、どうも無理攻めを広瀬さんに強要されている感じ。△8六歩▲同歩を入れて34手目△4二金右は苦心の手順。△4二金右▲3六歩△8六歩と手順を入れ替えると、▲8六同角と取られる恐れがあった。以下△8六同飛▲同歩△1五角▲7一飛△5二玉▲2七歩は先手優勢。先手の広瀬さんは▲3五歩△4三金直と3筋に味をつけたうえで55手目▲7三銀と打ち、からめ手からの攻め。以下飛車を逃げる1手に▲6四銀成が手厚い。以下、3筋、4筋を広瀬さん制覇して、佐藤さんには良い所は無かったように見えた。
2018.12.17
羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負第6局は、12時7分に81手で広瀬八段の勝ち。消費時間は▲広瀬4時間20分、△羽生5時間56分。七番勝負は3勝3敗で決着は第7局に持ち込まれた。第7局は20・21日に山口県下関市「春帆楼」で指される。個人的には1992年の第5期竜王戦七番勝負に相当する大一番に次局はなると思っている。第5期は羽生さんが谷川さんを4勝3敗で破って、羽生さんが棋界の覇者になった。勝負ところは広瀬さんの53手目 ▲2七飛打の局面。劣勢を感じていた羽生さんはたった2分の小考で△1九角成。ここは3七角にヒモを付ける△4五桂が有力だった。ただし、両対局者は△4五桂に気づいていなかったらしい。△4五桂に(1)▲4八銀は△6五桂▲3七飛△同桂成▲同銀△2九飛▲3九桂△7七桂成▲同銀直△8七歩成▲同銀△1九飛成で「長い将棋になったかもしれない」と羽生さん。途中、△2九飛で△7七桂成▲同銀直△7八飛も考えられ、▲6八角△8七歩成▲同銀△6八飛成▲同銀△5五角▲7三桂△3七角成でどうだったか。△4五桂に(2)▲2一飛成△5七桂成▲6九玉(▲同玉は△6五桂▲6八玉△7七桂成▲同玉△8二角成▲3二竜△4二金の変化で先手も大変)も有力。△3一歩▲5八歩△6五桂▲8六竜△1九角成▲5七歩△同桂不成▲7九玉△4九桂成が並べられた。「長い将棋だと思うが、先手もしっかりしているので自信がない。駒をたくさん自陣に使わされている」と羽生さん。
2018.12.13
ジャズの後は将棋三昧。将棋日本シリーズの決勝観戦は3年振りくらいか?と思って調べてみると、4年前の第35回の渡辺ー羽生の決勝戦以来。この時は渡辺さんが勝ち、初優勝。この時も含めてこれまで決勝は東京体育館やビッグサイトだったが、今日は幕張メッセ。かなり遠かった。辛菅井さんが飛車を捌いて、桂と銀を交換して渡辺陣に龍🐉を作った77手目6一飛車成の局面は菅井さん優勢かと思ったが、3五馬🐴の頭を叩いた3六歩が疑問だった。3六馬の拠点を活かした馬🐴の後ろの3五桂、3五桂に支えられた2七桂が厳しかった。以下王手ラッシュで菅井さん迫ったが114手目までで渡辺さんの勝ち。局後の渡辺さんの感想では2七桂の王手を1回躱しておけば、菅井さんに詰まされたかも、だったらしい。
2018.11.18
羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負第3局(読売新聞社主催)が1日から茨城県鹿嶋市の鹿島神宮で行われ、2日午後6時24分、広瀬八段が130手で勝ち、対戦成績を1勝2敗とした。5年くらい前に関内であった名人戦の解説会で、気さくなお人柄の広瀬さんとお話したことがあるので、今回は少し広瀬さんを応援している。いきなり2連敗だったので、本局は広瀬さんにとって大きな勝利。豊島2冠と広瀬さんは「2強」と言える現状なので、第4局以降が楽しみになった。105手目まで羽生さんの猛攻に、風前の灯だった広瀬玉。ここで広瀬さんの106手目 △7五歩が羽生さんの指し手を惑わす「罠」。羽生さんは▲7五同歩と応じてしまったが、ここは▲4五竜△7四玉▲7五歩△8三玉▲7四歩△同金▲6三銀と指せば、羽生さん大いに有望だった。羽生さん「それで先手勝ちというわけではありませんが、難しそうです」。広瀬さん「その形は後手が先にミスをしそうです」。広瀬さん待望の反撃、108手目 △5八角打。1手遅れで羽生さん109手目 ▲4五竜としたが、さらに追撃の110手目 △6九銀打が厳しく、ここではもう逆転模様。羽生さんに取られそうな7二桂、7三金が連携して広瀬さんの玉を有効に守る駒になった、114手目 △6四金。玉頭に迫る6五龍を「叱りつけて」押し返す、力強い金の進出。△6四金に羽生さん115手目▲6九竜と自陣に引き上げて、銀を取るしかないようでは変調。▲6九竜は粘りにいく手。116手目△ 同角成とされてからは、羽生さん敗勢。一瞬の逆転劇。羽生さんは感想戦で「ずっと難しい将棋」と言っていたが、直前までは「細い攻めだが、これは勝てる」と思っていたはず。106手目▲4五竜としていれば、以下7二桂、7三金、8一飛車まで召し上げて、駒損を回復できそうだった。130手目 7九銀打を見て、羽生さん潔く投了。終局時刻は18時24分。消費時間は、▲羽生7時間59分、△広瀬7時間9分(持ち時間は各8時間)。広瀬がシリーズ初勝利。第4局は11月24、25日(土、日)に京都府福知山市「福知山城」で行われる。投了以下は(1)▲7八玉に△5九飛成で一手一手の寄り。(2)▲7九同玉は△5九飛成▲6九歩△7八銀▲同玉△6七桂成▲同玉△7六銀▲同銀△5八角▲7八玉△6九角成▲8八玉△6八竜▲9七玉△7九馬▲8七玉△7八竜が一例で羽生さんの投了も已む無し。終局後のインタビューの後はお二人は現地大盤解説の会場に移動。ここで20分ほど検討。中盤の局面から異例の長時間の検討。現地解説会に駆けつけたファン、AbemaTV等中継で観ているファンへのサービス。素晴らしい。勝った広瀬さんはいくらでも長時間話せるが、負けた羽生さんにはツライ時間だったはず。検討の途中で時折笑顔を見せる羽生さん。noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)という言葉がピッタリの羽生さんの素敵なお姿だった。
2018.11.02
第66期王座戦五番勝負は3勝2敗で斎藤さんの勝利。初タイトルとなる王座を奪取。2連敗から2連勝で中村さん盛り返したが、逆転はならなかった。中村さんのラストチャンスは以下の局面。△7七歩成と桂をとれば中村さん逆転模様だった。対して▲7三歩成には△8七桂▲8九玉△9九桂成▲7九玉△8九成桂▲同玉△8五香▲7九玉△8七香成で後手が逆転したようだ。本譜△6八歩と打ってからは、先手斎藤さんがはっきり勝ち。
2018.10.30
将棋の第49期新人王戦決勝三番勝負(しんぶん赤旗主催)第2局が17日、大阪市の関西将棋会館で指され、藤井聡太七段(16)が奨励会の出口若武三段(23)に105手で勝ち、2連勝で優勝。奨励会の出口さんが優勝出来ると3段リーグ脱出の一つの手掛かりになるので応援したが、届かず。優勝出来れば、フリークラスへの1ポイントを獲得出来た。今回魅せた攻めの鋭さを発揮して早く3段リーグを脱出して欲しい。序盤52手目 △4七歩で金がそっぽにやられた局面は出口さんが有利かと思ったが、玉の固さの差が出て藤井君の圧勝。藤井君の大局観が炸裂。この少し後、この「そっぽにやられた」金が出口さんの1九馬を藤井君の2八歩と3九金で蟄居させて「稼働不能」に。出口さんとしては何とかこの馬を活かす手順を捻り出す必要があった。この局面が最後の出口さんのチャンスだった。実戦は70手目 △4六銀と指したが、ここは元々の読み筋の△2七歩と飛車を取る指針で指せば後手もやれたらしい。残念。以下▲2三角成△2八歩成▲同金△2七歩▲同金△2九馬に▲2八金△3八馬▲同金△4九飛と食いついければ先手も大変だった。実戦も飛車を74手目△3七銀と捕獲したが、出口さんの1九馬が藤井君の2八歩と3九金で蟄居させられたままでは厳しかった。
2018.10.17
第59期王位戦七番勝負第7局は127手で豊島棋聖が制し、王位奪取。これにより豊島棋聖は王位、棋聖の二冠。菅井さんを応援していたが、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」での第6局を落としたのが痛かった。この第6局で勝負の流れが変わったようだ。豊島さん、気迫の73手目▲7七桂。穴熊の桂を跳ねて6五の位を支えた。豊島玉は横腹が開いて薄い形になったものの、次に▲8五桂と飛んで、9筋に殺到する狙いもある。問題の菅井さん、76手目△7三角。ここは、△6四歩▲同歩△3五歩▲同歩△7三桂という順を選びたかった。以下、▲8五歩△6六角▲同金△6四飛▲6五歩△同桂▲同桂△3六歩▲5九角△6五金▲8六角△7五桂▲同歩△6六金▲5五角△6五飛が予想される進行で、難しい勝負だったらしい。実戦は菅井さんの角頭を狙われて、自然に9筋を責められ、3七角の睨みがあまりに厳しかった。普通は6筋に「と金」が出来れば、菅井さん有利なはずだが、95手目 ▲4五歩が角筋を通してあまりに厳しい1着。当然の一手に思えた菅井さんの96手目△8二銀打。代えて△8二桂が優った。8二に桂合ならば、以下▲9五香△9四歩▲同香△同銀▲9三歩△9二歩▲同歩成△同玉▲9三歩△同桂(△同玉もある)といった進行になった際に8二桂が9四の地点を守ってよく働いていた。形勢を悲観し過ぎた菅井さん。ここはもう少し腰を落として考えたかった。豊島さんの127手目▲6三金打を見て、菅井さん投了。以下(1)△6三同玉は▲7四銀まで、(2)△8二玉は▲7二金△9一玉▲8二金までで詰みとなる。終局時刻は16時26分。消費時間は▲豊島さん7時間7分、△菅井さん5時間58分。シリーズ成績は豊島さんの4勝3敗となり、王位奪取が決まった。これにより豊島さんは王位、棋聖の二冠となった。
2018.09.27
2018年9月20日第66期王座戦五番勝負第2局に斎藤慎太郎七段が連勝。初タイトルに王手。好調斎藤さんが中村王座を追い詰めた。中村さんはこれから3連勝しないと、王座防衛出来ないので相当苦しくなった。第1局もやや消極的な中村さん指し手に見えたのが、気がかり。問題の局面。68手目 △2五桂に対して、夕食のウナギも食べずに長考の中村さん。69手目▲4七金を選択。ここは、 △2五同飛を指したかった。▲2五同飛△7六桂▲7七玉は△5九角が王手金取りになるのを避けて、▲4七金を選んだが次の70手目 △7六桂打、71手目▲7九玉、72手目 △8八歩打の追撃が厳しく防戦一方の展開に。71手目▲7九玉ではまだしも71手目▲7七玉で△7六桂を取りにいけばまだしもだったが中村さんの攻めが斎藤玉を追い詰める展開にはならなかった。斎藤さんの96手目 △7六歩打が最後の中村さんのチャンス。▲6四桂△同銀▲6三歩△8六飛▲6二歩成△同玉▲7四桂△6三玉▲7二角△同玉▲6二金で中村さんの攻めが決まったかも。実戦は△7六歩打に対して、97手目 ▲7八玉と受けてしまったので、次の△6六歩があまりにも厳しかった。さらに▲6八歩と受けてしまっては、▲6三歩が打てず形勢に差がついた。
2018.09.21
菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する第59期王位戦七番勝負の第6局が9月10・11日(月・火)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われ、豊島棋聖が菅井王位を165手で破り、タイトル戦成績を3勝3敗。七番勝負の行方は、最終局へ。久々将棋タイトル戦の現地観戦。途中森内さんも解説に参加し、豪勢な解説会。131手目▲8三金が問題の局面。解説会では菅井さんが△8二金打で千日手已む無しの予測だったが、△8二銀と打ち局面を打開。しかし、これが疑問手。△8二銀に代えて△77桂、▲73龍、△89桂成、▲同玉、△59龍、▲79歩、△74香なら、以下(1)▲同角には△77桂から寄り、若しくは(2)△83金と外して、▲同龍に△77桂で寄り筋で菅井さん勝ち。森内さんが解説会に参加した際は、ここらの手順を示したが実現せず。132手目△8二銀以降の16手で形勢は豊島さんに一気に傾く。やはり千日手しか菅井さんには選択の余地がなかったかも知れない。
2018.09.11
羽生善治竜王への挑戦を目指す第31期竜王戦挑戦者決定三番勝負第3局は、21時40分に91手で広瀬八段の勝ち。消費時間は▲広瀬さん4時間30分、△深浦さん4時間59分。勝った広瀬八段が挑戦者決定三番勝負を2勝1敗で制して、羽生善治竜王への挑戦権を獲得。七番勝負第1局は10月11日(木)・12日(金)に渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で。少し形勢の悪かった終盤深浦さんが猛頑張りで追いすがったが、足りなかったようだ。57手目▲3三桂打の局面で深浦さんが15分使って夕食休憩に入った辺りで、AbemaTVで郷田九段と阿部光瑠六段の解説を観戦開始。ここは深浦さんに勝負手が必要な局面。18時40分、対局が夕食休憩後の再開。▲3三桂打に△4五歩▲2一桂成△5五角▲3三歩成△3六歩と一気に進む。最後の△3六歩が問題。代えて△4六歩が有力だった。▲同銀△4四角▲3五歩に△7六歩と攻める。以下、▲6五桂△6四銀▲3二と△7七歩成▲同銀△6五銀が調べられて「こちらでしたかね」と深浦さん。この手順は、先手の右辺が安定しているが、後手も1手早く△7六歩と攻められるので、本譜よりもう少し先手玉に迫ることが出来た。深浦さんは△9五角と2枚の角を連係させて迫るが、広瀬さんは▲5八玉と早逃げし、△7七角右成に▲8三歩成と金にヒモを付ける。辛い。▲4二とで後手玉に詰めろが掛かる。詰み筋は▲7二飛△同金▲同金△5三玉▲4三と△同玉▲4四銀打からの手順。解説の阿部光瑠六段もこの▲4二とがあまりに厳しいので、この局面で深浦さん投了かも知れないとコメント。攻防手かよい切り返しがないと、深浦さんはこのまま押し切られる形勢。深浦さんは一分将棋まで考えて、△6六香と打つ。先手玉が詰まないことを知りつつも、逆転を念じての一着。3六飛が縦横に利いている。△6六馬は▲同飛と取って詰まない。ここで深浦さんが無念の投了した。終局時刻は21時40分。深浦さんの夕飯は梅雑炊・ご飯半分(みろく庵)。広瀬さんの夕飯はうな重セット、赤だし(ふじもと)。
2018.09.06
菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する第59期王位戦七番勝負の第5局が8月29・30日(水・木)に徳島県徳島市「渭水苑」で行われ、菅井王位が133手で豊島棋聖を破る。3勝2敗とタイトル防衛まであと1勝。拮抗した形勢に見えたが、菅井さんの大山15世名人を思わせる渋い指し回しに少しずつ差が開く。64手目△7六歩に対して、65手目▲7八歩などシッカリ守って揺るがない守り。7八馬を中央に引き付ける95手目△4五馬の局面が豊島さんのラストチャンス。Abema TVの佐々木勇気六段の解説によるとこの△4五馬に代えて、95手目△2四桂とすれば、「敵の打ちたいところに打て」の格言通りで菅井さん狙いの継ぎ歩攻めを防ぎ、次の王手△3六桂があってどちらが勝つか分からない形勢だったらしい。菅井さん、133手目、銀合いを選択。先手玉に詰みはなく、後手玉には▲4二銀△同玉▲5一角以下の詰めろがかかっている。しばらくして豊島さんが頭を下げて投了。終局時刻は16時48分。消費時間は▲菅井6時間0分、△豊島7時間39分。第6局は9月10・11日(月・火)、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われる。
2018.08.30
藤井聡太七段(16)が24日、大阪市福島区の関西将棋会館であった第90期棋聖戦1次予選で里見香奈女流王座(26)を82手で破る。振り駒で里見さんが先手番となり、里見さんの中飛車、藤井さんの居飛車で戦いが進行。藤井さんは先に1時間の持ち時間を使い切り、秒読みに追い込まれる。46手目△1五歩は勝負手で、Abemaの井出四段の解説では「この手では里見さんの方が有利。里見さんには堂々と▲1五歩と取って欲しい」。実戦も▲1五歩。続く藤井さんの勝負手は52手目△5七銀打。対する井出四段の里見さんの予想手は▲8四角と▲6六角をひらりとかわす一手。しかし、53手目 で▲4五歩を里見さんは選択。この手が無念の一手。4筋のやり取りで歩を56手目 △4四同歩と補充し、この歩を58手目△1八歩打と香車を釣り上げられて60手目 △4九飛打、62手目 △1九角打と挟撃されては、もう里見さんに勝ちは無い形勢。一瞬の逆転劇。井出四段の解説では「52手目△5七銀打に動揺したのでは?」。銀2枚と角歩の交換で普通は銀2枚の駒得で里見さん有利のはずだが、歩切れを解消し58手目△1八歩打と打てた、この歩が「一歩千金」。こうなると1筋の歩を切る46手目△1五歩も結果的に好手に。
2018.08.24
第59期王位戦七番勝負第3局は菅井竜也王位が157手で勝ち、シリーズ成績を2勝1敗とした。終局時刻は19時23分。消費時間は、▲菅井7時間55分、△豊島7時間59分(持ち時間は各8時間)。第4局は8月22・23日(水・木)に福岡県福岡市「ホテル日航福岡」で行われる。菅井さん、終盤何度も勝ちがあったが決めきれず。AbemaTV解説の先崎さん曰く「人間同士らしい戦い」。豊島さん投了の瞬間、菅井さん死力を尽くしたためか、言葉が出ないほど。96手目△1五香に▲4一と、が良かった。以下、△同銀▲1四桂△3二玉▲5二銀不成△同金(△同銀は▲2一竜△同玉▲2二金の筋)▲2二金△3三玉▲4一竜と進むと菅井さんの勝ち筋。実戦は▲4一とがではなく、▲5二銀としたため縺れる。ここで127手目▲1八金と節約したが、この金が130手目1八飛成で取られてしまっては逆転模様。解説の先崎さん「▲1八金を龍で取られても、まだ菅井さんが勝てたのはラッキーだった」というほど危険な1着。127手目▲1八金に代えて、▲1八歩なら以降、△1六歩▲同玉△2八銀不成▲4一と△2二玉▲2三金△同銀▲同香成△同玉▲2四銀△同玉▲3六桂△3三玉▲2五桂△3二玉▲4二と△同金まで進めて「詰みそうですね」と菅井さん。その先の一例を挙げるとすれば、△4二同金に▲2三銀△4三玉▲3二銀打△5三玉▲5一竜△6三玉▲6二竜△7四玉▲7三竜△6五玉▲7五竜△5六玉▲7六竜△6六香▲5七歩△4六玉▲4七歩△3五玉▲6二角成△5三銀▲同馬△同金▲2四銀で菅井さん勝ち。
2018.08.02
藤井聡太七段(16)が20日、大阪市の関西将棋会館で指された第77期順位戦C級1組1回戦で森下卓九段(52)を破り、16歳初戦を白星で飾った。藤井さん54手目 △6五銀からAmebaTVで畠山鎮七段の解説で観戦。ここは長考の末の決断の一手。森下さんも銀を逃げていられないので55手目 ▲同銀と迎え撃つ。続く56手目 △同桂、57手目 ▲同銀6六銀打で6五桂を支える、58手目△6四歩。この歩を突くと7四飛車と4一玉が王手飛車の位置でリスクが大きいが、長考の間に攻め勝てると読み切ったか。72手目△8八歩打も好手。森下玉の逃走ルートを塞ぐ。76手目△7五歩打も森下さんに手渡しで怖い1手だが、応手が77手目 ▲2七香打しか無いようでは大勢が決したようだ。
2018.07.20
108手まで豊島将之八段の勝利。終局時刻は18時25分。消費時間は▲羽生3時間37分、△豊島3時間45分。この結果、第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負は3勝2敗で挑戦者の豊島八段が制し、初のタイトルとなる棋聖を獲得。これで将棋界8タイトルの保持者は、佐藤天彦名人(30)▽久保利明王将(42)▽羽生竜王▽高見泰地叡王(25)▽菅井竜也王位(26)▽中村太地王座(30)▽渡辺明棋王(34)▽豊島棋聖となり、8人が1冠ずつ保持。全タイトルを1人1冠ずつ分け合うのは、7タイトル時代の1987年以来31年ぶりらしい。 羽生さんの67手目 ▲3三銀打から終盤戦に突入。豊島さんの70手目 △8八銀打に対する羽生さんの応手71手目 同銀が問題だった。左辺を諦めて、自陣の4八金を目掛けてこの手に代えて▲6八玉として△6六歩▲3二と△6五桂▲5六桂となると形勢不明だったらしい。一時形勢接近だったが、左辺に羽生玉が閉じ込められた以降の展開は羽生さん有利には成らなかった。羽生さんの最後のチャンスは豊島さんが90手目△7五歩打とした局面。実戦は91手目 ▲同銀としたが、ここは5五銀を狙って▲6七桂とすればまだ綾があったらしい。豊島さんが102手目 △7八金打の王手を決めると、もう受けの利かない羽生さんは105手目 ▲6七歩と角を取って羽生さんが首を差し出す。106手目△9九銀成と香車を取って即詰みに豊島さんは決めに出る。豊島さんは本シリーズが5回目のタイトル挑戦で、悲願の初タイトル獲得。おめでとう!
2018.07.17
羽生善治棋聖に豊島将之八段が挑戦する第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局が6月30日(土)に静岡県沼津市で行われ、豊島八段が145手で羽生棋聖に勝利。2勝1敗として、タイトル奪取に王手。
2018.06.30
将棋の第31期竜王戦の本戦(決勝トーナメント)2回戦が29日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われ、藤井聡太七段は増田康宏六段に125手で敗れた。藤井七段 、羽生竜王への挑戦ならず。矢倉模様の出だしから力戦に。増田さんが銀を7七から6八に引いて、角の睨みで藤井さんの駒組を制約。46手目 △2二歩打で角の睨みを受けて、48手目△3四銀で目障りな歩を払った局面。かなり盛り返したように見えた。しかし、何度も「お代わり出来る」4五桂で藤井陣の玉頭5三の地点を狙われて、藤井さんの考慮時間がどんどん減っていく。藤井さんは最後の勝負手74手目△7七桂の王手を選べず(実際に藤井さんが指したのは74手目△7五角)、79手目 ▲5一銀打を食らってしまって、以降は勝負所がなかった。74手目△7七桂なら以下▲同銀△同歩成▲同金は△4四角とかわされて先手増田さん自信なし。74手目△7七桂に対して増田さんの予定▲5九玉ならば、以下△7五角に本譜と同様に▲5三歩△4二金右▲6三と△4一玉と進むと、そこで▲5一銀には△1五角の王手が攻防手で後手藤井さん良しだったらしい。69手目▲9五角と竜の筋を変える角のタダ捨ての増田さんの強手も印象的。
2018.06.29
Ameba TVにて観戦。第31期竜王戦決勝トーナメント 藤井聡太七段(5組優勝) 対 都成竜馬五段(6組優勝)は大阪市福島区の関西将棋会館で午前10時に始まり、午後10時11分に終局。後手番の藤井七段が104手で勝利。都成さん作戦がダメだったとのことだったが、69手目 ▲4五桂の桂捨ての勝負手から75手目 ▲3四銀で銀と金を替えてみると藤井さんの6二金の位置が悪く、83手目 ▲4四角打としてしまったが83手目 ▲3四飛に△同歩とここで飛車を切ってから85手目 ▲4四角打と6二金を狙えば形勢逆転。と思ったが、藤井さんは読みを入れての80手目△8四桂打だった。Ameba TVでの佐々木さんと高野さんの解説によれば、藤井さんの80手目△8四桂打が絶妙で、83手目 ▲3四飛に△同歩とここで飛車を切ってから85手目 ▲4四角打としても86手目 △6九銀打から詰むらしい。△3四同歩▲4四角△6九銀▲2二金△4二玉▲6二角成△7六桂▲同金△7八銀成▲同玉△4八飛と進み、▲6八金以外の合駒は△8八金以下の詰みだそうだ。80手目しか△8四桂打は利かず、この1手だったらしい。やはり藤井恐るべし。
2018.06.25
佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑戦していた第76期将棋名人戦七番勝負第6局は6月20日午後9時40分、佐藤名人が145手で勝って対戦成績4勝2敗で名人位を防衛。3連覇を達成。山中千尋さんのIn Store Live@御茶ノ水ディスクユニオンJazzTokyoの開始前もずっと見ていて形勢不明だったが、In Store Liveの直後は羽生さんが良かった。しかし、佐藤名人の一筋の攻めを羽生さんがうまく受け止めれず、形勢逆転。最後は9八金まで詰みに効いて、「勝ち将棋、鬼の如し」。形勢が逆転したのは、羽生さん渾身の112手目 △7七とを放置したまま▲1三歩成。強烈な一手。継続の狙いの117手目 ▲2三銀打。ここに銀を玉頭に叩き込まれては、羽生さん守勢一方に。どちらが勝ってもおかしくない名局。
2018.06.20
第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局▲豊島将之八段-△羽生善治棋聖は99手までで豊島八段が勝ち。初タイトル獲得に大きな1勝。羽生さん、最近の公式戦は5連敗であまり好調ではない。是非巻き返して第5局まで見たい。戦型は角換わり腰掛け銀。やはり羽生さんと豊島さんで戦った第59期王位戦挑戦者決定戦と同じ戦型でその時は負けた先手を豊島さんが持って、この1戦を戦う。42手目△3五歩が羽生さんの積極的な1手。54手目△3六桂打ちの金取りに構わず、55手目▲6三歩打ち、57手目▲7三角打ちが攻めと守りに効いて豊島さん少しずつ有利な形勢。金を「押し売り」して入手した桂馬を61手目▲3四桂打ちとして抑え込みの体勢。75手目▲4七桂打ちと「専守防衛」の1手も盤石。fox capture planのライブ開始前はマダマダ続くかと思ったが、キッチリ守った後は強烈な攻めでライブの頭の19:01には羽生さん投了。
2018.06.06
fox capture planのライブ(1st Set)が終わって「石田直裕 五段 vs. 藤井聡太 七段 第31期竜王戦5組ランキング戦決勝」をAmebaTVで観戦。勝者が竜王戦本戦へ出場出来る大きな一番。1st Setが終わった頃には決着が着いているかと思っていたが、2nd Setの佳境21時36分まで激戦が続く。藤井さん58手目 △3三歩打に対して、石田さん59手目▲4三銀成が勝負手。この銀損の攻めで少し石田さん形勢が良いらしい。fox capture planの始まる前の夕食休憩の後、藤井さんが放った64手目 △4七歩打が勝負手。70手目△4八歩成となって石田玉の包囲網の起点が出来た。形勢はギリギリで藤井さんが詰まさないと、石田勝ちの局面が続く。75手目 ▲7七歩打に対する76手目 △ 同飛成が強烈な1手。以下、96手目 △7七金打で藤井さんの勝利。
2018.06.05
菅井竜也王位の挑戦者を決める第59期王位戦挑戦者決定戦。羽生善治竜王と豊島将之八段が激突。戦型は角換わり腰掛け銀。後手豊島さんが126手で勝ち。64手目△7六飛で豊島さんが少しリード。羽生さん仕方なく、▲6九飛と6筋突破を目指したが、豊島さんは6筋を控えて受ける66手目△6四歩で羽生さんは急がされて苦しい。しかし、4五桂を狙う68手目△4四歩が厳しいかと思われたが、ここは歩を払う△7四飛が正着。69手目▲7七桂でかなり羽生さん盛り返す。以降は混戦模様でどちらが勝ちか形勢不明だったが、何とか豊島さん勝ち切る。114手目△2二玉が最後の羽生さんのチャンスの局面。実戦は▲5四飛寄で5七の地点に利かせて詰めろを消したが、▲5四飛寄に代えて▲6六角と打つ手があった。以下△3三桂▲7一飛上成に△6一歩で豊島さんは大丈夫と見ていたが、以下▲6二竜△同歩▲3四桂という順があった。▲3四桂を△同金は▲2三歩からの即詰み。また▲3四桂に△1三玉は▲1一飛成△1二金▲同竜△同玉▲1一金の捨て駒から後手玉が詰む。
2018.06.04
第76期名人戦第4局で2勝2敗のタイに追いついた佐藤名人。後手番ながら佐藤名人が羽生竜王を84手で破り3勝目で一歩リード。これまで先手番が勝って来た第76期名人戦だが、第5局で後手番が初めて勝ち。横歩取りと角換わりの本シリーズで先手羽生さんが青野流の横歩取りを選択すると思いきや、17手目 3六飛、18手目 8四飛、19手目 2六飛、20手目 2二銀で普通の横歩取りに。佐藤さんの青野流の横歩取りの研究を避けたように思えたが、この普通の後手番としての佐藤さんの横歩取り対策が秀逸だったようだ。羽生さんの封じ手39手目 4六角打くらいまでは均衡を保っていたが、42手目 4四歩と攻守に懐の広い手を指されると羽生さんは困った状況に。43手目 3五歩と攻勢に出たが、これが敗着。ここは43手目 5六歩と角の逃げ場所と中央を制圧する手が良かったかもらしいが、43手目 5六歩を選んでも羽生さん有利になるとは言えないらしい。以降3七桂の頭を狙う48手目 5四角打が厳しく駒損になった羽生さんに面白い局面は無かった。羽生さんの1六の飛車を封じ込める60手目 2六歩も的確で以下佐藤さんの飛車と銀、金の交換でさらに駒得で74手目 3八とと玉の包囲網が出来ては羽生さん相当困っている。80手目 4三桂打で玉頭を狙う角を圧迫して、ほどなく羽生さん投了。今シリーズ勝敗はほぼ互角だが、佐藤名人が終始押しているので羽生さんは相当苦しくなったか。頑張って次の第6局は羽生さんに勝ってもらって、第7局を観たい。
2018.05.30
AbemaTVで午後8時くらいに69手目の局面の解説は郷田九段。いろいろ変化があるが、5二に銀を打ち込めば羽生竜王勝ちそうな形勢。8八に歩を打ち込み、桂馬をもぎ取って72手目 7七銀打から74手目 8八銀成が深浦九段の巧妙な手順。この手順が羽生竜王の何かを狂わせたのか、76手目 6六飛を77手目 同飛と深浦九段の罠にハマってしまった。77手目を5二銀打とすれば羽生竜王の勝勢だったか。80手目 7三飛打で2枚の角と飛車で羽生玉を追い詰める。85手目 4六飛打に対する86手目 3一玉も手堅い。4三まで玉を引っ張り出されて、角を精算して飛車を取られるが、1歩を残したことが大きい。羽生竜王も敗勢ながら必死の抵抗。さすがに深浦九段の114手目 7九金打を見て、進退窮まって投了。
2018.05.24
羽生竜王がタイトル獲得数100を目指す、第76期名人戦七番勝負第4局。佐藤名人の故郷の福岡県福岡市「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」で行われ、佐藤名人が羽生竜王を79手で破り2勝目。対戦成績を2勝2敗の5分に戻す。戦型は横歩取り 青野流で17手目 5八玉と佐藤名人は玉を上がる。以下、2日前の「羽生竜王 vs. 松尾八段 第59期王位戦挑戦者決定リーグ紅組」と同じ進行で、羽生竜王は負けた松尾八段の側を持って指し進める。分岐点は31手目7七角が2日前の羽生竜王の手だったが、佐藤名人は31手目2三歩。この局面になったら是非指したいと佐藤名人が思っていた研究の1手。以下、飛車と角の交換で羽生さんの香得になったが、その香車を35手目1六角に対して36手目4三香と守りに使わされては香得があまり活きない展開。その次の37手目 8五飛打が決め手。1六角の玉のコビンを狙った遠見の角と8筋と5段目の制空権を握る8五飛。ここから羽生さんの苦吟が始まる。1六角が43手目 3四角、封じ手 47手目 5六角を経由して歩を補充しつつ51手目 7四角まで展開。後手5二玉のコビンを狙って手持ちの角で55手目 3二角打で次に6四桂目的で2一の桂馬を狙われて厳しい。58手目 1三桂と逃げて桂馬を守ったが、単に59手目 2一角成として後ほどの6筋、8筋の攻めを見せて挟撃の攻め。65手目 8三歩打で飛車成りを見せて厳しく、77手目 6二角打がトドメ。最後のお願いで王手飛車取りを目指した78手目 9四角打も、佐藤名人に79手目 6七銀打と手堅く受けられて万事窮す。Motion Blueでマーカス・ミラーさんのライブの入場順番待ち中の18:41に羽生さん投了。夕食休憩後、1手も指さずの無念の投了。もう少し指し続けられそうだったが、羽生さんはここを投げ時と判断。Abema TVで渡辺棋王、佐々木勇気六段の解説で朝から実況を観戦。渡辺さんが朝解説に登場した「51手目 7四角」「52手目 7二金」あたりでは「香損の佐藤名人は次に2二歩成(53手目 )と行くしかないけど、この1点突破モードで佐藤名人勝てるのか分からない。」との形勢判断だったが、実はずっと羽生さんが苦しかったようだ。佐々木さんのこの局面での形勢判断は「佐藤良し」だったので、佐々木さんの判断が正しかった。副立会人の豊川孝弘七段による本局の総括はこちら。「44手目 7四歩」に代えて「44手目 4五歩」と香車の力を利用して名人の角を捕獲に行けば形勢が逆転したかも?らしい。
2018.05.20
羽生さんの先勝で始まった第76期名人戦七番勝負の第2局。ここで佐藤さん負けるとカナリ追い込まれるので是非とも勝ちたい1局。角換わりで先手腰掛銀対後手早繰銀の対抗形。27手目 ▲6五歩に対して△7三銀と引くと受け一方になりそうなので、羽生さんは28手目 △7六歩と反発。このままお互い銀を取り合って激しく攻め合う手順もあったが、ここはお互い穏やかに収める戦型を選ぶ。佐藤さんの「金損」の攻めも見たかったが、そうなると1日目で決着が付く。羽生さんが「良い手ではなかった」と振り返った封じ手36手目 △7三角打。4六の歩を狙うだけの守りの手でしかなく、ここはでもっと積極的な手かしっかりと守る手が必要なようだが「代わる手もよく分からない」。8二角に3七桂、2八飛が睨まれている中での47手目 ▲3五歩の開戦。決断の1手。どこまで佐藤さん先の手を読んでいたのか分からないが、勝因の一つであることは間違い無さそう。この51手目 ▲2六飛が冷静な1手。3七桂の桂頭を守って、その後の67手目 ▲2二歩打に期待する手厚い1手。この▲3四歩を銀で取れないようでは先手ペースか。後手の玉頭に大きな拠点が出来た。62手目 △6五歩打の角取りに構わず。63手目 ▲3三歩成と64手目△ 同金と金を上ずらせて65手目 ▲ 4四角と銀と刺し違える。流れるような見事な手順。6五桂を銀で取って銀、桂を補充してからの手順が予想されたが、佐藤さんは77手目▲3一とと「と金」を捨てて、王を危険地帯に引き込んで81手目 ▲3二銀成と寄せに出た。王手で折角取った金を88手目△3一金打を強要させた85手目▲2三飛成、数の責めの95手目▲3三歩成を食らってしまって羽生さんは防戦一方。角取りを狙った93手目▲6三歩。94手目 △同銀と取らせて、97手目▲5五桂打に同角と取らせて5三の地点の角の効きを無くす1手。辛い。AbemaTVの解説広瀬八段の示された手順で5二金打ちで銀と飛車を取り切って取った飛車を使って、最後▲9六歩と玉頭に突き出す手で詰み。今は遠く見える3三と、2三龍が王手、王手で迫る手があっては羽生さんの投了も已む無し。待望の佐藤さん本シリーズ初勝利。第1局ではもう一手良い手があれば羽生玉を詰ますことが出来た佐藤さん。ホッとしたはず。第7局まで見たい。
2018.04.20
壮絶な戦いだった。序盤8筋を詰めて羽生さん優勢のようだったが、中村玉が上部脱出。87手目6七角で龍を押さえて、形勢逆転。しかし、95手目6三銀が危険な手。118手目7三龍となって、羽生さんの方が良くなった。しかし、中村さんも勝負手連発。185手目1六銀を見て、羽生さんの投了。実は、羽生さんが諦めず、2三桂と指せばまだまだ勝負はつかなかったが、形勢を悲観したためかあっさり土俵を羽生さん割ってしまった。ジムに行く前、「もう羽生さん勝ったかな?」と思ってAbemaTVの中継を見出したが、あまりの熱戦。95手目6三銀の考慮中から感想戦まで3時間以上観戦。ジムには行きソビレテしまった。苦笑
2017.09.05
藤井4段、29連勝!序盤は増田さんの飛車が躍動し、38手目2五歩打でいい感じだったがこの手に変えて3七歩成りも有力だったか。手順に39手目3六飛と歩を補充した上に3筋に飛車を回らせてしまう。余り良い構想では無かったかも。増田さんが2七角打から飛車を狭いところに押し込んで、44手目3八金。これで飛車を召し上げて2枚飛車で藤井玉を挟み撃ちに出来れば増田さん優勢かと思った。しかし、ここからの藤井さんの数手が凄い。先ず、47手目2二歩打。同金と取るしか無いが、49手目7七桂で8二飛と飛車をバックさせ51手目6五桂。玉頭目掛けて桂が中央に。この桂の2段活用。いつから考えていたのか?さらに53手目7五角打で駒を足して数の責め。増田玉の玉頭に殺到。3一角成を防いで54手目3二金としたが、2回目の55手目2二歩。急所に歩が突き刺さる。56手目3三桂。ここは6四歩で粘るしかなかったとの増田さんの感想。57手目3三銀成で同金に攻防の1五角打。金の両取り。一旦5九金で飛車を取って王手。ここで3三の金を守るために3二銀と後手を引いては藤井優勢。玉頭にさらに63手目5三桂。5二に玉の行き先を作った64手目4三金上。ここで誰も気付かない65手目2一歩成。これが必殺の好手。やっと増田さんに手番が回ってきて、72手目6八歩。焦点の歩。どれで取って味が悪い。一番危なそうな同金。8七飛車成でも藤井玉大丈夫ということか。77手目4一桂成、79手目3一角成で増田玉を包み込む。増田さんも受けてばかりはいられないと80手目8七飛車成。藤井さんは寄せられないでしょうとばかり、81手目6一銀打。3一馬の力で次に6四金打と出来れば藤井さんの勝ち。エイヤで82手目8九竜で王手。合駒請求したが、薄いが83手目5八玉で凌ぐ。この局面、24手前の59手目1五角が攻めだけでなく受けに効いている。「勝ち将棋、鬼のごとし」。ここまで藤井さん読んでいたとすると強すぎる。84手目2八飛打。これも合駒請求だが、1五角を4八に引いて耐える。トドメの87手目7五金打に止む無く88手目4八飛成と切って90手目2八角打。ここで冷たく91手目3八飛打。攻防ともに見込みなく、増田さんはここで投了。<< Jun 28th 2017 (Wed) - 'Pars Orpheus' >>最近聴かないあのヒット曲。21:02 "DOO WOP" LAYRYN HILL21:06 "THE SIGN" ACE OF BASE21:09 "SCATMAN" SCATMAN JOHN21:15 "BECAUSE I LOVE YOU" STEVIE B.21:19 "JUST MISSED THE TRAIN" TRINE REIN21:23 "YOU GET WHAT YOU GIVE" NEW RADICALS21:30 "PRAY" M.C.HAMMER21:35 "TUBTHUMPING" CHUMBAWAMBA21:40 "POWER OF A WOMAN" ETERNAL21:47 "FREE YOUR MIND" EN VOGUE21:52 "6月の青い空" SING LIKE TALKING<< Jun 28th 2017 (Wed) - 'JAZZ ain’t Jazz' >>22:03 "WILLOW OF WINTON" KAIDI TATHAM22:08 "MOTHER OF THE FUTURE" CARLOS GARNETT22:12 "MOTHER OF THE FUTURE" NORMAN CONNORS22:16 "MOTHER OF THE FUTURE" ELECTRO KEYBOARD ORCHESTRA22:22 "TOTALLY DISORDER" J.A.M22:27 "APPLE'S WALTZ" J.A.M22:31 "MANCHESTER" J.A.M22:37 "REALLY FOR ALWAYS" DANIEL CASIMIR22:43 "MISSION" KYOTO JAZZ SEXTET22:50 "THE SECOND WIND" KAZUMI WATANABE
2017.06.26
貴重なナマ羽生さんを観るために「第四回 tvkハウジングプラザ横浜将棋まつり」へ。A級に復帰した三浦九段との対局は羽生さん「歩3枚」で羽生さん先手。相変わらず、どこでも勝負強い。最近矢倉は先手苦戦とのことで、羽生さんの誘導で、角換わりの将棋へ。形勢互角だったが、羽生さんが打ち込んだ71手目5五角が1一角成となってからは、羽生さんの攻めが三浦玉を包囲して、107手目8六玉であえなく三浦さん投了。羽生玉は捕まらず、三浦玉はもう助からない。58手目2八歩や60手目3六歩で羽生さんの飛車、桂を抑え込みに入ったが、58手目2八歩に代えて右辺の守りの4八金の頭に4七歩と打ち込んで、挟撃体制にして羽生玉を包囲しないとイケなかったらしい。感想戦は、羽生さんが83手目5五桂を打ち込む前の写真局面で終了。58手目2八歩で3九に動いた飛車が守りに利いて、三浦さんの6九角や6九銀を防いで、なかなか三浦さんが反撃出来なかった。名人戦の真っただ中、将棋ファンのため多忙なスケジュールの合間を縫って3年くらい連続で「tvkハウジングプラザ横浜将棋まつり」で指したり、解説したり、色紙サインと大活躍。この余裕というか、第一人者の自覚というか素晴らしい。私もナマ羽生さんを見れて大感激。やっぱり今日も羽生さんは強かった。<< May 4th 2016 (Wed) - 'Pars Orpheus' <〜SONGS IN THE ATTIC VOL.32〜 > >>21:03 "BARBARA" RUFAS WAINWRIGHT21:07 "ONE OF THESE NIGHTS" EAGLES21:14 "IF I SAW YOU AGAIN" PAGES21:17 "IF YOU DON'T WANT ME" JOHNNY LITTLEJOHN21:22 "MONTEZMA" FLEET FOXES21:26 "24 HOURS" 10CC21:30 "GREEN FLOWER STREET" DONALD FAGEN21:38 "A LAST STRAW" ROBERT WYATT21:49 "LOVIN' AND LOSIN' YOU" DWAYNE FORD21:53 "風が吹いた日" SING LIKE TALKING<< May 4th 2016 (Wed) - 'JAZZ ain't Jazz' >>22:03 "DISCO ROSE" GUANARS ROZENBERGS22:06 "BROKEN BODY" ALISTER JOHNSON FEA. RAHAN BOXLEY22:10 "JOIN ME" CHRISSY FEA.MILES BONNY22:16 "EVERYTHING’S ALRIGHT (ART OF TONES REMIX)" SEAN MCCABE FEA.ERIK DILLARD22:24 "STONE GROUND SEVEN" THE SINGERS UNLIMITED22:29 "HARP REVOLUTION" JONNY TEUPEN22:37 "IT AIN'T NECESSARILY SO" MARY LOU WILLIAMS22:41 "ANATA DAKE NO MONO (FLORENT F JAPANESE EDITS)" YUMI ARAI22:45 "THINK OF YOU" TERRACE MARTIN22:52 "I'M ALWAYS DANCIN' TO THE MUSIC" BENNY GOLSON<< 2016 May 4th 2nd Ustream/ ギラ・ジルカ on オルガンサウンド@南青山Body&Soul >> ギラ・ジルカ(vo) 宮川純(org) 荻原亮(g) 横山和明(ds)1.S.ワンダー♪Golden Lady2.♪Sometimes I’m Happy3.♪All Of Me4.♪Chega De Saudade (No More Blues) 5.♪Misty6.♪On A Clear Day7.♪Love For SaleEnc.8.♪A Foggy Day<< 2016 May 7th/ NHK FM ジャズ・トゥナイト -サックスの逸材、吉本章紘を迎えて- >>【ゲスト】吉本章紘 アーロン・チューライ「THE MYSTERY OF ONION RINGS」(AKIHIRO YOSHIMOTO QUARTET)(5分48秒)<MOR RECORDS MOR-1001>「POSSUM」(AKIHIRO YOSHIMOTO QUARTET)(3分43秒)<MOR RECORDS MOR-1001>「ENPITSU HIKO(鉛筆飛行)」(AKIHIRO YOSHIMOTO QUARTET)(2分02秒)<ORBIT RECORDS ORB-1001>「BOSTON SUBWAY」(AKIHIRO YOSHIMOTO QUARTET)(5分22秒)<ORBIT RECORDS ORB-1001>「SABAKU NO AKARI」(AKIHIRO YOSHIMOTO QUARTET)(7分33秒)<MOR RECORDS MOR-1001>「BODY&SOUL」 (吉本章紘、アーロン・チューライ)(8分29秒)「CHEROKEE」 (PAT METHENY)(5分02秒)<NONESUCH 7559794688>「SIGN OF THE SEASON」(PAT METHENY)(10分42秒)<NONESUCH 7559794688>「RAICES (ROOTS)」(ALFREDO RODRIGUEZ、RICHARD BONA)(4分28秒)<MACK AVENUE MAC 1109>「VENGA LA ESPERANZA 」(ALFREDO RODRIGUEZ、IBRAHIM MAALOUF)(4分24秒)<MACK AVENUE MAC 1109>「THE EVERYWHERE CALYPSO」(井上智&北川潔)(3分24秒)<WHAT’SNEWRECORDS WNCJ-2268>「EQUINOX」 (井上智&北川潔)(6分19秒)<WHAT’SNEWRECORDS WNCJ-2268>「UNITED」 (DENA DEROSE)(6分28秒)<HIGHNOTE HCD7279>「SUNNY」 (DENA DEROSE)(4分59秒)<HIGHNOTE HCD7279>「MY SHINING HOUR」(STEVE KUHN TRIO)(6分33秒)<SUNNYSIDE SSC1436>「THE FEELING WITHIN」(STEVE KUHN)(5分49秒)<SUNNYSIDE SSC1436><< 2016 May 9th 2nd/ 片倉真由子(pf)トリオ @南青山Body&Soul Ustream >> 片倉真由子(pf) 佐藤ハチ恭彦(b) ジーン・ジャクソン(ds)1.♪Secret Love2.真由子作♪Monk’s Walking3.真由子作♪8th Street4.D.ピアソン作♪You Know I Care5.T.モンク♪EvidenceEnc.6.C.ミンガス♪Orange Was The Colour of Her Dress, Then Blue Silk
2016.05.03
Fried Prideのライブの余韻で少しお疲れモードですが、将棋のゴールデンカード「羽生ー渡辺」戦が生で見れるので、お台場東京ビッグサイトへお出かけ。いつもの子供の部の時間が押すのを見越して17時過ぎにビッグサイトに到着。やはりまだゴールデンカードは始まっておらず、安堵。振り駒の結果、「歩4枚」で羽生名人先手。これで羽生勝利が確定したか?とこの瞬間は思った。時間が約1時間押しのようで、テキパキと対局開始。 戦形は相矢倉の最新型。解説の藤井九段によれば、34手目「☖4五歩」が後手最新の手順。42手目「☖7三桂」で封じ手。予想の最右翼は「☗6四角」だったが、羽生が選んだのは「☗6八銀」。やがて飛んでくる「☖8五桂」のあたりを予め避ける意図だったようだが、やや消極的で一方的に攻められる展開に。代わって最右翼の「☗6四角」でも☖同銀☗3五歩☖同歩☗7一角☖7二飛☗3五角成☖4七歩☗3八飛☖7五歩☗同歩☖8五桂が調べられ、最後の☖8五桂が7七の銀に当たっており後手ペースになってしまうらしい。ここまでの手順で何かが問題だったようだ。96手目「☖7七飛成」と思い切って飛車と金を交換。99手目「☗4三歩成」を手抜いて、100手目「☖7六歩」!将棋鬼の如し。今日は渡辺2冠が羽生名人を木端微塵に倒した。3年前もこの東京ビッグサイトで同じ羽生-渡辺戦での決勝を観戦。途中まで渡辺大優勢が、渡辺さんの甘い手で大逆転。その時の雪辱をやっと果たす。希望だけ言えば、もう少し羽生さんの本領発揮を観たかった。感想戦で渡辺さんが「作戦的にこちらが用意してきた手(42手目・☖7三桂)が出る展開でアドバンテージがあったと思います」とのことだが、羽生さんがこの程度と言ってはなんだが研究手順でコテンパンにやられては残念過ぎる。
2014.11.16
将棋のプロ棋士とコンピューターソフトによる五対五の団体戦、第三回電王戦の第五局が東京将棋会館で行われ、屋敷伸之九段が130手でソフト「ponanza」に敗れた。対戦成績はプロの一勝四敗となり、前回に続く敗戦で終えた。パパは第三回電王戦の中では一番長くニコニコ動画で観戦。上記の写真は屋敷さん投了の辛い瞬間。 戦型は相横歩取りという展開で「ponanza」の駒得、屋敷さんの駒の効率の良さでほぼ拮抗した形勢で終盤を迎える。勿論、屋敷さんを応援したが、形勢互角の終盤のおそらく先手屋敷さんの103手目、▲8一成香が緩手で、次の「ponanza」の△8三歩の突き出しがあまりにも屋敷玉の急所を突いた一着。ここで一気に形勢が傾いた。103手目は▲8一成桂に代わり、▲4九飛と自陣飛車で△4七角と△7九成香の両取りを掛ければまだ形勢互角。ここは屋敷さんが寄せの見込みが無いのに踏み込んだ印象。 103手目▲8一成香より遡り、「ponanza」の88手目△7九銀が甘かったので手拍子で89手目▲9七玉と上がった一手もやや問題だったか? 代わって、89手目▲9八玉、もしくは▲9九玉とすれば9筋の歩の叩きが出来ず(歩が足りず)屋敷さんが余せた。△7九銀とナケナシの銀を打ち込んでしまったので、△9六歩のような垂らしが出来ず「ponanza」は駒不足で万事窮すになったと思う。しかし、人間は守り一辺倒だった局面で急に好転すると少し気の緩みが出るのは致し方ないこと。朝10時からの約10時間緊張の張りつめた中でポカが出てしまうのも已む無く、「ponanza」はその一瞬の緩みを見逃さなかった。 <<13th/Apr 2014 (Sun) Interfm Jazz Conversation Play List>>18:02 "BOPLICITY" MILES DAVIS18:06 "JOHN'S DELIGHT" MILES DAVIS-TADD DAMERON QUINTET18:10 "REMEMBER" GIL EVANS & HIS ORCHESTRA18:16 "WALKING SHOES" SHORTY ROGERS & GERRY MULLIGAN18:21 "OVER THE RAINBOW" SHORTY ROGERS & HIS GIANTS18:25 "STARDUST" LEE KONITZ18:35 "THEME FROM JACK JOHNSON (IN CONCERT)" MILES DAVIS18:47 "BLACK SATIN / SANCTUARY (IN CONCERT)" MILES DAVIS19:05 "SECRETS OF LIFE" TRES-MEN19:16 "I WOULDN'T CHANGE A THING FEAT, DJ敷島" TRES-MEN19:23 "PIPPIN' FEAT, TOKU" TRES-MEN19:30 "THE THIN MAN" ART BLAKEY & MESSENGERS19:34 "BOOGITY BOOGITY" MILT JACKSON19:39 "BUTCH AND BUTCH" OLIVER NELSON19:45 "THELONIOUS (LIVE)" THELONIOUS MONK ORCHESTRA19:49 "PRETEND YOU'RE IN LOVE" CARLA BLEY19:54 "BY ANY MEANS NECESSARY" 三木俊雄 フロントページ・オーケストラ<< 13th/Apr 2014 (Sun) -セッション2014 - Archer-Scott Trio - NHK FM>>- Archer-Scott Trio feat.Fabian Almazan plus Alicia Olatuja -「C Jam Blues」(1分58秒) (ベース)ヴィセンテ・アーチャー (ドラムス)ケンドリック・スコット (ピアノ)ファビアン・アルマザン「Rhizome」(10分42秒) (ベース)ヴィセンテ・アーチャー (ドラムス)ケンドリック・スコット (ピアノ)ファビアン・アルマザン「Prelude No.4 E-minor Op.27」(8分07秒) (ベース)ヴィセンテ・アーチャー (ドラムス)ケンドリック・スコット (ピアノ)ファビアン・アルマザン「Cycling Through Reality」(9分24秒) (ベース)ヴィセンテ・アーチャー (ドラムス)ケンドリック・スコット (ピアノ)ファビアン・アルマザン「Truth in Blue」(11分23秒) (ベース)ヴィセンテ・アーチャー (ドラムス)ケンドリック・スコット (ピアノ)ファビアン・アルマザン (ヴォーカル)アリシア・オラトゥージャ「Serrado」 (7分22秒) (ベース)ヴィセンテ・アーチャー (ドラムス)ケンドリック・スコット (ピアノ)ファビアン・アルマザン (ヴォーカル)アリシア・オラトゥージャ「Prelude To A Kiss」(6分10秒) (ベース)ヴィセンテ・アーチャー (ドラムス)ケンドリック・スコット (ピアノ)ファビアン・アルマザン
2014.04.12
2年前、【第1回電王戦】が始まった際には「プロの強い将棋棋士」が出てくれば「さすがにプロ棋士がコンピュータに負けることはなかろう」と思ってましたが、去年A級棋士、三浦八段(当時、現九段)がGPS将棋に負けてからは「もう人間よりコンピュータの方が強い」のではと多くの人に思わせる状況。【第3回電王戦第1局】でトップ10に近いプロ棋士、菅井五段が得意の「ゴキゲン中飛車」で習甦(竹内章さん作成)に「50手目△4六歩から56手目△4二飛」までの一連の「習甦の神がかったような強さ」で敗れてしまっては、【第3回電王戦】はプロ側0勝でコンピュータ側5戦全勝かと思わせる嫌な展開に。プロ側2連敗で迎えた第3局の「豊島将之七段VSYSS」での豊島七段への期待は高く、かなりプレッシャーがあったと思われる。コンピュータは疲れもプレッシャー無いのは如何にも人間に不利な差。 出だし「矢倉模様」であったが、先手豊島七段は「横歩取り」を選択。YSSもその趣向に追随し、25手目▲2一角と敵陣深く打ち込んだ、次の26手目。YSSは駒得を志向し、△3一銀を選択。この手に代わり先手の飛車を抑え込む、△2五歩で次に△2四飛とすれば豊島さん少し困ったと思われるがYSSはこの順を選ばず。豊島さんの誘導で「YSSの角金交換での駒得、豊島さん竜を作る」の展開。急峻な展開で32手目△4四角が勝負所。32手目△4四角に代えて「 △4五桂 ▲1一龍 △2四飛 ▲1三龍 △2九飛成 ▲1四龍 △3八角 」の進行なら豊島さんかなり不味かったようだが、そうはならず「2枚竜」が敵陣にいる豊島さんが圧勝。YSSの52手目△1四金が緩手だったが、以降は豊島さんの駒が躍動し83手目▲5四桂にてYSS投了。人間が勝って本当に良かった。 <<30th/Mar 2014 (Sun) Interfm Jazz Conversation Play List>>18:02 "PROMISE IN LOVE" TAKUYA KURODA18:08 "RECADO BOSSA NOVA" ERIC ALEXANDER QUARTET18:15 "HERE COMES C.T." 岡安芳明18:20 "GUANTANAMERA" ALFREDO RODRIGUEZ18:26 "SOUTHERN LULLABY" AVISHAI COHEN18:34 "CHIEFTAIN" MILES DAVIS18:50 "RATED X" MILES DAVIS19:06 "WHEN THE LADY DANCES" YELLOW JACKETS19:15 "AN AMBER SHADES OF BLUE" YELLOW JACKETS19:25 "(YOU'LL KNOW) WHEN IT'S TIME" YELLOW JACKETS19:31 "ドレミのうた" TOKU19:35 "戦前と戦後" 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール19:39 "QUIZAS, QUIZAS, QUIZAS" 寺井尚子19:44 "OVERJOYED FEAT, STEVIE WONDER" NATHAN EAST19:49 "FREE SOULS" NICOLA CONTE19:52 "飾りの付いた四輪馬車" 大隅寿男
2014.03.29
観覧出来る招待状の抽選は高倍率で中々当たらないらしいですが、今年も朝日杯将棋オープン戦の解説会@有楽町朝日ホール(有楽町マリオン12F)に当たり。朝から大雪ですがマリオンまで「ご出勤」。ユウ君の分も当たったのですが、雪で電車が動かなくなることも想定しパパのみご出勤。有楽町朝日ホールに着くと準決勝、豊島七段ー羽生三冠戦(47手目)、渡辺二冠ー森内名人・竜王戦(50手目)は佳境。羽生さんの思い切りの良い踏み込みで、豊島さんの穴熊の堅陣をボロボロに。豊島さんも粘りまくりましたが、勝ち身は薄かった。守りの堅い森内さんですが、65手目の3八桂が森内さんの馬を抑え込む好手。81手目の2六桂が3四馬に当たってしまっては味が良すぎる。89手目の3一飛車のタダ捨てを森内さん喰らってしまって渡辺さんの快勝。佐藤康光九段の解説もいつも同様にユーモア満載で良かったです。 午後2時40分からの決勝戦は解説会ではなく、羽生さん、渡辺さんの実戦を真横で観戦。佐藤康光九段の解説も捨て難かったですが、実戦の雰囲気も味わいたかったので羽生さんの真ん前、渡辺さんの真後ろで観戦。上の右側の写真の渡辺さんの後ろでえんじ色のジャケットが微かに写っているのがパパ。顔が写っていなくて良かったです。CS朝日のテレビ放映があった(ある)らしいので、こっちは映っちゃっているかも?46手目4五歩、47手目4四歩、48手目3四銀は後手の飛車が窮屈で61手目6六角で先手香得を確定させ、角と金銀香の3枚換えと先手の駒得。これだけ駒得でなお且つ後手が勝つとは羽生さんの大局観の凄さ。114手目の9九角から21手詰めとは。渡辺さん分かっていながら変化のしようもなく、敢え無く羽生さんの130手目8六桂までを見て、渡辺さん投了。竜を切る、103手目4三竜のあたりで駒得を主張する代わる手が無かったのか?飛車を渡してしまって、21手詰めが生じたように素人には思えたんですけど。 この後やはりJAZZライブに行く時間調整で珍しく賞状授与式まで残っていると、幸運にも「第71期名人就位式森内名人の扇子(揮毫:深思高飛)」まで抽選で貰えちゃいました。やっぱり日頃の行いが良いのかな?この観戦の後、矢野沙織カルテット (西新井カフェクレール)を聴きにいくつもりでいたのですが、ママから「カフェクレールの方から本日のライブは雪で中止との電話があった」とメールもらったので、家に退却。しかし、好事魔多し。帰りは雪のため、電車がブチブチ切れ状態で有楽町から1時間ちょっとで帰れるはずが、3時間以上かかりました。電車しばらく動かないので、駅ナカのファミマでパスタ&珈琲を急遽買って、軽食。麺はイケませんが、パスタ(チキンと何とか?)のお味は良かったです。西新井に行っていたら家に帰れず、都内にお泊まりだったかな?明日、行こうと思っていた本厚木CabinのMYOライブも雪で中止らしい。気楽に思っていた雪。結構インパクトあります。<<2014/02/08 NHK FM 児山紀芳 ジャズ・トゥナイト -名曲"マイ・ファニー・ヴァレンタイン"特集->>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 (チェット・ベイカー)(2分17秒)<東芝EMI TOCJ-6802>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(ビル・エバンス、ジム・ホール)(5分20秒)<東芝EMI TOCJ-9337>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 (マイルス・デイビス)(6分00秒)<VICTOR VICJ-61046>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(スタン・ゲッツ、J.J.ジョンソン)(8分29秒)<POLYDOR POCJ-9119>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 (ポール・デスモンド)(9分38秒)<UNIVERSAL UCCM-9224>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 (ベン・ウエブスター)(3分23秒)<VERVE POCJ-2375/6>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(エラ・フィッツ・ジェラルド)(3分23秒)<VERVE POCJ-2130>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 (ケニー・バロン)(7分28秒)<EIGHTY-EIGHT'S EECD-8805>「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 (ダイアン・リーヴス)(6分39秒)<VICTOR VDJ-1129>「あなたのためのショーロ」 (パキート・デリヴェラ)(4分06秒)<PAQUITO SSC 4554>「ムルムランド」 (パキート・デリヴェラ)(4分50秒)<PAQUITO SSC 4554>「アース」 (テッド・ナッシュ・ビッグ・バンド)(4分57秒)<PLASTIC SAX PSR-2>「ライト」 (テッド・ナッシュ・ビッグ・バンド)(7分08秒)<PLASTIC SAX PSR-2>「インヴィテイション」(櫻井哲夫JACOトリビュート・バンド)(6分46秒)<KING KICJ 658>「リバティ・シティ」(櫻井哲夫JACOトリビュート・バンド)(5分59秒)<KING KICJ 658>「ウエイティング・フォー・サンライズ」 (井上銘)(4分30秒)<UNIVERSAL TYCJ-60016>「マイ・フェイヴァリット・シングス」 (井上銘)(7分45秒)<UNIVERSAL TYCJ-60016>「ウエスターリー」(フルヴィオ・シグルタ、クローディオ・フィリッピーニ)(7分38秒)<CAM JAZZ CAMJ 7851-2>「ゴーイング・ホーム」(フルヴィオ・シグルタ、クローディオ・フィリッピーニ)(1分41秒)<CAM JAZZ CAMJ 7851-2> <<9th/Feb 2013 (Sun) Interfm Jazz Conversation Play List>> - "Love" song 大特集、ゲストにユリシス・オーウェンズ・ジュニア - 18:01 "I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE" ANN BURTON18:09 "EVERYTHING I LOVE" KEITH JARRETT18:18 "THE GLORY OF LOVE" JACKIE AND ROY18:21 "HALLELUJAH I LOVE HIM SO (LIVE)" CHRIS CONNOR18:24 "HELLO, YOUNG LOVERS" J. J. JOHNSON18:37 "SANCTUARY ~ IT'S ABOUT THAT TIME (1970.12.19. THE CELLAR DOOR SESSIONS)" MILES DAVIS18:50 "GEMINI, DOUBLE IMAGE" MILES DAVIS19:04 "FOR NELSON" ULYSSES OWENS JR.19:13 "SAMBA JAM" ULYSSES OWENS JR.19:22 "PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND" ULYSSES OWENS JR.19:28 "I LOVE YOU" TAL FARLOW19:34 "I'M IN THE MOOD FOR LOVE" JULIE LONDON19:37 "LET'S FALL IN LOVE" STAN GETZ, GERRY MULLIGAN19:44 "LOVE LETTERS" SONNY ROLLINS19:48 "FALLING IN LOVE WITH LOVE" HELEN MERRIL WITH CLIFFORD BROWN19:53 "LOVE IS HERE TO STAY" FOUR FRESHMEN AND FIVE TROMBONES19:57 "MY FUNNY VALENTINE" FRANK SINATRA<< 9th/Feb 2014 (Sun) - セッション2014 -谷口英治セクステット+1 - NHK FM>>「C Jam Blues」(1分20秒)「Rose Room」(6分42秒)「Airmail Special」(7分02秒)「Memories of you」(5分41秒)「Frasquita Serenade」(2分53秒)「Clarinet Marmalade」(7分22秒)「Autumn Leaves」(10分02秒)「Moonlight Serenade」(4分02秒)「After you've Gone」(8分17秒) (クラリネット)谷口英治 (テナー・サックス)右近茂 (トロンボーン)片岡雄三 (ピアノ)袴塚淳 (ベース)ジャンボ小野 (ドラムス)山下暢彦 (ギター)有田純弘
2014.02.08
渡辺竜王、1勝3敗のカド番に追い込まれた、第26期竜王戦七番勝負の第5局。全国大盤解説会があり、神奈川は一昨日(11/27)JAZZライブに来たKAMOMEから徒歩約2分の中区相生町、千成ビル3階であるので参加。パパの期待は、2008年の第21期竜王戦七番勝負の再現。渡辺竜王に第5局、第6局連勝してもらって、第7局まで死闘を繰り広げて欲しいんですが、今の森内名人は強いので少し何かがズレテいるように思える渡辺竜王では正直第5局、第6局連勝は難しいか。 大手町まで観に行った、10/2の王座戦:日経本社大盤解説会 羽生王座VS中村六段 での渡辺竜王の予測した「次の1手」も踏み込みが甘く、調子を落としているのは間違いなさそうなので。その解説会で言っていた「今週と来週の羽生さんとの対戦(JT杯、順位戦)は1勝1敗の五分で乗り切りたい」も果たせず、連敗。 第5局の戦型は第4局と同じ相矢倉。手順も59手まで同手順で後手渡辺竜王が60手目△4四同金と手を変えるまで、渡辺竜王が負けた先手番の手順を森内名人が踏襲。「俺ならアンタが負けた先手番でも勝てる」という森内名人の強情な意思表示か。87手目「5七角」、89手目「4八歩」が1八に成った竜の利きをスカタンにした激辛流。馬取りにあてた渡辺渾身の98手目「5七銀」を放置し、危険な「3三桂」を打ち込んだ森内。ここからは万全の森内玉に対し、敵陣にどうしても入玉できない渡辺玉。どうしても勝ち味が薄い、渡辺。森内名人の135手目「3八銀」を見て渡辺投了。後手玉には受けがなく、先手玉が堅いため逆転の見込み無し。残念ながら、第21期竜王戦七番勝負の再現成らず。もう2番、お二人の死闘を見たかったんですけど。森内さんの鬼神ばりの充実した強さとは対照的にいつもはこの時期「冬将軍」になる渡辺さんがイマイチ本調子に乗り切れなかった印象の七番勝負。勝敗は森内新竜王の4勝1敗とスコアはやや一方的でしたが、将棋の激闘振りは良かったので堪能出来ました。渡辺さんの捲土重来に期待。羽生世代ばかりがタイトル独占ではツマラナイので、渡辺さんには大いに頑張って欲しいです。 パパが家に帰ると日頃の疲れからリフレッシュするために「エステ&ゴージャスDinner」で銀座のホテルに泊まって来た、ママも帰宅してました。今回、「エステ&ゴージャスDinner」に一緒にご同行いただいたKさんは「エステの達人」らしく、「このエステに行ったら他のエステには行けない」とのことで、こちらのエステ10回分の利用券をお求め済みだそうです。先達はあらま欲しきかな。6月にも箱根にKさんと「エステ&ゴージャスDinner」に行ったママ。こちらの150分コースのエステの方が箱根よりも「ずっと気持ち良かった」そうで、「又行ってもいいかな?」と聞かれたので、「人生、生きてるうちが花なのよ、死んで花実が咲くものか、なのでご自由に」とパパは即答。普段やっている洗濯、風呂掃除に加えてパパの家事負担が増しますが、まあ偶になので良いでしょう。<< 11/30 2013 (Sat) - 'SHONAN JAZZ BY THE SEA' Shonan Beach FM>>19:02 Samba Mom Mom Art Pepper 19:14 Orange Colored Sky New York Voices 19:23 Grand Central Poncho Sanchez 19:28 Things Are Swingin' Peggy Lee 19:32 Blue Skies Les Brown 19:35 Put On A Happy Face Tony Bennett 19:39 I Surrender Dear Harry James 19:42 I Didn't Know What Time It Was Cassandra Willson 19:46 In a Mellow Tone Lambert, Hendricks, & Ross 19:50 Old Devil Moon キャロル山崎 19:55 Cocktail For Two Zoot Sims 20:02 Pennies From Heaven 右近茂 20:09 All The Way 片岡雄三QUARTET 20:16 Gig Mario Biondi 20:22 Day In, Day Out Sophie Milman 20:25 Puttin' On The Ritz Harry Allen 20:33 Four Lorraine Feather 20:38 If I Had You Willie Nelson 20:42 My Cherie Amour Cal Tjader 20:47 In The Mood 谷口英治 20:55 Through The Window Yuri Tashiro<<12/1 2013 (Sun) Interfm Jazz Conversation Play List>>18:04 "IF I WERE A BELL" MILES DAVIS18:15 "YOU ARE MY EVERTHING" MILES DAVIS18:22 "I COULD WRITE A BOOK" MILES DAVIS18:32 "1970.6.20 FILLMORE LIVE MEDLEY (UNRELEASED PERFORMANCE)" MILES DAVIS19:04 "OUTRA VEZ" 渡辺貞夫19:18 "SIMPATICO" 渡辺貞夫19:25 "BILLY'S BOUNCE (LIVE)" 渡辺貞夫19:36 "OLEO" MILES DAVIS19:44 "IT COULD HAPPEN TO YOU" MILES DAVIS19:52 "WOODIN' YOU" MILES DAVIS << 1st Dec, 2013 セッション2013 奥平真吾THE FORCE >>「C JAM BLUES」(2分01秒)「I DID'T KNOW WHAT TIME IT WAS」(10分15秒)「SKATING IN CENTRAL PARK」(5分46秒)「McCoy NEXT BLOCK」(8分57秒)「MACONDE」(11分50秒)「OCEAN DREAM」(11分10秒)(ドラムス)奥平真吾(アルト・サックス/ソプラノ・サックス)太田剣(ピアノ)宮川純(ベース)須川崇志
2013.11.29
JT杯の決勝が東京ビッグサイトで行われるので、観戦に。去年はユウ君とスペインから帰って来た日でしたので成田から行くわけにもいかないので断念。ユウ君はそもそもバルセロナから気分悪い状態だったので、ビッグサイトどころでは無かったですがパパも去年に比べれば体調マズマズなのでビッグサイトへ出発。 先手久保さんの力戦向かい飛車。116手目△1六香のあたりは羽生さん優勢に思えたが、久保さん133手目▲1五金が手厚く逆転模様。そのまま155手までで久保JT杯の勝ち。王者羽生さんを2回連続で破っての連覇。さぞや嬉しかったと思います。感想戦は151手目▲3三成桂に△1四玉と逃げる手のみ検討。以下▲2五銀△同馬▲同歩△2八銀▲4九玉△5七香▲3七金。「こっちはこれをやるしかなかったですね」と羽生さん。「いや~全然分からない。その局面になったら考えるつもりでした」と久保さん。実戦は152手目△1四玉ではなく、△3三同玉としたため153手目▲6六馬が「保険ですね」(解説:屋敷九段)の言う通り、攻防で4八へ馬の利き。久保さんに155手目▲3七金と羽生さんの攻めの手掛かりの3七金を取られて万事窮す。11/10 Interfm Jazz Conversation Play List18:01 "SWEET GEORGIA BROWN" THE BEATLES WITH TONY SHERIDAN18:06 "TILL THERE WAS YOU" THE BEATLES18:10 "WHEN I'M SIXTY-FOUR" THE BEATLES18:13 "GOOD NIGHT" THE BEATLES18:17 "LET'S LOVE" PEGGY LEE18:21 "BABY'S REEQUEST" PARUL MCCARTNEY & THE WINGS18:31 "1970.6.17 FILLMORE LIVE MEDLEY (UNRELEASED PERFORMANCE)" MILES DAVIS19:08 "CARE FOR YOU" HAMISH STUART19:17 "PICK UP THE PIECES" AVERAGE WHITE BAND19:24 "MY BRAVE FACE" PAUL MCCARTNEY19:29 "I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER (LIVE)" PAUL MCCARTNEY19:32 "HOME (WHEN SHADOWS FALL)" PAUL MCCARTNEY19:36 "MORE I CANNOT WISH YOU (LIVE)" PAUL MCCARTNEY19:41 "MY VALENTINE (LIVE)" PAUL MCCARTNEY19:45 "ALWAYS (LIVE)" PAUL MCCARTNEY19:49 "BYE BYE BLACK BIRD (LIVE)" PAUL MCCARTNEY19:54 "NEW" PAUL MCCARTNEY<< 10th Nov, 2013 セッション2013 エリック・フルイマンス"ゲートクラッシュ">> 「C JAM BLUES」(1分14秒)「V-FLOW」(9分15秒)「ALBUQUERQUE」(9分41秒)「SONG FOR SYRIA」(9分46秒)「THUNDERBIRDS」(7分54秒)「LOLA」(8分48秒)「IMAGES OF WASHINGTON」(5分37秒)(トランペット)エリック・フルイマンス(エレクトリック・ピアノ)イェルン・ヴァンフリート(エレクトリック・ベース)グリ・グドムンドソン(ドラムス)ヤスパー・ヴァンフルテン
2013.11.10
今日は将棋会館での解説会ではなく、自宅でニコニコ動画にて羽生ー中村戦を観戦。解説は飯島六段。千日手指し直し局だったので終局が遅くて、家に帰り着かないと予想。案の定、羽生王座の128手目で終局は23時28分、消費時間は双方4時間59分。これで五番勝負は2勝2敗。決着は10月21日(月)に山梨県「常磐ホテル」で行われる第5局で決まる。103手目「8三銀」でなく「6四桂」、115手目「4三銀」でなく「5五歩」、119手目「5七桂」でなく「6六歩」で自玉の周りを厚くしてしまえば、中村勝ちであったようです。中村応援のパパとしては残念。しかし、一分将棋で103手目、115手目、119手目で最善手を指せと言われてもコンピュータでない人間としては酷か。本局は数年に1局の名局、第21期竜王戦第7局渡辺―羽生戦並みの盛り上がり。人智を超えた、魂が指先に宿る領域を感じました。「勝ち将棋、鬼の如し」。また、羽生―中村戦がもう一回観れることを良しとして、中村さんを応援し続けたいと思います。
2013.10.08
渡辺竜王が王座戦第3局を大盤解説するので、大手町の日経本社に「ご出勤」しました。折角対局がみなとみらいでやっているのに大手町まで解説を聞きに行くのも何なんですが、本局は「現地解説会無し」なので致し方無し。千駄ヶ谷将棋会館の解説会は有料ですが、日経本社の解説会は無料なので良しとしました。千駄ヶ谷は矢内さんが登板なので行きたい気もしましたが、日経本社も行ったことがないので。こちらの聞き手は加藤桃子女流王座。加藤さんの予想指し手の方が中村六段の指し手、渡辺竜王の予想よりも良い手があり、感心。95手目は「3四銀」ではなく、95手目「▲4六歩」で次に「▲9一成銀、△同飛、▲4九香」の手順の方が中村さん、明らかに良かったようです。本局はここらあたりが甘かったのか、羽生さんが勝負形に持ち込んで形勢がかなり接近。100手目「△8七歩」に▲同玉はひょっとしたら逆転の筋かと思いましたが、▲同金では中村玉危ないと渡辺竜王の解説があり得心。先達はあらま欲しきもの。 夕食休憩後の78手目「△3六歩」から129手目「「▲4四桂」まで約50手の渡辺、加藤の迷解説を堪能。渡辺竜王はあまり局面を真剣に読んでいないので、それはエンターテインメントとして面白かったです。中村さん、そんな甘い寄せはしないでしょと思われる渡辺竜王の予想が3手くらいありました。結果は中村勝ちで王座奪取へ後1勝。中村さんの大盤解説を3年くらい前に「横浜関内将棋教室」(居酒屋の4F)に観に行って、直接指し手について話したことがパパはあるので、第1人者の羽生さん相手に後1勝は滅茶困難と分かってますが、中村さんには是非王座奪取して欲しいと思ってます。お人柄も明朗快活な好青年とお見受けしました。別に羽生さん嫌いじゃないですが、将棋界にとってもニューヒーローは必要だと思ってます。
2013.10.02
「バイバイ、ブラックバード」、「マリアビートル」、「グラスホッパー」など軽快に読める伊坂作品と違い、今回読んだ「夜の国のクーパー」はファンタジーとは言え何かと構成が複雑。終りの方の325ページまでは読みにくい。伊坂作品では結構珍しいこと。「PK」もやや読み難かったけど、この作品ほどではない。 誰が味方で誰が敵か、お互いが疑心暗鬼になる展開。入り組んで、「複眼隊長」、「冠人」、「号豪」、「医医雄」、「酸人」、「猫」、「鼠」、「鉄の国の兵士」、「鉄の国の為政者」が主な登場人物達。326ページからの「複眼隊長」の告白で、クーパーの兵士が「鉄の国の兵士」に何故身をやつしていたかの経緯と「冠人」の自分の身を守るために他人を欺く醜さ(安倍首相がアメリカにペコペコしている、欧米隷属主義のイメージ)が語られて、ここまでのモヤモヤ感が無くなって読むスピードが加速。終りの約80ページは一気に読み進められました。「魔王」、「モダンタイムス」、「ゴールデンスランバー」でも安倍的な「似非愛国主義者」が揶揄されて登場する。伊坂の基準では「真の愛国者」は「複眼隊長」のように「身近な村の人を守るために」自己犠牲を払うことが出来る人々のはず、とパパは思ってます。 正直、325ページまでは読み辛いので、それほどお勧めではないですが「複眼隊長」達、クーパーの兵士が身を捨てて自分たちの国(村)より50倍も大きい「鉄の国」と切り結ぶ意思の行(くだり)は胸に迫りました。同じクーパーの兵士だけど、「愛」を基準に仲間を強制的に村に残していくあたりも素敵。この本の基になった、大江健三郎「同時代ゲーム」は小林秀雄がはじめの2ページで止めたそうですので読みにくいジャンルの小説なんでしょう。大江の言う「Decent(たしなみのある、見苦しくない)」人が、「複眼隊長」、「号豪」、「医医雄」であり、「Decentでない」人が「冠人」、「酸人」に当たりそう。 朝10時からは第38期棋王戦五番勝負 第4局、郷田棋王VS渡辺竜王戦のニコニコ動画での観戦。「無料会員」なので有料の「プレミアム会員」が多く見るようになると追い出されましたけど 。 竜王側が中盤53手目5三桂成から強引に駒損ながら攻め立てた。郷田棋王も入玉含みで押し返したが88手目7八飛成、140手目4四銀引が守勢に陥る手順。渡辺竜王が157手目1三金打までで圧勝。「19時33分、郷田は小さく首を振ってから頭を下げた」。ニコニコ動画でこの一瞬を見てましたが、郷田ファンとしては辛い場面でした。羽生三冠に並ぶ、渡辺三冠誕生。2強時代。 昨日と今日で10時間はニコニコ動画で将棋観戦。本当に便利な時代です。ボケ防止には最適。頭を私もフル回転させました。
2013.03.24
去年の米長会長惨敗の後を受けた、第2回将棋電王戦。去年は新橋の駅前、1月の寒い時期でしたがやはり観戦に行きました。容易なことではプロ棋士といえどもPCに勝てない時代に。 先手の阿部光瑠四段の研究で先手の1手損角替わり。あまり実例のない局面に持ち込んで、2013/03/23 18:32 、113手にて先手の阿部四段の勝ち。PCで解説ストリーミング生中継だったので、先手35手目6八銀から観戦。またも解説は矢内さんとイケメン阿久津さん。家でラーメン作って食べながら観戦できるのがとても便利。おやつのコーヒー&クッキーも嬉しいところ。伊坂幸太郎の「夜の国のクーパー」もなかなか指さない時間帯には読めました。 後手がやや無理攻めになり、5時半くらいには後手敗勢。用事があって、8時くらいに戻って来た時には、阿部さん勝ちで終わってました。阿部15手目9六歩に対して習甦16手目6三銀が悪く、既にこの局面で形勢を後手悪くしていたか。米長会長、草葉の陰で喜ばれていると思います。電王戦は5戦あるので、プロ5勝で終わって欲しいものです。但し、5年後にはトッププロでもなかなか勝てない時代になりそう。5戦目に登場の三浦八段がストリーミング生中継で登場してましたが、三浦八段の相手は670台のPC(サーバ)がカスケードに繋がったスーパーコンピュータ並みの実力。ROOTで利くのでPCの約26倍の強さ、読みの量。1秒で1000万手読む相手には勝てるが、その26倍の相手だと厳しいと言ってました。
2013.03.23
またまた唯一のパパの趣味の将棋観戦。大和証券の本店(東京、八重洲。八重洲口大丸の真横)の18Fで行われる大和証券杯ネット将棋・女流最強戦第6回女流最強戦トーナメントの決勝。どの程度の倍率か分からないが、確か3年か4年か連続で抽選で当たってます。ユウ君も当たったのですが、残念ながら塾のテストで今日も欠席。対局者は上田初美女王と中井広恵女流六段。解説は森内名人と矢内四段。なかなか豪勢な解説陣。 定刻の午後1時から開始。先手上田女王のゴキゲン中飛車。流行りの超速で銀を繰り出す戦法を中井六段が採用しなかったせいか40数手目には上田女王の陣形が伸び伸びとして模様良し。中井六段の46手目、「7八歩」が勝負手だったが47手目「6九金」、53手目「7九歩」で角を自由に使う構想が良く、上田女王が優勢。後手の角が如何にも使い辛い筋に居続けさせられた挙句、「角銀」交換を余儀なくなってしまった。71手目「9六角」で完封勝ちの様相でしたが、91手目「3一飛」が甘く逆転模様。2枚銀の圧力で上田「竜」を自陣に退散させ、捕獲した局面は中井優勢に見えたのですが。106手目「7八と」でなく「1六銀」だったら中井六段の逆転勝利だったか。この一瞬のチャンスを逃すと、上田女王が「絶対に負けませんよ」と言わんばかりの「世知辛い」守りと「馬」捨ての一転鋭い攻めで快勝。途中は中井六段の2筋、3筋の猛攻で「塩漬けになった」71手目「9六角」が活きた展開になっては為す術なし。 決勝戦の後、大和証券の大口顧客の愛棋家と森内名人、矢内四段らとのプロアマお好み対局。森内名人は緩めてあげてアマ2勝、森内名人1勝。2勝したアマには森内名人自身がコウナレバ詰みますよと教えてあげていたので「エライ」ファンサービス。美人の矢内四段の直近で指し手を見れたのは至福の時。矢内四段は辛く、矢内四段がほぼ全勝。パパも大和証券の大口顧客になって矢内四段と指したいと思った次第。 そのまま家に直帰し、いつものイタメシ屋で夕飯。ユウ君のおかげでポイントカードも一杯に。
2013.03.17
パパの唯一の趣味?の将棋観戦。結構な高倍率の抽選(4倍弱だったらしい)に当たって、今年も朝日杯将棋オープン戦の観戦券をゲット。去年も当たったのでおよそ1/16の幸運ということ。観戦券を持って、いざ有楽町マリオンへ。ユウ君の分も当たったのですが、残念ながら塾なのでパパだけで参戦。夏の大和証券杯ネット将棋・最強戦の決勝、佐藤王将VS郷田棋王戦(木村八段の名解説)は楽しく観戦したので、ユウ君としても悔しいところですが致し方なし。 まずは午前は準決勝の2戦。1つは渡辺明竜王対羽生善治三冠戦、もう1つは谷川浩司九段対菅井竜也五段戦。渡辺対羽生戦は2/1(金)のA級順位戦と同じ、横歩取り。2/1(金)のA級順位戦では渡辺竜王が有利になるはずの攻めの△7七歩成を指さずに守りの△2三歩打ちで形勢逆転したイワクありの戦形。おそらく羽生三冠55手目の▲3六飛あたりが形勢の分かれ目。渡辺竜王がA級順位戦の意趣返しで44手目の△8五桂が好手を活かし、圧勝。解説の藤井九段は68手目△3五飛を推奨したが、渡辺竜王の着手は△3六桂。駒得を重視するか、攻めの勢いを重視するかの差が面白かったです。私だったら、△3五飛を選びそう。ユウ君も同じ手を選びそう。この1戦が事実上決勝戦に思えました。羽生さん当人を観れる解説会は京都のホテルの棋王戦とか随分観てますが、羽生さんの敗戦を観たのは初めて。2011年のJT杯の決勝でも同じ羽生渡辺戦をやはり観て、渡辺さん途中楽勝の形勢でしたが羽生マジック炸裂し、羽生さん辛勝。羽生さん強いですが、今日は渡辺さんの工夫が活きました 。 もう一方の谷川浩司九段対菅井竜也五段は相振り飛車の大熱戦。序盤菅井五段の攻勢を谷川九段が受け止め、66手目△8七角成が強力な守りの好手で形勢逆転。△5四馬と引きつけ、谷川勝勢かと思ったが最終番100手目△6八飛成ではなく、△2七銀と駒を捨て、その後△6八飛成として▲5八銀の合い駒請求すれば谷川勝ちだったようですがこの唯一の勝ち筋を逃すと107手目▲7五角以下、谷川九段お得意の高速の寄せを凌ぐ菅井五段の高速の寄せ。恐れ入りました。 午後の決勝は渡辺VS菅井戦。後手菅井五段お得意のゴキゲン中飛車から陣形の低い三間飛車模様。途中谷川九段と羽生三冠の豪華な解説。羽生三冠の明晰な解説は納得感満点でとても良かったです。羽生さんの発言で面白かったのは、聞き手の上田女流が「お疲れでしょうが」と振ると、羽生さん「あまり疲れていないんですが」と午前で対局が終わってしまったのが残念と返した件(くだり)。また、羽生三冠のご推奨した72手目△6四歩は実現せず菅井五段が選んだ△3一飛が疑問手。ここから数手で渡辺の必勝形。羽生さんの解説した手順には成らず、72手目△6四歩としても次の渡辺さんの一手は▲6四同歩ではなく▲5四歩だった模様で以下やはり渡辺ペース。ただ本譜よりはアヤがもっとあった模様。本譜も渡辺さんは形勢がダイブ近づいたところがあったように感じていたようで、お気楽な解説場とは大いに温度差があったのも面白かったです。 こんな楽しい解説が観れる朝日杯将棋オープン戦。来年も是非参加したい処。1/64の確率になるので厳しそうですが。
2013.02.09
将棋:竜王戦第7局をWEB観戦。将棋会館で佐藤棋王の解説も聞きたいところですが、体調いまいちなので自重。素人目には63手目「2三歩」ではなく、「5二金」で羽生名人勝利になりそうでしたが、その後大激戦で渡辺竜王の勝ち。かつて谷川九段が羽生名人に捻られた感じが、10年以上の時を経て羽生名人が渡辺竜王に捻られた印象。しかし、お互い強いのは間違いなさそうです。
2008.12.18
出張の後(出張先から遠いのですが)、将棋名人戦の解説会へ。実力が上の羽生挑戦者、永世名人の権利を格下?の森内名人に取られた怒りか、3勝1敗の絶対的な優位に。正直、あまり調子が良くない(これが実力か?)の森内名人ではこの状況からの逆転は厳しそう。ファンとしては1局でも長くシリーズが続いて欲しいところですが、最終局まで行くのは無さそうです。
2008.05.21
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