たいけちゅ帳

たいけちゅ帳

断乳によせて





昨日はあなたが初めておっぱいなしで夜を過ごした日だったね。
あなたが生まれて1年と12日、あなたと授乳という素晴らしい時間を共有できたことを幸せに思います。
十分にあなたに伝える時間もないまま急に断乳を決めてしまったので、
あなたはとまどったかもしれないね。
スーパーの駐車場にとめた車の中で話したこと少しは理解できていたかな?
昨日の夜、泣き叫ぶあなたの要求に応えてあげられるのは私だけ、
泣き続けさせるのか泣き止めさせるのか決めるのも私だけ。
それがわかっていながらあなたの泣き声を聞いているのは
とても辛かったし、私まで涙が出そうになりました。

考えてみれば去年の同じ頃には、今年と同じこの部屋で同じように泣いていたね。
うまくおっぱいに吸い付けないあなたと
慣れない授乳と張りや傷の痛みで上手く誘導してあげられない新米ママだった私。
何度も泣いて、いつの間にか二人ともいっぱしの赤ちゃんとママになっていった。

あの頃は断乳のことなんて考える余裕もなかったけど、
もうあなたは3食を十分すぎるくらい食べられるほど大きくなった。
よちよち一人で歩けるほど大きくなった。
生まれたばかりにとった足形と1歳のお誕生日の記念にとった足形。
まだまだ小さいあなただけど、1年でこんなに大きくなったんだよね。

昨日、なかなか要求を満たしてくれない母親の手を振り払い
背を向けて泣いている姿を見たとき、
辛いという気持ちももちろんあったのだけれど、
それ以上に、この先もきっとあなたが何かを乗り越えていく姿を
こうしてただ見守っていく自分がいるんだなと思ったよ。
それと同時にたいけちゅは大丈夫だと思ったの。
何にとか何がとかではなくて、たいけちゅは大丈夫、って。

これから少しずつ少しずつ、母親の手から離れていくけれど、
あなたが必要とする時には必ずそばにいるよ。

もう少しあなたがおっぱいとサヨナラできるまで二人で頑張ろうね。

たいけちゅへ
                             2003年1月8日
                               ママより



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