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この刺繍は私が小学校の五年生の時に作ったものです。
この刺繍には思い出があります。

今日の話はなにゆえ、小学校五年生から中学一年までの話なので・・・・
無知な子供、思春期な時期にあるので心無い言葉や乱暴な言葉が多々ありますがご了承ください・・・・
小学五年の秋、母が「〇〇、あなた刺繍習わない?」
「嫌じゃ」
「何で?」
「あたい女の子らしくないから」
「じゃあ・・・・断るか・・・佐藤さんに・・・・」
えっ???佐藤さん??わたしが大好きなムーの家???
「お、お、お母しゃん!!!ムーの家??」
「そうよ。」
「行きます!行きます
!!!!!」
中一の兄が連れて来た佐藤君、初めて見たとき「ズッキ~~~ン
!!!!!」
その日から恋し焦がれもう大変でした。
何故かムーというあだ名がついている彼でしたが、もうモテモテでした。
かっこいいもかっこいい!!!そして優しい・・・![]()
刺繍を習いに行って会えるときもあれば会えないときもあり・・・
でも会いたいために頑張りました。
ある日写真が欲しくなり兄に交渉・・・・
「やだよ、なんで写真頼むんだよ・・・やだよ、俺・・」
社会科見学の時に写真を買って欲しいと頼みました。
「理由言えよ・・・」
私は勇気を振り絞り兄に説明すると・・・・
「ギャハハハハ~~~~何、お前ムー好きなの??」その後から野次だらけ・・・
耐えました。写真入手のために・・・
数ヵ月後に写真を入手と同時に兄から衝撃告白!!!
「あぁ、言い忘れてたけど、ムー彼女いるから。あだ名はケロッグだよ。一つ下」
「な、な、なぁ~にぃ~!!!彼女~~~~???それもケロッグ???
朝食かよっ。そんなあだ名で返事してるわけ?おかしいんじゃない?」
それからも恋し焦がれ、私は中学一年に、兄とムーは卒業、ケロッグはいる。
入学式も過ぎ校内見学と同時に私の気持ちは一つ・・・
「出て来いケロッグ
。」
すると「ケロッグ~~~理科室行こう~~」と声が・・・・振り向くとそこにはケロッグ。
なにあれ!!全然可愛くないじゃん!!なんであれがムーの彼女なの???
プンプンに腹を立て階段を駆け下りました。
数日後・・「ねぇ、あなたに先輩が来てるけど。」教室のドアのトコにケロッグが・・・
なんでケロッグが私に???
もしかして挑戦状???
受けて立つわよ!!!でも私の気持ちどうして知ってるんだ???
決闘しゃないの???
ニコニコして「あなた、〇〇君の妹だって?お兄さんと佐藤君に聞いて
仲良くしてやれって頼まれたの。何か困ったことや
分からないことは、何でも言ってね。よろしくね、仲良くしようね!!」
「は、はぁ」
心臓がどきどきしました。優しいので・・・涙をこらえました。
その日の午後、校庭でバレーボールで遊んでいるとヤンキー先輩達が・・・・
「ねぇ、スカート長くねぇか??ちょっとこっちこいや!!」と。
母が、成長するからと大きいのを買ったのです。ちんちくりんの私には少し
長めのスカート・・・
「えっ、あの、あの」と言葉にならない時・・・・・
「ちょっと、その子私の知ってる子なんだ、やめてよ」と、ケロッグが!!!
私の手を引き下駄箱まで行き、裁縫セットを出しピンでスカートを短くとめてくれました。
「これでもう何も言われないね
」と・・・・・
「あ・・・はい・・・・」
涙をこらえました。
部活も休み、近くの小金井公園(半端ないどでかい公園)へ行きました。
誰も来ない場所まで行き、ハンカチを目にあて大声で泣きました。
「なんでケロッグいい人なんだよっ!!嫌な人ならよかったのに!!」
「なんでだよ!!なんでだよ!!うわぁ~~~~」
(あっ・・・思い出し涙が出てきちゃった)
家に帰り一晩中布団にもぐり泣きました。
その日は土曜日でした。
そういえばお礼言うの忘れた・・・・・
日曜に微妙な気持ちでクッキーを作りました。
(私は何かとお礼はいつもクッキーを焼いてました)
月曜にケロッグに持って行きました。
「これ、お礼デス・・アリガトゴザイマシタ」とうつむき加減・・・・
するとケロッグは・・・
「わぁ~~私にくれるの?ひとついただこうかな?うんっ!おいしい!!
ありがとうね!!!」と・・・・
それから悩みに悩み、何度も泣き、答えは「ムーをあきらめる」でした。
その後、ケロッグ先輩と親しくなり、妹のように可愛がってくれました。
ムーがケロッグ先輩を好きなのがよくわかりました。
うぅ~~この話だけはいつ思い出しても涙が出るのです。
思い出の刺繍です。
小さいながらも大好きなお兄ちゃんに会いたくて習いに行った刺繍です。
出てきたので飾りました![]()
今ではステキな思い出です。
大泣きしたあの夜、布団かぶって何度もイヤホンつけて聞いた曲は
スキーターデイビスの「この世の果て(THE END OF THE WORLD)」でした。
(英語合ってるかな??)