シネマ大好き!

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2007年12月03日
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テーマ: 映画鑑賞(893)
カテゴリ: 邦画-1960年代



製作:1962年
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/仲代達矢/加山雄三

名作「用心棒」の続編ともいえる作品。
薄暗い社殿で密議する九人の若侍。彼らは城代家老睦田に、次席家老黒藤と国許用人竹林の汚職粛清の意見書をさし出したが受け入れてもらえず、大目付菊井に諭されてこの社殿に集っていた。彼らは黒幕は城代家老としてこれを討とうと考えるが、社殿の奥でこの話を聞いていた一人の素浪人が現れる。
素浪人は、本当の黒幕は大目付菊井だといい放ち、その手勢が社殿を取り囲むと、見事な機転で若侍たちを危機から救うのだが・・・。

35年ぶりに織田裕二主演で本作がリメイクされたが、オリジナルをまだ観ていなかったので慌てて観た次第。
確かに痛快で、観るものを惹きつけて離さないストーリー展開は見事。
話の骨格は藩を揺るがす大事件ながら、敵も味方もコミカルなキャラが多く出てくるため、全体的に緊迫感というより、ほのぼの感さえある話となっている。
主人公の椿三十郎というキャラクターもいい。決してスマートなヒーローではない。一見汚らしく、飄々とした軽さはあるものの、どこか頼りがいのある人物イメージを醸し出し、実際に権謀術数に長け、剣術もめっぽい強い。三船敏郎だからこそ演じきれた役柄のようにも思える。
相手役を演じた仲代達矢のギラギラした鋭い目の侍役も良かった。コミカルなストーリー展開に一本筋を入れ、全体を引き締め緊張感を与える役どころとして重要なキャラとなっている。ラストの対決シーンは多少あっけなく感じられたが、その分衝撃的な印象を強く残す結果となった。
織田版「椿三十郎」がどこまでの作品になっているかはわからない。しかし織田裕二がこの作品を受けたときのプレッシャーの大きさをインタビューで語っていたが、うなずける内容の作品である。





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最終更新日  2007年12月03日 04時33分19秒
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