タマの勝手口
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きものを着て松葉杖を突いていると、注目の的 (うふっ) !「あらあら、よくまあ~」「大丈夫かよ、おい」といった視線を感じます(笑)。 1月は都内4カ所で歌舞伎の公演があるので、毎年忙しいですね~。大抵私は、歌舞伎座、浅草歌舞伎と後一つ、計3カ所を回ります。今年は国立劇場はパスして、新橋演舞場に行って来ました。 夜の部、話題の海老蔵の十役です。さすがに人気があって、あまり思うような席が取れなかったのですが。 新橋駅より、メトロの東銀座駅の方が近いんですよね。この間、歌舞伎座に行った時に、新橋演舞場への最寄り出口のエスカレーターが工事中だな~、と思っていたのですが、まだ終わっていませんでした(汗)。遠回りする手もあったのですが、結局階段を上る事にしました。 新橋演舞場、久しぶりだな~、確かエスカレーターがあったはず・・・。1階~2階へは、狭いエスカレーターが一つだけ有りました。上演中は上りで、終演後に下りになります。係の人に「大丈夫ですか?」と何度か聞かれたので、もし「ダメです」といったら、搬出入用のエレベーターにでも乗せてくれるのかも知れません。 今回取ったのは2階左側一番前の2等B席。2等席って以前はA・Bに分かれていませんでしたよね? 席まで降りる階段がちょっと急だな。おまけに、テーブル替わりに階段に物を置いている人!飲み物やオペラグラス、果ては雑誌まで・・・。怖いな~、止めて欲しいな~。平地では狭い所も何とか通れるのですが、階段やエスカレーターって、まだ緊張します。 花道がもう少し見えるかと思ったのですが、結局モニターで鑑賞することに。斜めの姿勢はくたびれましたが、宙乗りの時だけは良い環境でした! 「慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)」は、「恥も外聞もかまわず、紅葉のように顔を真っ赤にして、大汗を流して演じる」という意味だそうです。「伽蘿先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」でお馴染みの「伊達騒動」、主要十役を四十数回の早変わりで演じる趣向で、「伊達の十役」のタイトルそのまま。 長らく演じられなかった作品を猿之助が復活し、元々は登場しなかった「政岡」さんの役はこの時に入ったそうです。 二役が同時に登場するときは、他の役者さんがいわば代役を務めるわけですが、イヤホンガイドを借りると臨場感が増して良いです。「さあ、海老蔵です!」「ここで替わります!」等々。特に一番の早変わりの所は、気を付けて見ていたのに全然分からなかったです。いつの間にか替わっていました。 う~ん、しかし、海老蔵も立役(男役)の方が合ってるかも。特に「政岡」さんは、以前に観た「伽蘿先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」での玉さん(玉三郎)の印象が強いし。颯爽と登場する裁判官「細川勝元」は格好良かった!やっぱりこの手の役が良い感じです。 最後の大喜利所作事は「娘道成寺」を思わせる舞踊でした。 (午前11時開演)一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)二、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)(午後4時開演)慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)猿之助十八番の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候 発 端 稲村ヶ崎の場 序 幕 第一場 鎌倉花水橋の場 第二場 大磯廓三浦屋の場 第三場 三浦屋奥座敷の場 二幕目 滑川宝蔵寺土橋堤の場 三幕目 第一場 足利家奥殿の場 第二場 同床下の場 四幕目 第一場 山名館奥書院の場 第二場 問註所門前の場 第三場 問註所白洲の場 大喜利 「垂帽子不器用娘(ひらりぼうしざいしょのふつつか)」1等席 15,000円2等A席 9,000円2等B席 8,000円3階A席 5,000円3階B席 3,000円1階桟敷席 16,000円筋書き 1,300円イヤホンガイド 650円 (別に保証金1,000円が必要です)歌舞伎公式ウェブサイト 歌舞伎美人(かぶきびと) http://www.kabuki-bito.jp/
2010年01月17日
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