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昨年のコスモス誌掲載作品やメール歌会のことなど、怠け者なのでUPが追いついていないが…とりあえず12月の届いたコスモス1月号の「O先生賞」の結果から。
残念ながら選者4名の先生方からの点は入らず、各先生が優秀作の他に佳作として選んだ30篇の中にかろうじて入っていた。
勧誘の電話切れずにいるわれに夫は受話器を取り上げて切る
まとめ髪ほつれてないか見せやれど夫は気のない返事を返す
果物の制限のある私に夫はメロンを一匙寄こす
重要なことさえメモの端に書く夫のためにゴミも取り置く
ほろ酔いの人が夜桜見たいなど言えば素直に車を走らす
拾わずにいられなかったと夫が言う撥ねられ翼折れた小雀
朝夕に鋸に薬を飲ませるを「ミッション」として夫婦でこなす
丁寧に面棒使う耳掃除夫にはやらぬ飼い猫のため
歌なんて作るのではなく湧くものとしたり顔する人憎々し
夫の居ぬ夜は昼間の弁当の残りを温めごちそうとする
緊張を隠すか手術する前の夫は休まず喋り続ける
予定より夫の手術長引けば父の声聞くために電話す
夫の居ぬ十日間はいつもより濃厚な時家猫とおり
再検査良性と知る帰り道饒舌になるわれら二人は
風邪をひき味覚なくした大晦日雑煮の味見は夫にまかせる
遊覧船の特等席はわれらだけはしゃぐ夫と写真撮り合う
夫の居ぬ一人の夜はパソコンの動画サイトで古き歌聴く
自営業職業とする夫ならば「夫婦の時間」持て余しおり
怒り溜め寝室へ行く人追えず居間で深夜の映画眺める
真夜中のわれら夫婦のいさかいを止めるは猫の「ニャー」と鳴く声
二十年前に別れし息子へとプレゼント持ち会いに行く夫
生き別れ離れ住む子とメールする夫の横顔ほほ笑み揺れて
二十年ぶりに再会した息子兄貴に似てたと夫は不満げ
ざわざわと泡立つ心持てあますメール読みつつ笑む夫を見て
母親の遺影見ながら千の風吹いておくれと願う夜もあり
泣き言をいくら愚痴ても同じ笑み写真の中より返すよ母は
家離れ人居ぬ事務所で胸の内友へと吐き出すケイタイする夜
胸の奥隠した秘密取り出してまた奥へしまう満月の夜
透析を受ける私と還暦を過ぎし夫待つ「老病介護」
エプロンは恥ずかしいよとバスタオル巻いて夫は洗いものする
透析短歌はそれなりに評価はされたが…いつまでも同じ手法ではダメってことか。
反省。
新年のご挨拶~O先生賞のこと 2014年01月02日 コメント(8)
コスモス6月号掲載・非掲載短歌 2013年08月14日 コメント(4)
コスモス5月号掲載・非掲載短歌 2013年07月13日 コメント(7)