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意識ある事で受け入れ拒否されて友は二時間救急車の中
難聴のわれはひとりで映画行き字幕の付いた邦画楽しむ
首元の腫瘍を取りし家猫の毛刈りの跡はなまめかし色
窓越しにたっぷリ朝日浴びた猫鼻付け嗅げば良き匂いする
樟脳の匂いを好むわが夫よ家のそこここ微かに漂う
湯上りに浴衣で伊香保の石段を夢二の女気取って歩く
餌ねだる羊の群れに要領の悪き者いるわれ見る思い
轟音をたてる真っ赤なフェラーリ―抜きつ抜かれつ旅の道行く
真っ青な青空広がるこんな日に洗濯干せぬ花粉恐れて
震災の起きた時刻も声を出し募金を募る学生たちは
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またまたご無沙汰してしまいました。6月号の掲載・非掲載短歌…
掲載3首…あまり出来はよくない。
1首目は病人友の会の患者旅行でのこと。バス旅行先で具合が悪くなった参加者の方…一度は旅先の病院に搬送されたがそこでは何もできないし、具合は悪いままだが容体が安定していたのでそのままバスで一緒に帰ってきた。しかし、具合は良くならないしひとり暮らしなのでどこか病院に入院させようと救急車を呼んだが…手足がしびれ動けないのに意識だけははっきりしているのと透析患ということで受け入れてもらえず。
私は役員なので同じく役員の友だちと一緒に3月の寒空の下待っていた(救急車には私たちは乗せてもらえない)。けれどこちらも具合が悪くなり退散。ツアー会社の方が言うには2時間以上待ったらしい。
後日、患者さん本人に聞いたら実は5時間だったという~埼玉の救急医療は崩壊している。
2首目の映画は「ストロベリーナイト」だんなは邦画は嫌いだし、テレビドラマの時からファンだった私は思い切ってひとりで観に行った。行った価値あり、なかなか面白かった。
3首目はドンが首筋にできた瘤をとった時のこと。8針くらいと言われていたがあまりに大きく毛刈りされていたのでびっくり!因幡の白ウサギみたいだった。
5首目…だんなはなぜか樟脳(ナフタリン)の香りが好きで、たんすにふりかけのようにパラパラばらまいている。私としては香りがうつって「ババくさい」感じになるので嫌なのだが…
6首目から8首目は伊香保の旅行詠。
寒い時期だったので旅館の半纏の上にさらに自前のショールをかけて歩いていたのだが、あとで写真を見ると顔をのぞけばなんとなく夢二の絵にでも出てきそうな雰囲気だったので詠んだ歌。
自分的にはフェラーリーと競争した歌がお気に入りだったのだが。
10首目は震災から2度目の3月11日の市ヶ谷駅の光景。
募金の学生たちは震災の起きた時間も募金の募る声をあげていた。私と友達は駅の構内に立ち止まりちょっとだけ手を合わせ頭を下げたが…特にサイレンもなかったので学生さんだけでなくその辺の誰もがそんなことをしてはいなかった。
東京では震災は過去のこととなっているような気がして詠んだ歌。
以上10首でした…
新年のご挨拶~O先生賞のこと 2014年01月02日 コメント(8)
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