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朝は奥さんのチエミーのつくってくれた朝ご飯を
チエミーと仁藤、己とそして羅冴くんの4人で食べる。

窓が開いて大量の日光と風が部屋を通っている。
部屋も天気も数年前とまるで同じだが登場人物が違う。
仁藤と駅まで一緒に歩いた。
登下校な感じがした。
今日は-ZONE-だった。
月イチで主宰している宴 だ。
相変わらずほとばしってる宴だ。
今日のジプシー先は谷口邸と決まっていたのだが、浅葉先輩の誘いとあって断れず二次会の六本木に赴いてしまった。
人のせいにしておこう。
こんなことがあった。
-ZONE-は(人の)面白さに注目している宴なのだがそこで鶴ちゃんに出会った。
己は彼とタイミングが合わなかった。
-ZONE-中ではよくお話しができなかった。
二次会ではマジトークをしていたので鶴ちゃんが
「お話し、入れてもらってもいいですか」って来ても邪険に断ってしまっていた。
朝まで呑んで六本木は鉛色に曇った朝を迎えた。
晴々していなくてよかった。
徹夜明けの晴は嫌いだ。
朝、六時なワケでこっから谷口邸に行って
玄関ドンドンやって
東京ジプシー多笛泊志がお宅に征クゼ!!
ってなわけにはいくまい。
なので二次会参加者の皆さんのいずれかのおうちにジプらせてもらうことになるじゃないか。
結局「非常にハタ迷惑ですよね」とおっしゃった鶴ちゃんのお宅にジプることになった。
鶴ちゃんのお宅は早稲田にあるそうだ。
もうふたりとも帰りの電車の方向を間違えるくらいのフラフラっぷりだったが
それでも40分くらい喋り通しだった。
40分鶴ちゃんと話して分かったことは
こいつメチャクチャおもしれー。
ヤンキーから早稲田大学に合格。
それでも学歴コンプレックス、読書コンプレックス、語学コンプレックスなどが抜けず
本を読みまくり海外に旅しまくる。
中学の頃からお金は自分で稼げという家庭だったようで土建アルバイトで稼ぐ。
アルバイトだがもう一応、家一軒建てるだけの技術はもっている。
それで学生だが、自分の生活費はまかなえている。
ロシア語やアラビア語に明るい。
読書の課程で歴史に興味をもち、今の夢は歴史学の大学教授。
夢は夢だけれどもなれなかったら、土建の方で喰っていくでしょうねと語る彼は
夢追い人にも夢捨て人にもないリアルさが渦巻いている。
こいつは面白い。
人には静と動の面白さがあることをまざまざとみせつけられた。
確かに、人当たりがよく派手であればパッと人の心を掴み、印象に残るだろう。
だが、一方で落ち着いて静かに佇む面白さがあることも確かだ。
なんて発見ではない。当たり前のことだが、まざまざと…。
おうちは既に研究室のようで己はまたうひょうひょ昂奮してしまうのでした。

意志が強く紳士な彼は土曜、昼にちゃんと起きてまた友達と呑みに行くんですと。
己なら絶対遅刻するね。
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