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| 西穂独標を過ぎるとコースは”崖道”の様相を帯び始めます。二足歩行では安全は確保しにくく、両手両足総動員での歩行が次第に増えて来ますが、それでも危険度のクラスはまだ「B級」でしかありません。上画像はそうした歩行を1時間ほど続けて、いくつかのピークを登り下りして西穂高岳直下まで辿り着き、この日歩いて来たコースを振り返った様子です。画像の日当りと日陰の境界を辿って来たことになります。出発時点で上空を覆っていた薄雲は、この時点ではすっかり晴れて、遠く乗鞍岳や御嶽山まで見えるようになっていました。この後10分ほどで 西穂高岳
(2909m)に到着(6:25)しました。ここまで歩いて来て、一緒に出発した5人の脚力の差が現れ、内2人は先に進んで行きました。残った3人(私を含む)もペースにバラツキが出ていて、いずれはバラバラになるのは避けられそうにありません。 これから 向かう先 に目をやると、名だたる難所がオブラートのような朝もやに包まれて、モノトーンんに輝いています。西穂で15分ほど休憩後、次に向けて出発しましたが、いよいよここから危険度は「A級」になります。西穂を下り切って、次のピーク・赤石岳との鞍部から 来し方 を振り返ると、頂上では窺い知れなかった鋭い切れ込み様ですが、コースはそれを上手に避けて設えられています。 ある時は絶壁のコブや割れ目にしがみつき、またある時は鎖の助けを借りながら(下画像)進むことになり、移動速度はガクンと落ちます。また普通の山道では歩行を強力にアシストしてくれるステッキは、このような環境ではむしろ邪魔になるため、ザックに収容してしまいました。こうした断崖絶壁を何度か登り降りして、スリルとサスペンスのクライマックスの始まり、間ノ岳(まのだけ)に到着したのは7:50になっていました。ここには山頂を示す標柱はなく、岩石にペンキで山名らしきものが手書きされていましたが、消えかかっていて判読はできませんでした。西穂からの所要時間は、それまでの同じ距離に対する所要時間と比べて、1.6倍から2倍かかったことになりますが、そんなことより、いよいよ「超A級」の難所に突入する訳で、緊張感は益々高まります。 |
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