子猫のひとりごと

子猫のひとりごと

2008年02月12日
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カテゴリ: 動物愛護

またまた久しぶりの更新の今日は、

ブログ名のとおり「ひとりごと」なので、気にしないでスルーしちゃってください。

書くのはやめようかとしたけど、やっぱり書き留めておこうと思ったたげです。

最近、南米が気になっていた。

そうそうブラジルは今年移民100周年だし、

イベント盛りだくさんだし、

100周年は100年に一度だしね。

でも行けないのよ、きっと・・・。

南米の 「ニアラグア」 という国をご存知の方はどれくらいいるだろうか?

南米と言えば明るいブラジルやアルゼンチン、キューバを思い起こす私は

2年前のある冊子で 「ニカラグア」 と言う国を初めて知った。

20060714002820.jpg

「銃声が響く街

路上生活を余儀なくされている子どもたち。

そして、貧困を生み出すシステム。

ニカラグアでは瓦礫や道ばたで暮らす子供達と出会った。

彼らに少しでも教育をしたいとボランティアで活動されている日本人の方々が

僕を招待してくれ、みんなで「島唄」を歌って聞かせてくれた。

天使の歌のようだった。

しかし、僕には彼らにかける言葉が何ひとつ浮かんでこなかった。

「夢を持て」とも「未来は自分の手で切り開け」とも言えなかった。

ダイヤモンドよりも美しい子供達の瞳を見ていると、

この「貧困」に腹が立って仕方なかった

当時、青年海外協力隊で ニカラグア に行っていて

その後、帰国した 増山理人 さんのブログで

「CORAZON」(心臓・こころを指す)と言う

ストリート・チルドレンたちの写真展を開催して、

その募金をニカラグアに援助していることを知った。

そして、2年が過ぎ、

最近、あるサイトでまた 「ニカラグア 」という言葉を見た。

動物愛護団体がたくさんオンライン署名を貼ったので見た方も多いと思う。

『犬が餓死するのは芸術?』

英文やスペイン語のサイトの中から正確な情報を取るのは大変で

たくさんのサイトでリンクは貼られているのだけど、

展示されていた場所も、この芸術家の正確な意図も最初は分からなかった。

「コスタリカの芸術家集団」とあったので、

展示されたのがコスタリカだと思った方も多いのだろうが

「ニカラグアの新聞」に掲載されたことから広がったことと

「芸術家集団は、犬を貧しいストリート・チルドレン5人に捕まえさせた」とあるので 

やっぱりニカラグアで開催された展示会と解釈するほうが正しいのかもしれない。

隣国の楽園コスタリカには、貧しいストリート・チルドレンなんて存在しない。

そして、この芸術家、ハバカクは、新聞に次のように話している。

『あの犬が死んだかどうかは言いたくない。

アートとして展示をすると騒ぎ立てるくせに

道端で飢えて死んでいく動物には目もくれない、

そんな人間の矛盾を重要視した。死んだら人々は同情をするんだ』

この展示会場を一歩外に出れば、スラム街の道端で犬も子供も餓えてる。 

子供達は、ゴミをあさり、毎日性犯罪と薬物中毒の危険と死と隣り合わせで生きている。

この国の子供たちは、軍事を輸出し続けている、超大国アメリカの犠牲者だ。

そのアメリカの一番の同盟国日本で生まれ何不自由なく生きて、

温かな部屋で、コーヒーとお菓子を食べながらパソコンの前に座って、

「可哀想な犬にオンライン署名を」と呼びかける。 

私も、あの展示会で可哀想な犬を見て見ぬふりをしている見学者に過ぎない。

世界中に餓えた子供たちがいるのをただ見ているだけの傍観者だ。

キチガイは、あの芸術家集団でなく、

ネットで動物愛護を呼び掛けている無知でバカで無力な私かもしれない。

2年前に私は可哀想なニカラグアの子供たちに涙しただけでしかない。

「セカイハカエラレナイ・・・」

そんな無力感を感じた重く長い1週間だった。

昨日、偶然ある講演会に誘われた。

南米で長年海外特派員だったジャーナリスト 伊藤千尋 さんの講演会だった。

会場出る時に思った。

「セカイハカエラレルカモシレナイ」

少しだけ心が軽くなったような気がした。






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最終更新日  2008年02月13日 08時39分24秒
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