The Sixth Sense。 ~徳姫(*^.^*)珍道中~  弐

The Sixth Sense。 ~徳姫(*^.^*)珍道中~ 弐

2005.08.16
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
こんにちは。

今日は、ヒトゲノムについて我が国の方針について文部科学省が新たに決めたことについての記事をご紹介します。

まず、文部科学省は来年度以降、ヒトの全遺伝情報「ゲノム」(※ゲノムとは遺伝子を含む遺伝情報の総体を指し、DNAの全塩基配列情報のみならず、染色体の構造、繰り返し配列などの遺伝子ではない部分の情報等も含む。)を、鳥やサル、クジラなどのゲノムと比較し、遺伝子の機能や進化の過程を解明するプロジェクトに着手することを決めたということです。

このような、他の動物の遺伝子との違いを探る「比較ゲノム」と呼ばれる研究は米国でも主要研究テーマとなっているそうですが、将来的には医療分野への活用や、国内の解析技術の国外流出を防ぐ狙いもあるということです。今後、10種類以上の動物を選び出し、全国の研究者と連携してプロジェクトを進めるそうです。

これまでに、我が国では理化学研究所などの研究チームが、ヒトとチンパンジーのゲノムを比較し、両者の違いが約5%であることを明らかにしているそうですが、この違いがどう生じたのかその過程は不明だということです。このため、プロジェクトでは、進化の系統に沿ってさまざまな種の動物のゲノムを解読、比較し、ヒトがヒトとなった「理由」を探し出していこうとするものとなります。

つまり、個々の遺伝子の機能が明らかになれば、ヒトの遺伝子を操作しなくても、ヒトと同じ遺伝子を持つ動物を使ってヒトの病気の仕組みや治療方法を研究することも可能になるという考えに基づくそうです。そして、すでに解読済みの動物のゲノムの活用も検討するということです。

また米国では、比較ゲノム学がゲノム解読に続く「ポスト・ゲノム」の主要テーマと位置づけられ、現在、多額の研究費がつぎ込まれているそうです。そして、日本国内の動物のゲノム解析にも、米企業の研究資金が投入されたケースもあるというのです。そこで、文部科学省ライフサイエンス課では「ゲノム解読や解析の過程で得られる研究成果も多い。それらの情報や、国内の高度なゲノム解析技術が、黙って国外に出てしまうことは防がねばならない」と話しているということです。

さらに、小原雄治・国立遺伝学研究所長は「ヒトと複数の動物間のゲノム比較が実現すれば、ヒトらしさを作る遺伝子をはじめ、今のような脳の機能や免疫機能をいつ獲得したのかを知ることができる。生息環境と遺伝子の関係も明らかになるだろう。国家的な戦略を示せば、迅速に成果を出せるはずだ」と話しているそうです。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.08.16 21:39:42


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: