徳島市 蔵本町 地福寺

  徳島市 蔵本町 地福寺

本当はおめでたい年回忌



少し前に私の父の三十七回忌で、実家で法要が営まれました。
私はちょうど所用があり、お供えだけ送りました。

別段何のことはないような気がしますが・・・

よく考えますと、三十七年前はまだ私も子供でした。
私の母が不慮の事故で亡くなっていたら、
その時点で、私の実家の家屋敷も売られ、
年回忌などするどころではないでしょう。

また、私が亡くなっていたら、当然年回忌を迎えるどころか、
私の年回忌をしてもらわないといけません。

また、私も母も生きていたとしても、日々の生活に追われていたら、
年回忌をする余裕などないでしょう。

すなわち、年回忌を出来るということは、
それを出来る子孫が存在し、その家が存在し、
先祖に感謝する生活の余裕がなければなりません。

一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌・・・
回忌を重ねていくということは、その家族が
平穏無事に暮らしていることの証です。

そう考えると、その昔五十回忌を祀り上げとして
お祝いしていた意味もよく分かると思います


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