トミタメゾンの庭の歳時記
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今夏は、早朝の庭の除草を止めた。熱中症と脅されているから。それを良いことにしてあちこちに雌日芝が蔓延ってきた。既に花穂を垂れて一見のどかな光景を醸している。しかし、お盆に来訪した祖霊は、この花穂を見てさぞや嘆いていたろう。*当地方では、雌日芝は「ハクザ」と呼んだ。「葉草」を意味した方言である。雑草の中でも、特に農作業泣かせの代物であったに違いない。学齢の頃は、ウサギや羊の餌として与えていたが、今のようにどこにでも 蔓延っていたわけではなかった。それにつけても、昔の人の丹精に脱帽で、此処まで来たら除草剤の手を借りなけりゃなるまい。
2011.08.21
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