映画(邦画)


●◎
MOVIE ◎●

映画大好き おつけものです。
もの心ついた頃から動画が大好きで
私自身、結婚を考えるまでは映像作家を目指していました。
20歳になってから曾祖父が映画を作っていたことを
知り、自分のルーツを
見つけたような気がしたときから、より一層、 映像作品が好きになりました。
そんなわけ(?で、
作り手の気持ちのこもった「作品」として映画を観ています。

邦画・洋画、ジャンルなどはあまり問いませんが、
ラブストーリーだけはかなり苦手なのであまり見ません。
とは言ってもオススメのラブストーリーもちゃんとあります。

おつけものの栄養となる映画を、
偉そうな感想とヘタクソな文と共に紹介します。ネタバレもあります。
気にしない方だけどうぞ。



>>BOOK MOVIE MUSIC TOP



●◎ TITLE … ALWAYS-三丁目の夕日-  ●◎ DIRECTOR … 山崎貴

●◎
CAST … 吉岡秀隆/堤真一/小雪/薬師丸ひろ子・他


●◎
MEMO ◎●

西岸良平によるロングセラーコミックを『リターナー』の山崎貴監督が豪華キャストを迎えて映画化した感動作。

昭和33年の東京が舞台。暖かさと夢があふれる人々の暮らしが描かれており、なぜか昭和60年生まれの私が懐かしいと感じるほど、完成度の高い作品。役者さん、セット、音楽、CG、ストーリー展開のどれも最高の仕上がりです。
何度見ても気を抜くと涙が浮かんできます。昭和に興味がなくても、毎日を一生懸命に生きている方や、夢や目標に向かって必死になった経験のある方は、熱いものを感じると思います。
また、この作品はたんに昭和の暮らしを描いた映画ではなく、「人情」を思い出させるすばらしい作品です。

続編も文句無しに良かったのですが、一個の作品というよりは続編として観るといいと思います。
「人情」というテーマに続編で加えられていると思うのは、各世代がひたむきに前進する様子かな。
前作のときも描かれている「一生懸命に生きる」という色が今回は濃かったと思います。
茶川さんについて言えば、迷い→決意→挑戦→喜び→挫折を周囲のみんなと共に味わい、そして幸せを掴む。
頑張りや真っ直ぐな想いが報われるという夢のあるオチもすごくよかったです。
あとは「恋」。いろんな恋が登場します。

作品の後半に、子供をつれて帰らなかった父親にとって「お金よりも大事なもの」はきっと子供だったんでしょうね。互いの人情と、前へ進む心の強さがなくては成立しない展開です。調和とはこういうことを言うんだろうな、と思いました。
それから…これから結婚して母親になろうとしている自分にとって、鈴木家に預けられる女の子には学ぶものがあります。子供がどんなに柔軟かということです。子供は常に何かを学び、取り入れ、環境に適応していきます。子供の教育に悩むお母さんがいたら、是非この女の子の成長に注目してほしいです。
(2008/11/21)

●◎ TITLE … ザ・マジックアワー  ●◎ DIRECTOR … 三谷幸喜

●◎
CAST … 佐藤浩市/妻夫木聡/深津絵里/西田敏行・他


●◎
MEMO ◎●

三谷幸喜監督によるコメディ最新作。ギャングのボス・天塩の愛人に手を出してしまったホテルの支配人・備後。天塩に伝説の殺し屋“デラ富樫”を連れて来れば許すとの条件を出された彼は、売れない三流役者・村田に富樫を演じさせることを思い付くが…。(─楽天レンタルより)

ザ・映画愛。三谷幸喜おなじみの群像劇で楽しくてエネルギッシュな点はそのままに、今回は「映画」がテーマ。
娯楽としての満足感もたっぷり与えてくれる作品だけど、私にとってはそれ以上に想いいれのある一本になりました。
私以外にも、映画に憧れた人、映画を作ることに携わった人、携わりたい人、映画が好きな人、何かを作る人、
そんな人がこの映画を見たら心をかき混ぜられるような感覚になるかも。
そのポイントとなる場面は村田大樹(佐藤浩市)が、自分がスクリーンに映っているいるところを観るシーン。
私の小さい頃からの夢は、「スタッフロールに自分の名前が出ること」でした。スタッフロールは、作品のラストに飾られるそれを作った勇者達の名前です。そこに自分の名前が出る。そんな仕事がしたかった。
その夢と村田大樹の夢が重なり、あのシーンではもう涙があふれてこぼれて…。
でも私とは違い、村田大樹はまだ夢をかなえる途中で、夢に向かって歩んでいくってのがまた嬉しかった。
映画は夢がなくちゃ。この映画はありますよ。夢。

この映画を観て新しい発見(?)があったといえば…
深津絵里、歌うますぎ!!!!低音の安定感とか…。さすが女優さんは発声が上手ってことなのかな??
役に対するセンスが良い人だと思ってたけど、歌も演じる内に入るのかな?歌のセンスも最高で、女優としての才能とか格の高さを見たというか、深津絵里のとりこになってしまいました。
あと、妻夫木聡がなかなか好みの感じになってきました(笑)この人こんなにかっこよかったっけ!?って感じ。
若い俳優さんって、イマイチもの足りないんですが、妻夫木聡は安定感が出てるような気がしました。というか、挑戦的で危なっかしいエネルギッシュさもあるけど、安定感も出てるっていうか。。爽やかだけど初々しさのない、青年と大人の間みたいな。これからどんどん良い味出てくるのかな。期待大です!!

新しい発見ではないけど、浅野和之が好きなので今回もすごいおいしい役での登場が嬉しかったです!他にもたくさんの主役級の俳優がチラッと出てくるこの贅沢。最高。これは三谷幸喜の人望と才能のたまもの??

ていうか、やっぱり楽しいですね。三谷幸喜作品。
この楽しさはやっぱり、方向性を見失わない映画作りがあってこそ。
大事なことだけど、なかなか難しいらしいみたい。
三谷は毎回、やっぱりすごい!!今回もすごい楽しかったよ!ありがとう!舞台もいいけどもっと映画作ってー!!
(2009/09/20)


●◎ TITLE … 化粧師-kewaishi-  ●◎ DIRECTOR … 田中光敏

●◎
CAST … 椎名桔平/菅野美穂/池脇千鶴/柴咲コウ/いしだあゆみ/田中邦衛・他


●◎
MEMO ◎●

大正初期の東京を舞台に、超一流の腕を持つ化粧師とそれを取り巻く女性たちの人間模様を描いたドラマ。
主演は椎名桔平。菅野美穂、池脇千鶴、いしだあゆみを始め、新旧の豪華女優陣の競演が見どころ。また、田中邦衛らベテラン俳優陣が脇を固める。

化粧をしてもらい、美しくなって新しい自分を見つける女性達。でも化粧はあくまで「きっかけ」で、中身を変えるのはその女性自身。自分と向き合うということを考えさせられ、とても心動かされるストーリーです。
原作は大正時代ではなく、もっと昔の時代が話の舞台になっているらしいです。
大正の華やかな世界観と、女性が社会の前に出てゆく時代背景、化粧師が女性達の心を開放する様子をリンクさせて描かれています。同時に厳しい時代背景も表現されています。

とにかく「耽美」な作品。 大正らしい衣装の色、音楽が美しく、モダンで華やかな世界が楽しめます。個人的に大正とかモダンとかいうものが好物なので、この作品は気に入っており、DVDで何度も繰り返し見ました。
モダンな世界を楽しめる映画をお探しの方におすすめ。

管野美穂が、愛嬌のある真っ直ぐな女の子を嫌味なく演じていて、それがすごく好き。すっかりのまれてしまって、「この子(純江)には幸せになってほしい」って本当に思いました。

でも、細かい点でストーリーにまとまりが足りないと感じました。視点が定まっていないというか…。
物語というものは、きちんと理由があって展開していくはずなのに、理由があいまいな展開が目立ちます。

とはいえ、映像美と豪華なキャスティングには満腹です。
大正最高。
(2008/05/03)


●◎ TITLE … フラガール  ●◎ DIRECTOR … 李相日

●◎
CAST … 松雪泰子/豊川悦司/蒼井優/山崎静代・他


●◎
MEMO ◎●

昭和40年代、福島県の炭鉱町に誕生した常磐ハワイアンセンターにまつわる実話を基に、フラダンスショーを成功させるために奮闘する人々の姿を描いた感動ドラマ。石炭から石油へと激動する時代を駆け抜けた人々の輝きをダンスを通じて活写する。主演の松雪泰子をはじめ、蒼井優や南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代らが魅惑的なフラダンスを披露する。(─yahoo!映画より)

豊川悦司LOVE。
なんて素敵なの…。作品の後半ででっかいスコップを肩に乗せて立ってる姿がうつるのですが、それが最高。
背高い。声がイイ。演技も幅広いし、それでいて豊川悦司らしさもあって…。ごちそうさまです。

松雪泰子も大好き!今回のまどかさん役、めっちゃ素敵でした。やさぐれオンナが持つ魅力の可能性ここにあり。
ラストの蒼井優のダンスだけじゃなく、松雪さんのダンスも見れたし。
何気にこの映画、見所満載なんじゃ…?
同じ振り付け、同じ曲のダンスでそれぞれのキャラクターを表現仕分けたのは、
二人の女優さんの才能とすばらしい演出あってこそだと思います。
二人ともとても綺麗です。他のダンサー役の全員が本当に綺麗です。炭鉱に生きる人々の生も強くてまぶしいです。
つまり、この作品は華やかで最高に良い映画なんです。

編集のまとまりがかなり良いと感じました。かなり見やすく、展開にだるさを感じません。
テンションの上下も明確なので、うっとりするところ、泣くところ、笑うところ、感動するところなどの場面が気持ちよいほど頭に入ってきます。
意外とこういう「構成の完成度」の納得がいく作品は多くありません。
フラダンスという目新しいテーマ、しずちゃんの登場などで話題性が高くても「映画としての完成度」はあまり話題に出なかったような気がしますが、これはかなり「映画」として高く評価されるべき作品だと思います。私は映画の情報誌とか見たことないので、もしかしてバッチリ高評価を受けていたのかな。きっと絶賛だったに違いない!!

(2009/06/20)




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