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2007年01月23日
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カテゴリ: 本、マンガ
「オウム事件はなぜ起きたか 魂の虜囚」上・下(江川紹子/新風舎文庫)



 私が大学生だった時、予備校時代の友人から電話があった。
 しつこく勧誘された。
 最後には「光だけの世界って信じるかい?」と言われ、「光があれば必ず陰がある、それが世の中の理だ。光だけだなんてありえない」と反論した私。
 延々と説得しようとしつづける相手。
 延々と反論し続ける私。
 結局、出発点から到着点までどこにも接点はない、永遠の平行線をたどるだけだと悟った。
 最終的には私が電話をたたききって、終わったのだが。



 数年後。
 オウム事件が起き、私は誰かから聞いた。
 私を勧誘していた当時の友人は、オウム信者だったのだと。
 そして今も彼の名前を検索すると、アーレフ信者として登場する。
 自身の頁も持っていた。

 オウム事件は決して他人事ではなかった。

 さて、前置きが長くなったが、江川氏のこの本は、なるべく客観的に書こうという努力を感じられた。インタビューなどを通し、そして江川氏のフィルターを通して、裁判で被告側に立つ信者たちを描いていく。

 時には「どうして」と思う人物もいる。
 なぜ、盲目的に信じたのだろう。
 ある者は信じ続け、ある者は新しい見方を身につける。



 未だに真実を語らない。

 犯罪者としてさばかれる多くの「弟子」たちが、それぞれに己に向き合っている。

 なのに。

 丁寧に読みながら、しみじみ感じたこと。

 人間はいつ、なんのきっかけで、どうなるか。


 私自身も含めて、である。





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最終更新日  2007年01月25日 14時51分44秒
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