痛勤怪談 電車の中はドラマがいっぱいだ

痛勤怪談 電車の中はドラマがいっぱいだ

2003年10月01日
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昨日の話、、

永田町から有楽町線に乗り換えてしばらく経ってから、
大学生風の女性が乗ってきて目の前のシートに座った
手にはパンと飲み物が入ったコンビニ袋を持っている

朝の下り電車は空いているので車内で朝ご飯を食べだした

ここまではよくある話

池袋で目の前を怪しい風体のおっさんが通り過ぎる

エビスさんのような腹、タブダブでしわくちゃなのスーツのズボン
Yシャツを着ているがなんか黄ばんでいる


(どっかで飲んだくれて朝帰りか?でも靴は汚いスニーカーだし、会社員には見えんな、、)

と、思っていたら、おっさんは朝ご飯を食べている彼女の隣りでおもむろに横になった
靴を履いたままごろんと横になり、腕枕をして寝そべってる

(やな奴が来たな、、)

チラッと視線をおっさんの方に向けると、おっさんと目が合ってしまった

(やばい!絡まれたらどうしよ、、)

すぐに視線を離すが、恐いものみたさでまた視線を動かすと、また目線が合った
(もうみるのは辞めておこう、、)

が、突然車内に「パン!」という何かをたたく音がする

(どうしたんだ)

やはり視線はおっさんに


空いてる左手で指を折って何かを数えているみたい

指が「5」までくるとおっさんはその数えていた手で自分の腿を「パン!」とはたく

それを何回か繰り返してる
(やばいおっさんだな、、)

とビビっていると、なんと隣りの彼女は平然とパンを食べつづけてる


チョコレートが入って渦巻きのような模様になってるパンを小さくちぎりながら口へ運ぶ
隣りのオジサンには一瞥をくれただけで、何事もなかったように、、

(よく平気で食べれるよな、、)

今度は彼女が気になった
(どんな神経してるんだろ)

よくみてみると彼女のジーンズもこ汚い
あそこまでこ汚いジーンズをはいてる女性は見たことない
腿のへんは黒ずんでいる

髪型は前髪を結わえて上で結ぶ「柔ちゃん」ヘアー
柔ちゃんですら結婚が近いので最近はあの髪型は辞めてるのに、、

(ここまで外観に気を配らない女性も珍しいな、、)

そう思いながらも彼女は汚いおっさんの靴の隣りでパンを小さくちぎりながら食べてる
(あのパン、娘が好きなパンと同じだ、、)
(うちの娘も汚(お)ギャルだからな、、ああなるのかいな、、)

感傷に浸っていると小竹向原でおっさんは降りていった
周りの人はなんとなくほっとしている。彼女は平然としているが、、

うーんあそこまで全てを超越すると、恐いものはないのね、、

感心し、駅で降りた


今日、小竹向原で西武線直通から営団線に乗り換えた
向かいのホームのドアが開き、昨日のおっさんが降りてきた
(いつもこの電車になってるんだ!)

そう思ったら昨日の彼女のことが頭に浮かんだ


(彼女にとっては「よくあること」だったに違いない、、、)

しかし、朝の下り電車は「変なの」が多い





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最終更新日  2003年12月19日 06時01分17秒
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