痛勤怪談 電車の中はドラマがいっぱいだ

痛勤怪談 電車の中はドラマがいっぱいだ

2003年10月23日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
永田町からの帰りの急行はそこそこの混み具合

網棚にカバンをのせ吊り革につかまって窓に映る自分の顔を見ていた
(年食ったなー)

最近やせたんで頬がこけてきたけどおでこに横のシワが出来てた
(横に出来るってことは笑ってることが多いってこの前TVで言ってたけど、接待対応で無理して笑ってたせいかな、、)

着てるものがラフなセーターなんで年くってるのかどうかよくわからない
(変な顔、、)
いまさら思った

ふと横を見ると学生風のヘッドフォンステレオを聞いてるお兄ちゃんが眼に入った


いわゆる「落ち着きがなく」きょろきょろしている
そのさまはまるで「ニワトリ」!

常に首があっちを向いたりこっちを向いたりしている
(しかしホントに落ち着きの無いやっちゃなー!そんなに電車が珍しいんか?)
電車は東急の新型車両だが彼の関心は電車ではなさそう

私の目の前に座っている若いサラリーマンが携帯を取り出したらおもむろに覗きだした
(おいおい、人の携帯覗くなよ!彼女の携帯覗くと後悔するぞ、、)

覗き込んでいるときだけはじっと見入ってる
(なにが面白いんだ?この角度だったら内容はわからんだろ?)

よくよく若いサラリーマンの携帯を見たらFOMAだった
(はーんFOMAが羨ましいんか?でもこれ結構古いFOMAだよ。でもさっきあんたがいじってた携帯よりは新しいか)


(お父さんの奴か?)

携帯に飽きた彼は目の前に座っている米倉斎加年みたいなおっさんをじろじろ眺め、後ろにいる背の低い女性をじろじろチェック、外の景色を眺めたり、携帯をいじったりと首は休む間のなく動いてる

(疲れないか?)

思わず聞きたくなるぐらい

そのうち彼の斜め前の席が空き彼は前の人を差し置いてさっさと座った


今度は正面から彼の表情が見えるようになった

なんときょろきょろしてるのは首だけでなく、目もそれ以上にきょろきょろ!
(一体彼の目にはどんなふうに映ってんだ?)
一度除いてみたい気がしたが、すぐに酔いそうな感じだろうな

彼は椅子に座りながらずっときょろきょろしっぱなしで、首だけ妙に動くんで面白い
(ほんとニワトリみたい)


私が降りる駅に着いた
彼も一緒に降りた

よくよく見ると可愛い顔をしてるが無精ひげが可愛くなかった

すぐに見えなくなった彼を後にして改札を出て行ったがふと思った

(電車の中で人から見たら、僕もおんなじだったりして、、、)


私は酉年だった





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年01月06日 09時40分50秒
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: