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「前半」
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「前半」TULIP2007-2008“run”ツアー
35周年ということで、ステージのセットもさぞかし豪華なんじゃないかと思って、開演前のステージ上を眺めると、
ステージ上には特に目立つ物はなし。ごく普通に楽器が並んでいた。
プレ公演の和光で、そのステージ上の楽器を見て、「あれ?」と違和感。その後、それが・・・。
場内が暗くなり、いよいよ開演。
ステージ後方、上からスクリーンが下りてきて、TULIPの懐かしい、メモリアルなフィルムが映し出される。
バッグには、チェンバロの調べ(?)このスクリーンのフィルム、ツアー中、ずっと同じというわけではなく、
微妙に違っている。細かいところは覚えていないけれど。若干の違いがあると思う。
映像が終わるか終らないかのタイミングで、メンバーがステージ上に登場。
客席からは大きな大きな拍手。歓声。メンバーへの掛け声。
定位置につくメンバー・・・あ~ら、そうなるのか。安部さんと宮城さんの立ち位置が、いつもと逆。
安部さんはステージ左側、宮城さんは右側になっていた。
そして、キーボードに向かっていた姫野さんの位置も、いつもと反対で左側。
財津さんのキーボードが右側に。
安部さんの最初のMCで、「なんでお前が、こっちにいるんだよと思ったでしょう」的なことをいっていたけど、
それに伴う説明はなし。この位置関係は、ツアー中、変更されることがなかった。
ファンの中には、大慌ての人がいたと思う。チケット交換で切り抜けた人もも多かったことでしょう。
01.「心を開いて」
(1975年アルバム「無限軌道」)
1曲目に何が聴けるのか、1曲目って、結構、重要だと思う。
恋愛ものを歌った曲が多い中、生きる勇気をくれる、この1曲。どんなに長く生きても、迷うことってあるから。
これを聞くと吹っ切れる。ツアーの前半、音響的トラブルが多かったけど、後半は落ち着いていた。
この曲、座りながらでも、ノリノリで手拍子を打つ人、静かに聴き入る人がいた。私は後者だったな~。
02.「あの娘は魔法使い」
(1976年アルバム「MELODY」)
1曲目でおとなしくしていた客席が、はじけた曲。
安部さんのギター、そして、♪Ah~のコーラスを合図に、すくっと立ち上がる。
一体感が生まれる曲。財津さんも体をくねらせたり、ノリがいい。
「一人がいいさ」
(1975年アルバム「無限軌道」)
当初、この曲も入っていたのに、7月6日の神戸公演から聴けなくかった。札幌はどうだったのかな?
新たに1曲増えるということもなかったから、時間的な都合だろうけど、残念。
安部さんMC
にこやかな安部さんのあいさつに、客席はいつも大きな拍手。
安部さんの発する言葉を聞き逃さないようにしようと思うんだけど、拍手や歓声が大きくて、聞きとれないことも。
言葉は謙虚だけど、その存在感は、すさまじく大きい。
03.「悲しきレイン・トレイン」
(1975年シングル)
ここから、姫野さんのヴォーカル曲が4曲続く。
声を出すのが苦しそうだな~という印象もあったけど、実はそうでもないのかな。
少し痩せたように思うけど、それを友人にいったら、「そお?」と、かえってきた。
痩せたのに、痩せたって気づかれないほど悲しいことはない(経験者談)。
04.「明日の風」
(1974年アルバム「TAKE OFF 離陸」)
これは、「悲しきレイン・トレイン」ほど、苦しくなさそうに思えた。
それにしても、4曲続くって、こちらはうれしいけど、やっぱり大変なのでは?
なにしろ、「心を開いて」あたりで、大汗をかいている姫野さんだもの。
上田さんのドラム、安部さんのギターに聴き入り、観入ってしまう。
05.「ここはどこ」
(1974年アルバム「ぼくがつくった愛のうた」)
安部さんのMCで、一旦座った客席が、また立ち上がる曲。
みんなが揃って、同じ手拍子をするのに圧巻。
最後、安部さんと姫野さんが並んで、腰をひねるような動きをしながらギターを弾くけど、
安部さんはかっこよく、姫野さんはかわいらしい。体型のせいかな?元々のイメージのせいか。
06.「NEVER ENDING」
(2007年アルバム「run」)
これは、ライブで聴いて、いいな~と改めて思えた曲。宮城さん&姫野さんコンビの作品。
ステージ上にセットらしいものはないけれど、この曲が始まる前に背景に幕が下りてくる。
七夕の飾りに和紙で網のようなものを作って飾るけど、それを巨大化させたような感じ。
財津さんMC
久しぶりに発表したアルバムのことについて、語っていた。
なぜ、タイトルを「run」にしたのかなど。
少なくても3曲は、ニューアルバムの曲をやるのではと思っていたけど、2曲だけだった。
「NEVER ENDING」と、次の「run」。
35周年ツアーということだから、新曲中心でもな~という気もしないでもないし。
07.「run」
(2007年アルバム「run」)
この曲も、ライブで何度も聴いているうちに、いいな~と思えるようになった曲。
「NEVER ENDING」も「run」も、しっとりと聴かせ、ステージでは照明も控えめ。
大人の円熟した2曲というのを強く感じた。
08.「走れ!ムーン号」
(1974年アルバム「ぼくがつくった愛のうた」)
言わずと知れた、上田さんのヴォーカル曲。「NEVER ENDING」で着席した客席が、また立ち始める曲。
しっとりした雰囲気が一変。パワフルなステージ、そして色鮮やかな照明。
ここで、背景にまた変化が。七夕飾りの巨大網のうしろに、同じような巨大網(?)が下りてくる。
上田さん、終始かっこいいんだけど、ここでは、さすが、魅了してくれる。
09.「Route 134」
(1985年アルバム「New Tune」)
これまた、盛り上がる曲。宮城さんの歌をTULIPでもっと聴きたいけど、1曲のみ。
やっぱり、これが1番なのか!?奥様のことを歌っていると知ってから、ちょっと複雑。
宮城さんの声は、若いころよりも磨きがかかっているというか、さらに心地がよい。
安部さんMC
次の曲、「ブルー・スカイ」の紹介。
発売当時のことを振り返ったり、今、来ている場所の当時の思い出などを話してくれた。
ちょうど、“WELCOME TO MY HOUSEツアー”があって、「ブルー・スカイ」も歌ったとか。
10.「ブルー・スカイ」
(1977年シングル)
安部さんのMCで着席した客席、この曲で立つ人がいるかなと思ったら、いなかった。
♪ブルー・スカイの手拍子も、控えめな感じ。まあ、あまり豪快にやられても困るけど。
この手拍子、2通りあることを初めて知った。
私は、♪ブルー・スカイのところで、チャッチャ!と、それこそ控えめに顔の前あたりで手拍子。
けど、その後もチャッチャ!チャッチャ!と、やっている人がいて、ほ~っと思った。
11.「風のメロディ」
(1976年シングル)
この曲は、立ったり立たなかったり。
なぜか、姫野さんは、この曲での歌詞間違いが多かった。
財津さんは伸びやかに声が出ていて、いい感じ。
12.「約束」
(1978年アルバム「Upside-down」)
「風のメロディ」で、高ぶった気持ちが、ここで一気に引き締まる。
ここで、またステージの背景が変わる。梱包に使うプチプチみたいに見えるものに。
それにライトが当たって、キラキラ。派手な演出ではないけれど、曲の情景をうまく呼び起こしている。
しっとりと、でも力強く歌う財津さんが神々しく見えた。
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