『殺してくれ
つぶやいた その言葉を握り締めて
駆け出した 空の下 泣きそうになった
無くしたものは 大きかった
けれど 拾うことはできなかった
なぜなら なぜなら 拾ったら歩けないから
明日になったら
笑わなきゃいけないんだろ?
でも きみだったら わかるだろう
明日になっても僕は
結局は笑えてないから
きみだったら わかっていて欲しい
泣きたくなるような感情も 奪うような この空しさ
笑いたくなるような感情も 奪うような この切なさ
さようなら
数え切れないくらい 放った言葉
なのに また 言いたくなる不思議
嫌いって言う感情を抱いたまま
きみに会って 嫌いって言えたら どれだけ楽だろう
それなのに それなのに 言えないんだろうな
嫌いになりたい感情も かき消すような きみは
嫌いになりたい感覚も 忘れてしまったよ きみの前では
繋がっているようで 繋がっていない感覚
それは 真っ暗闇で歩いているようなんです
繋がっていないようで 繋がっている感覚
でも 実は蜃気楼を掴んでいるのと同じなんです
僕と言う器 いらない 器
空しさと切なさばかりが 詰まる 器
僕と言う器 いらない 器
空しさと切なさばかりが 詰まる 器
それ以外は こぼれる 器』
何度も心を握り潰そうとした
けれど
潰れなかった
そんなやわなもんじゃない
心が言った
ここ数日間
どれだけ憎んでも
心は僕から離れなかった
笑えない
けれど
明日になったら
また
僕は笑う
笑って笑う
笑って笑い 笑って笑うんだ
きみを心配させないように
つまらない顔をさせないように
笑う 笑う 笑う