マジン・ゴー！な日々

昔ぁ～～し、昔のあるところに百貨店があったとな。

父親の買い物に付き合って出かけた 紅顔の美少年 は バイクの展示物 が目に入ったとな。

それはただのバイクで サイクロンでもハリケーンでもなかった そうな。

「これがサイクロンだったなぁ」と一人妄想に励む少年だった。

さで、父親の買い物も終わり先ほどのバイク展示会場を通りかかった時

なぜかその バイクのところに人だかり が？？

そこにいたのは 普通のバイクにまたがった 旧ライダー 一号 だった。

少年はびっくりした！ なんでここにライダーが！！

興奮の坩堝に陥りながら、少年はじっくりとライダーを観察した。

マスクはOK、上半身、下半身、白いベルトもOKだ！

しかし、少年は気づいたのだ。

ブーツが黒いただのライダーブーツ

んっ？ 手袋が手首までの普通の皮の手袋でわないか ぁ ぁぁ（笑）

手首が見えてるゾ～♪　うははははは♪

そんな ロマンと現実を一瞬でハートフルにしかもクールに見ておった そうじゃ。

そのライダーはエンジンのかかっていないバイクにまたがり、あたかも走っているかのアクションをとったり、手を振ったりしておりましたとな。

その時父が言ったそうな。

『 握手してもらえよ 』

… ぬな？？この ロマンあふれる脳内補完なしではおられないライダー と 握手すんのか？？

しかし少年もここはひとつ大人になって、父の希望をかなえてあげようではないか？とライダーに近づき、 いきなり『握手してください』と手を出した 。

ライダーは一瞬固まったものの、その黒い皮手を差し出して少年と握手したそうな…

そのご、少年はちょっとうれし恥ずかしで父の元に戻った。

取り巻いておったギャラリーが『 そうか、握手してもいいのか！ 』と気づいてしまったため、ライダーはバイクに乗ったまま握手攻めにあってしまった（笑）

当時は、スタッフがついて『握手はこれからするから並んで待っててね』などと言うコトなど考えてもおらんかった時代だ（笑）

いきなり握手したライダーさん、ごめんなさい（笑）

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