マジン・ゴー！な日々

原作版の主人公三郎は、赤ん坊の時「風田鮮魚店」に夜中に突然現れた。

いわゆる捨て子だった。

子供のいない風田夫婦には天の恵みとなって「自分たちの子供として」育てることとなったのだった。

それは風田三郎が中学生になるまで本人も知らなかったのだ。

が、実際これをよーく考えてみると・・・妊娠をしていない夫婦のところにいきなりあくる日の朝、赤ん坊を抱いた妻が現れたのだから隣近所の人驚いたのではないか？！

つまり隣の家に住んでいる幼なじみの『みよっぺ』の両親の2人は…もしかしたら三郎が養子であるということを知っていたかもしれない。

実際、三郎が小さい頃から気がつかなかったんだから…赤ん坊の頃すでに『実子として役所に届け』を出していれば手続き上は実子となるので今ままでには絶対に気がつかない。

あれは三郎の実の母が自分の実の子であると名乗っていたがゆえに知れた事なのだ。

それを三郎が知った理由なのだが、あの事件がなければ三郎が一生自分が養子だったということに気がつかない可能性もあるわけだ。

もちろん隣近所の人たちも絶対にそのことは言葉に出す事はないだろうし、何もなければ三郎は平凡に魚屋の一人息子として暮らしていた可能性も…多分にある。

無論、超能力は目覚めると言うほどではないにしろ、彼の中にはあったわけで。

みよっぺから「さぶちゃんは時々カンが鋭いんだよネ」 などと言われたりする時もあっただろう。

本来、風田三郎は魚屋の跡取り一人息子として生涯を終えるはずだったわけです。

そんな人間、風田サブロウの普通の人生をいつか想像してみたいもんです。

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