マジン・ゴー！な日々

北斗の拳に登場する少年バット。

彼はケンシロウと北斗神拳の威力に魅力された。

単純に彼が北斗の拳に憧れたのではなく当初はケンシロウが強くて食物にあぶれないかもしれないと言う程度のものだった。

またケンシロウが子供に優しく自分にも敵対しないと言う事が都合が良かったのだろう。

その後成長したバットはケンシロウがユリアと共に静かな生活を手に入れた事で自分で行動することになる。

北斗軍と言う北斗の旗印の下に戦う集団を立ち上げ、人々を虐げる暴力や権力と戦い続けた。

しかしバット自身は北斗神拳を学んだわけではなく、彼が覚えた秘孔の術は(最終章でわかるのだが)『記憶を操る秘孔を部分的に』盗んだという程度のものである。

ではなぜ彼は北斗神拳を学ばなかったのか？という部分がクローズアップされるわけです。

単純にバットが憧れたのはケンシロウの強く優しい部分であり北斗神拳はその次に憧れていたと言ったほうがいいかもしれない。

彼自身がケンシロウの才能、ラオウやトキ、南斗聖拳の戦士と元斗皇拳の拳士などその目で見た代表者達の才能に驚いていたといってもいいでしょう。

自分自身がそれほどの才能を持っていないと言うのも自分で分かったと言うことです。

従って彼自身が仮に北斗神拳を本気で学んだとしても彼らの足元にも及ばないと言うのはもうわかっていました。

あえてバットは北斗の拳を学ばなかったと言う方が正しいでしょう。

そして何よりも憧れたケンシロウの強く優しい部分を受け継いだというふうに考えると納得できるのではないでしょうか？

もっとわかりやすく言えば、ケンシロウが格好良かったんですよ。

弱きを助け、強きに立ち向かう姿はコソ泥に堕した自分の生き方を根本から変えるほどに、です。

セコいコソ泥をやり続けても先のない人生だとわかっていたと言ってもいいですね。

命かけて誰かのために戦う事がバットの生き様になったんです。

北斗神拳の少年バット。

物語の脇役がメインストーリーに絡むまでに成長した男でもあった。

なんて、格好よすぎますかね？

（笑）

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