マジン・ゴー！な日々

石ノ森章太郎 師はかつてこう言っていた。


『 漫画家は休めない


何を言わんや…？



つまり、歳をとっても楽隠居している暇はない。


と言っているのである。



何の話か･･･？




実は、我々のせいなのである。




かつて石ノ森章太郎師はかく曰われた。


『”漫画を卒業しないままに大人になったファン”が読む漫画は、歳をとった漫画家じゃないと描けない』

のである。


かつて、ウッチャンナンチャンがバリバリの駆け出しの若手だった頃の話。

名コメディアンだった東八郎氏が彼らにこう言った。

「君たちは面白い。十分に面白い。今、君たちを面白いと思ってくれるファンを何十年もそのまま連れていきなさい」


これだ。


これなのだ。


これが漫画家は休めない。の理由だったのだ。


あの頃、漫画に夢を見て来た昭和のボーイズに漫画を知らしめた名漫画家たち。



今になってもまだ我々は”愚かしくも素晴らしい”漫画を読み続けている。



しかし、感じていないか？


最近は、本屋にアレだけコミックスが並んでいるのに、読む漫画がひとつもない。



そう、アレは少年や青年に向けた漫画だから。



我々オジジ向けの漫画ではないのだ。



では、我々 高年齢 の 漫画 ファンはどこへゆけば良いのか？


答えはこれだ。


『漫画家は休めない』


つまり、あの頃の漫画家の作品を読む。


古い漫画を読む？


いや、それも良いだろうがそれだけではない。



あの頃からの漫画家たちに我々オジジ組向けの漫画を描いてもらうのが1番入りやすい。

しかし、手塚治虫、石ノ森章太郎と言った年上の先生たちは次々と旅立っていかれた。


なれば頼むのは同世代。


残った年上の先生たちと、我々オジジ組と同世代の漫画家たちにスクラムを組んでもらい

我らオジジ組に漫画を描いてもらうのだ。



「歳をとったファン向けの漫画を描けるのは我々の世代」

と、石ノ森章太郎師は言われた。



本来であれば、石ノ森章太郎師がそのまま現役で描き続けてもらえたらこんなに素晴らしい事はなかったが


天はそれを許さなかった。



それでも我らは漫画から卒業しない。出来ない。するつもりもない。のである。


そう！まさに我らはサウザー！

漫画に対して、引かぬ媚びぬ省みぬのである！





何故？


漫画で育ち、漫画で学び、漫画は我々の生活の一部でもあるから。


今になってもまだ漫画？などと勘違いした事を言う奴には言わせておけばいい。


なぜなら、そう言う輩は”まともに漫画をしっかりと読んでこなかった”輩にすぎないからだ。


どうか、あの時代から漫画を描き続けてこられた方々にお願いする。



1日も長く、漫画を描き続けて頂きたい。


年寄りの漫画ファンはまだまだ漫画を読みたいのだ。


漫画に飢えたオジジたちに、楽しめる漫画を与えたまえ！


今でも80歳を越えた小沢さとる先生は、ボケてきたと言いながら色紙やイラストを描き続けておられます。


Twitterでそれを見るたび･･･

自分がお世話になった世代の漫画家たちに

心から感謝する日々なのでごさいます。


それでも読む！

それでもまだ漫画を読みたいのだ。


どっぷりと漫画に浸かって育った世代なのだから。

熱心な漫画ファンでなくとも良いのです。


普通に漫画ファン向けの漫画を与えて欲しい。


長生きして作品を発表してください。

そう思うと、やはり手塚治虫、石ノ森章太郎の両御大が逝かれたのは･･･早すぎた。



今の世の中に、何の役にも立たない古い漫画ファンはかく曰ったのだ。


漫画が好き。


さて、どこかにオジジを満足させてくれる漫画はないかな？


（笑）




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