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2006.01.22
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 映画を観る前に原作を・・・と思っていたのに、読み始めたとたん「明日行こう」と息子が言い出し、急遽、映画『博士の愛した数式』を観に行ってまいりました。

 というわけで、原作は数ページしか読んでいない状態での映画雑感です。

 事故で脳の一部に損傷が残り、それ以後、記憶が80分しか保てない状態になった数学者と、彼のもとへ派遣されることになった若き家政婦、そしてその10歳の息子の物語です。

 原作では家政婦の視点で描かれていますが、映画のほうは、10歳の息子が成長して、数学教師として教壇に立っているところから始まっています。
 新学期、新しい生徒たちに向かって、自分のあだ名が「ルート」であること。そして数学教師になるに至るまでの「博士」との出逢いの物語を語って聞かせる・・・・というイントロです。

 記憶が積み重ねられない博士にとっては、毎日が事故で記憶を失った日の続きでしかありません。
 十数年前までの記憶は完璧に残っているのに、事故のあとの十数年は、博士にとっては「存在しない」ものなのです。
 毎朝やってくる家政婦も、彼にとっては毎日が初対面の「新しい家政婦」。
 買い物などで80分以上家を留守にすると、博士は家政婦のことを忘れてしまうので、彼女が家に戻ってきたときには、もう一度、玄関で自己紹介から始めないといけなくなってしまいます。



 息子のルートがケガをしたとき、気が動転してしまった母親が、思わず博士を非難するようなセリフを口にしてしまうのですが、そんな母親に対してルートは怒りを覚えます。
 博士を信じてくれなかった。博士を傷つけた、と怒りをあらわにするルートに対して、母親が「自分が間違っていました。ごめんなさい。」ときっぱりと息子に謝るシーンが、とても心に残りました。

 なかなか、こうも潔く、子どもに向かって謝罪できる母親はいないだろうなあ・・・・。
 十代で、結婚できない相手との間にできた子どもを生み、未婚の母として息子を育ててきた、というこの母親の役を、深津絵里(実はファンなんです、私)が演じています。

 一緒に映画を観に行った息子は、原作も読んでいるのですが「ちょっと変えてあるところもあるけど、面白かった」そうです。
 でもって「オイラーの公式は美しいねん!」だそうです。
 息子もまた、数学にロマンを感じる変てこりんなヤツなので、博士にシンパシーを感じている模様。

 映画を観た多くの人は、きっと家政婦の視点で映画を観るんだと思うのですが、息子の視点は博士の側にあるのでしょう。

 ちょっとオカシクて、思わずほろっとしてしまう、そういう映画でした。

http://www.hakase-movie.com/





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Last updated  2006.01.24 23:53:13
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