PR
Calendar
Comments
神はサイコロを振らない★★★★☆
東洋航空402便が再び姿を現した3日後、ヤス子(小林聡美)は家でストーブを付ける。歯を磨く。 ヤス子--302便は突然姿を消した、その時、機内で何が起きたか、私は知らない、分かっていることは402便の乗客にはわずかな時間しかすぎていないこと、一方、こちらは10年の月日が過ぎ、死んだはずの友達が生きていた、付き合っていた人が目の前に現れた--
。菊介「ねえちゃん、遺族係だったって、何で話してくれなかった」。落とした手紙を見つけるヤス子「これ見たでしょう」。菊介「落ちてたから、ミス角煮饅頭、ヤッチーっていったから、アッチーなんだよね、生きてたら一緒にすきや来喰ってた、今日いいよ、俺の心は準備OK、紹介してくれるって約束したんだから」。パソコンではあと8日になっている。家族会会長の甲斐(尾美としのり)から、「彼らは消えてしまう」と告げられるシーンを思い出した。。哲也(山本太郎)「言わない方がいいな」。ヤス子は困って見ている、涙ぐみながら、それでも時間は過ぎていく。 字幕--10年前、あなたの大切な友達だった人は、今もあなたのそばにいますか?---
。 回想で、きんは百歳、ぎんも百歳、百歳百歳--
これをヤス子と亜紀が宴会でやったのだ。タイトル。
ヤス子は哲也に電話する。ヤス子「昨日のことだけど」。哲也「豚まん、うまかった」。ヤス子「402便の乗客が再び姿を消す話」。哲也「あ~あ~考えたけど、いいや、そっちから」。ヤス子「亜紀には正直に話そう、8日後には消えることを、私から話す」。哲也「言うなよ、お前、分かってない、お前は消える方じゃないだろう、亜紀の気持ち分からないだろう、だから」。ヤス子「お前って、すごく偉そうだ」。 哲也「お前はお前だろう、今日から、そっちに泊まるわ、前住んでいたところは新しい人が住んでいる、会社はホテルでいいというが」。ヤス子「いればいい、何でうちなんかに」。哲也「俺も消えるんだぞ、お前に会えなくなる
、亜紀にいうな、分かったな、おれは駆け落ちカップル探す、お前は黒木君のほうを会社に報告しろ」。ヤス子は早速対策室に電話する。ヤス子「早速、黒木君の件です、チャイルドケアで一人で乗っている少年です、離婚された母親に連絡を取りました、ロスで添乗員しているところを交代員を出して貰い、明日帰国する予定です、一刻も会わせたかったので、担当でもないのにすみません」。 坂倉「そのことで、甲斐さんがいらしゃっている、君に世話係を頼みたいと、家族会の意向はNOといえないからな」。ヤス子「では正式にやっていんですね」
。坂倉「ああ、こっちに話してくれ」。安子は嬉しそうだ。対策室で、坂倉に甲斐「すみません、会社の人事まで口出すことしたくなかったが」。坂倉「黛が信頼されていたとは」。甲斐「10年前、私たち家族に真摯に対応していれたのは黛さんでしたから」。大屋「他は不誠実だったようですね、奇跡の生還を、こうみえても、私も喜んでいるんですよ、弟さんもご無事で良かった、失礼します」。甲斐「朝からすみません、いずれ皆さん、消えますが最後の日まで、ケアよろしくお願いします」。坂倉「本当ですかね、調査中で、皆さんに言うことは控えるように言われている」。402便の乗客たちが滞在しているホテルでは、航星(中村友也)が402便の乗員乗客は再び消えるというホームページを発見していた。瑠璃子がやって来る。ノートパソコンにも携帯にも驚く。瑠璃子「携帯は知っている、お母さんが持っていた」。航星は携帯で写真が撮ってみせる。不思議がり喜ぶ瑠璃子と黒木君だ。廊下で、航星は消える話を亜紀にも話す。 亜紀は「私たちが消えるの」。、航星「乗員乗客みんな」。亜紀「そんこと、あるわけない」と不思議な顔だ。航星「今日、兄貴と加藤教授に会う、詳しく聞いてみる」
。CM。
402対策室にヤス子が来る。坂倉は消える話は言うな。--老夫婦の話になる、いきなり孫が出来ていた、一緒に住もうという長崎の娘を振り切って東京に来た。瑠璃子は可愛いが頑固だ、家に帰りたくない、母にも会いたくない。強引だが引き合わすことにした。フリーターの中武昇子のことも---。そこに亜紀が来て「世話係をする、搭乗されたお客が全てゆっくりされてから」。亜紀を連れてヤス子「私、正式に担当になったから、帰りなさい」。二人でもみあって書類を破る。亜紀「ごめんちょ」。そこに 哲也から、駆け落ちカップルが見つかったち報告がある。霧島藍「マジで問題ないと」。哲也「二人の交際に反対する人はいない、もう10年経った」。
藍「うちらの交際」。哲也「駆け落ちしただろう」。日向「駆け落ちした・・?」。藍「そうだ、駆け落ちした」。哲也「もどろう、若いな」。 きっと、もっと問題があるのでしょうね
。対策室で、坂倉は駆け落ちの二人を、東京の家族に引き合わせると出て行く。ヤス子は「帰れ」という。亜紀は「一人暮らしのヤス子のために食事作る」という。ヤス子「弟と暮らしている、私はいいから、これからの時間は自分のために使いな」。ヤス子に後藤母から電話だ。柚子の家では母が家出した。父「そこに買い物に行く、直ぐに帰る」と言う。しかし 子供は「東京に行きます、許してください 柚子、おとうちゃん、おかあちゃんはきっと、中武昇子という人の所に行ったんだよ、一緒にエンタツアチャコを目指していた、しゃべくり漫才で浅草の劇場を笑いで一杯にするのが、おかあちゃんの夢だったのだ
、持ちネタは、ダチュウノ~」と何でも知っている。 あり得ないが、不自然ではない
。子供「おかあちんは、もう帰って来ないかも知れない」。父と二人で抱き合って泣く。その柚子は先輩と再会して抱き合って。二人で「だちゅうの」をやる。甲斐は航星と話す。甲斐「湯治は教授を笑っていた、俺も受け入れたわけではない、耳を傾けたのは、お前が理論物理学を学んだことを思い出した、生きていれば興味を持つ、 お前を思い小難しい本をよんだ、そうすることで、俺なりにお前の死を受け止めようとしたんだ、おかげで、こそらの学者より詳しいかも知れない、どうだ、お前も」
。航星「調べてみる」。ヤス子にの家の近くで、菊介「僕の友達はコンビニ、ねえちゃんの友達はアッチー、ミス角煮饅頭、スッチー」。そこに亜紀が来ていた。二人は家に入れる。亜紀「大きくなったね、菊ぼう」と肩を叩く。後藤母が来る。ヤス子に母「気は変わったかな」。ヤス子「いえ」。母「まだごねているの」。二人は東京のホテルの部屋で会う。瑠璃子「おかあさん」。母「瑠璃子」。ヤス子は「瑠璃子さんは壱岐島のピアノセミナーに参加された、おかさまは打ち合わせのために一足先に、瑠璃子さんはお一人で402便に搭乗された、後悔してましたよ、どうして一緒でなかったのか」。瑠璃子「私死んだんだよね」。ヤス子「生きてます」。 瑠璃子「死んだことになったんですね、じゃ、もう一度そうしてください、そのほうがいい、私はおかあさんが一足先でほっとした一人になれて嬉しかった、だから東京の帰るのは憂鬱だった、おかあさんも後悔しているのは嘘よ、そう言う人が亡くなった娘のCDを出す、困っている、生きていて困っている、私には分かるの
、おかあさんはそう言う人だから」。後藤母「そうよ、どうしたらいいか分からない、あなたの言う通り、困っている」。CM。
ヤス子の家で、菊介と亜紀は食事している。亜紀「菊ぼう、駄目だな」と駄目だしだ。菊介「ずいぶん変わりましたね、僕を菊ぼう、と言ってたジャンボみたい人がミス角煮饅頭なんて」。亜紀「応募者二人だった、ヤッチーと私、だから私選ばれた」。菊介は頭を抱えてしゃがみ込む。亜紀「ジャンボって失礼ね、菊のうって可愛がっていたのに」と後ろから抱きつく。菊介「いじめていることに気づかないのがイジメで」。ヤス子「又来ます」。瑠璃子「すみません、あんな母親ですみません、あんなの母親じゃない、人としても最低です」。 ヤス子「あのね、何も見つからなかった、402便が消息を絶った後、捜索したが何も見つからなかった、墜落した証拠も出てこない、そのうち捜査は打ち切り、全員死亡と言われた、残された家族は現実として受けとめるしかなかった、何も見つからないから、本当は生きているんじゃないかって、そういう思いを必死で閉じこめて、もういないだ、死んでしまったと必死で自分に言い聞かせて10年経った、現実として受け入れられるかと思ったら矢先に、402便が帰ってきた、私はおかあさんを人として最低と言えない、どうしていいかわからない、困ってしまう、そういう気持ち人にはある
」。瑠璃子「理解できない、そういう気持ち私にはわかりません」と涙目だ。ヤス子が家に帰る途中、子供がシャボンをしている。空のシャボンが消えた。ヤス子が家に帰ると哲也がいた。亜紀もいた。亜紀「菊ぼう、ビール」。4人で楽しく食事だ。ヤス子「食べたら出て行ってね、どうして泊まるなら弟の部屋にして」。亜紀「私はヤッチンの部屋にする」。ヤス子「あんたも泊まるの」。哲也「男子と女子で別れよう」。菊介「狭すぎ」。亜紀は菊介に会長の弟くらいしっかりしないと駄目だ、とツッコミだ。亜紀「あの子、変なこと言っている、乗員乗客全員消えると、会社から言われてませんかって」。哲也「言われてない」。亜紀「加藤教授の理論ではそうなるって、加藤教授は誰?」。ヤス子「402便は墜落していない、時空を越えて生きているという説を発表した人、実際、加藤教授の言うとおりだった」。 亜紀「隠しことしないで」。ヤス子「教授の説によると、また同じ事が起きて、皆8日後に消えるって、そういいことだから、たべよう」。
亜紀「私、聞いてくる、会長と加藤教授が会うっていってたから、聞いてくる」。 鉄也「知らないから簡単に言える、亜紀は、あの日の夜、助かって良かったとすげえ泣いた、機内でどんな思いだったかお前分かるか、怖くて怖くて死ぬかと、みんなそうだよ、誰だって皆、そりゃ、10年後って言われて、納得できないけど、あの時を考えたら、10年後でも生きていて良かったと、必死に気分を切り替えた、必死で明るく切り替えた、それをお前、分からないよな、お前には・・」
。哲也も行こうとするが、止めてヤス子「私が行く」。CM。