PR
Calendar
Comments
Nsナースあおい★★★★ 平成18年9月26日(火)放送
久しぶりだと、結構いいドラマだと思ってしまった。
連続でやっていた時は、イライラしてみていたのに・・・
今回は、本当の悪が出ていない。
夏目医師も、正しいと言えば正しい。
高樹医師も、正しいと言えば正しい。
そこらが医療の難しさだ・・・
過換気症候群患者、
アナフラキシー反応患者 そば粉入りスィーツ
電子カルテに移行していない
これらが序盤の導入だ。
そして、義理と人情の日本人医者の高樹に対して、
スマートなアメリカ帰りの夏目が登場する。
そこで、アメリカ的な医療と日本の医療の対比を描く。
大規模な調査の科学的な医療と個人を大事にした医療だ。
夏目の医療は、EBMなのだ・・科学的根拠に基づいた医療。
チームワークより、個人の技量を重視する医療だ。
高樹は、患者との関係を重視する自己犠牲の職人の「赤ひげ」医療だ。
高樹は毎日泊まり込みで頑張っている。
時間外労働でもなんでも・・できるだけ患者を救う。
考え方の違いは、高樹の葛藤を引き起こす。
そこに田所から、誘いがある。
外の世界を見ないで、個人の技量が低下している。
最新の研究にも、遅れている。
夏目から指摘されると、さすがにキツイ。
でも、ボツリヌス食中毒患者から、
展開は高樹やあおいの考えが有力になる。
でも、スタッフ揃わず、責任もてない場合は、
受け入れを制限することも重要だと思いました。
あおい、いくら何でも、全員招集するなんて・・・??
そして、花村の離院からのオチは、
感動で涙で泣きそうになった。
でも、結局、夏目も高樹も極端なのだ。
これからは両方の考え方の融合が必要だと思いますが・・・
5月31日にアップした心身医学学会のコメントをアップしておく。
サイエンス(Evidence)とアート(Narrative)の統合
アメリカおよびカナダの医療現場に端を発したEBM(Evidence Based Medicine)は、ひと言で言えば過去の疫学的(統計的)データに基づいた医療です。医師個人の経験や観察に頼らず、医療を客観的かつ体系的に捉えようというその考え方は、経済的なメリットもあって国内の医療現場でも主流となりました。しかし一方で、複雑に要因の絡み合った個人の病状を、データという画一的な基準だけで評価していいのかという意見があったことも事実です。
ここ数年、EBMに対して「NBM」(Narrative Based Medicine)という考え方が出てきました。「NBM」のNarrative(ナラティブ)は物語の意──患者さんとの対話を通じて患者さん自身が語る物語から病の背景を理解し、抱えている問題に対して全人格的なアプローチを試みようという臨床手法です。
NBMの特長としては、次のようなものが挙げられます。
(1)患者さんの語る病の体験という「物語」に耳を傾け、尊重する。
(2)患者さんにとっては、科学的な説明だけが唯一の真実ではないことを理解する。
(3)患者さんの語る物語を共有し、そこから新しい物語が創造されることを重視する。
「NBM」は、あくまでも患者さんとの1対1の対話とそこから生まれる信頼関係を重視しています。そしてこの視点は、サイエンスとしての医学と人間同士の触れあい(=アート)という2者間のギャップを埋めていくものとして期待されているのです。
EBMとNBMはともすると対立的な概念として見られがちですが、医療の現場では、疾患(disease)の理解にはEBMを、悩みや苦しみをともなう病気(illness)の理解にはNBMを、というような位置づけがなされています。根拠に基づく医療(EBM)と経験に裏打ちされた医療(NBM)の統合──車の両輪のように互いが補完し合ってこそ、患者さんの満足度の向上につながるものと考えられています。
まあ、2時間ドラマだと、話はまとまって良かったです。
主題もそこそこ考えさせて、面白かった。
でも、役者さんも、結構馴染んでいました。
たらこ唇の石原さんは、ベテランになって、
医者以上にコメントや指示を出していた。
高樹先生も、夏目先生も、極端だけど、それらしかった。
花村役の織本さんの演技になると、職人芸の極致ですね。
凄みすら感じました。いつも有り難う。ドラマが格調高くなる。
でも、唯一弊害は、花村さんばかりに、なってしまうことだ、爆。
もちろん、黒川さんも、頑張っていました。
(あらすじ) 公式HPのままです、その後は書き加えた。
季節は秋。美空あおい(石原さとみ)が
勤務する桜川病院は秋の人事異動で、
ナースセンターには新人が配属され、
あおいはプリセプター(新人指導担当)として
新人を指導する立場になった。晴れて医局員と
なった江藤先生(八嶋智人)の下にも研修医がつき、
北沢(小山慶一郎)は看護学校に通いながら桜川病院で週3日、
看護助手のバイトを続けている。そして桜(山崎樹範さん)が
ソーシャルワーカーとして、赴任した。それと一緒に
赴任した医者がいる。泉田総師長(片平なぎさ)に呼ばれ、
桜川に赴任してきたのは、アメリカのCCU(ER)に
いた凄(すご)腕医師・夏目彬(石田ゆり子)だった。
高樹(柳葉敏郎)と同じ循環器専門の夏目の美貌(びぼう)と
存在感に押される一同。早速回診するも、夏目は科学的根拠に
基づいた医療を合理的にこなし、残業も一切しないアメリカ流の
やり方に周囲も困惑気味だ。しかし、そんな夏目も
過去のある苦い経験を引きずっていた...。
花村(織本順吉)というジャケットに
蝶ネクタイといういでたちの、品のよさそうな老紳士が
検査中に不整脈で倒れた。心臓病の疑いがあるため、
高樹は入院を勧めるが、花村は家に帰ると言い張る。
やむなく家に帰した高樹に夏目は、放っておいて
何かあったら訴訟問題になり兼ねないと批判する。
そんななか、山形中央病院に移った田所(西村雅彦)から
高樹のもとへ連絡が入る。設備投資に力を入れている田所の病院の循環器センター部長の席を高樹のために
用意しているという。心が揺れる高樹だ。
自宅に帰った花村が救急車で運ばれてきた。
状態は心停止だ。緊急処置により状態は
落ち着いたものの、数日後、呼吸器が抜かれると、
発語障害が出て様子がおかしい。
高樹は低酸素脳症の可能性があるという。
そこでも花村に施した処置をめぐって夏目と
ぶつかる二人。その後も痴呆と言葉の障害で、
花村はあおいや新人ナース・亜美(黒川芽以)の介護に
抵抗し手を焼かせていた。
それでもあおいは花村の心の声を
聞こうと辛抱強く熱心に看護した。実は花村は資産家ではなく、
早くに両親を亡くし、2年前に亡くなった妻が
唯一の家族だった年金生活者であることがわかった。
(あらすじの続き) 書き加えました
ある日、 複数の腹痛や下痢を訴える急患が入ってきた。
処置室には江藤と残業続きのあおいだけしかいない。
ボツリヌス菌による食中毒だ。
あおいは受け容れる。
宴会でキャビアを食べているらしい。
神経毒なのだ・・・
VFから挿管だ。
抗毒素の手配を・・
呼吸筋麻痺を次々起こす。
挿管も次々やって来る。
下剤で毒素を排泄させる。
桜川病院の全スタッフが集まったけど、
この 病棟のスタッフばかり?
他の病棟スタッフはいないのか?
ここで、一気に高樹やあおいたちの勢いが出てくる。
そこに花村がいなくなる。
「ハムごはん」の謎が解ける。
仏さまのごはんだ。
家に帰って妻の仏壇のご飯を上げにいった。
夏目の車がやって来る。
一緒に行く。しかし、見つからなかった。
皆が諦めたときに花村の蝶ネクタイが見つかる。
すると、花村が道路に倒れていた。
見つけるが、あおいは仏様を見させてあげてください。
夏目は「お節介だ」。
あおい「医療は科学かもしれないが、
私の医療は患者の心の声を聞くことから始まる、
欲しいのは薬よりぬくもりだ、ごめんね、
気付いてあげられなくて・・」。
家に連れて行くと、銀杏(いちょう)の木があった。
仏のご飯を半身麻痺の身体で炊こうとする。
来ているジャケットは結婚を申し込んだ一張羅だ。
花村がその姿だと、アルツハイマー病の妻も
思い出してくれたのだ。だから、いつもその姿なのだ。
幸せだったのだ・・・亡くなってからも、蝶ネクタイで
仏壇にご飯を供えていた。
ソーシャルワーカーの桜は「心の声に
気付かなかった、失格だ」。
すると、夏目がご飯を研ぎ、夏目「さっさと炊いて、
病院に戻って検査だ、感傷に浸ってられない」。
あおい「私が備えますから、治療に専念しましょう」。
病院に戻ると血圧も落ち着いていた。
桜川病院は、スタッフも皆疲れて廊下に寝込んでいた。
婦長は起きて頑張っていた。
あおいと高樹は屋上で「無事で良かった」。
夏目も来て「お疲れ様、あなたたちのやり方、正しくないと思う、
でも、間違っていない、医療は科学、でも心の中は
データーじゃ分からない」。
写真を見せる 。「私、その患者を殺した、
重症心疾患だけど、山に登りたいとせがまれ、一緒に登った、
でも、降りて彼は心不全で亡くなった、私の弟だった」。
駈け寄った母は「お前が殺した、ベッドに縛り付けて欲しかった」
と泣かれた。夏目「私はアメリカに逃げた、
感情に左右されない医療をめざした、今年で
7回忌だ、タバコがやめられない、実家にも帰れずにいる、
イライラした、また迷ってしまいそうで・・」。
あおい「安心した、先生が人間らしい気持ちを持った先生で」。
高樹「医療に100点はない、だから、永遠に迷う、
でも、80点の自分は甘えていた、あんたも100点取らないで、
周りを見たら、看護師、SWが教えてくれる、
あんたはいい医者だ」。
高樹は田所に断りの電話を入れる。
高樹「患者の笑顔です、ステータスは上げられない、
論文よりの患者と向かいあっていたい、そんなスタッフがいる、
これから学会や研究会に出て頑張る」。
田所「甘いな、それでは、俺とやれないな」。
夏目もアメリカに帰る。泉田に申し出る。
泉田の計略だと言う。何か起爆剤になることを考えている。
夏目は「この病院は、私のいるに値しない病院だ」と言った。
その夏目を、あおいとタケシが送る。
途中で、夏目の母の家に止まり、会わせる。
夏目「連絡しないで、ごめん」。
母「私こそ、ひどいことを言って許してね」。
抱き合う母子だ。
小峰が桜川にやって来た。
おしまい。
-----------------------
■キャスト
美空あおい(看護師) ... 石原さとみ
高樹源太(内科医) ... 柳葉敏郎
小峰響子(主任看護師) ... 杉田かおる
江藤 誠(内科医) ... 八嶋智人
北沢タケシ(看護助手) ... 小山慶一郎
*
夏目 彬(内科医) ... 石田ゆり子
*
田所義男(山形中央病院・院長) ... 西村雅彦
*
泉田てる(総師長) ... 片平なぎさ
うーやん★少年時代 東海テレビ制作 単… 2009.06.21 コメント(2)
うーやん★刑事一代 前後編 2009.06.21 コメント(1)
うーやん★駅路 単発ドラマ 2009.04.11