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うーやん★2010年7月期のドラマベスト その1
(最初に 印象に残ったこと)
■今回は「ゲゲゲの女房」が終わって順位に入れた。何と1位だ。個人的に漫画がメジャーとなる時代を共に生きてきた。貸本屋で劇画の「影」を読んだ。大学 時代はガロとCOMを読んだ。手塚漫画と一緒に水木しげる「河童の三平」などに深く共感した。ガロの長井編集長、アシスタントの池上遼一、つげ義春は、リ アルで楽しんだ。また、昭和は貧乏だが小さな幸せもあった、今日本経済が苦しんでいるときに、生きる喜びは何か? そんな幅広い共感がドラマを楽しませて くれた。
■1、2、3位と上位になったものは動きの少ないドラマだ。ゲゲゲの女房、ホタルノヒカリ2、MM9は、まったりしている。2位は同居しているのにキスも できない部長とホタルのバカップル、3位は1、2回しか怪獣の登場しない怪獣ドラマだ。マンネリで興奮はないが、感動できた。まあ、ジジイなのでマンネリ が心地よくなったのかもしれない。フジとNHKのドラマの詰め込み、「凄いぞ!」「どうだ!」のドラマに付いていけなくなった。4~8位は視聴率が7%以 下の危険水準のドラマだが、チープなベタなB級ドラマが楽しかった。豪華なコース料理よりも、安くて少しおいしい単品料理を楽しみたい気分だ。
■今回目立ったのはNHKドラマの低迷です。これまで健闘した土曜と火曜ドラマ枠ですが、金はかかっているし、映像も綺麗だ。しかし、ドラマの肝のテーマ を詰め込みすぎで細部を描ききっていない。テンポは(無理して)いいが、その分、ネタを回収しない。パズルのピースが最後に綺麗に完成しない。金がありす ぎる悩みかもしれない。「10年先も君恋」は多分金がかかっていないが、キャラとストリーを丁寧に描いていた。役者さんも演じやすかったと思う。普通の良 品を、今後も期待したい。
(総合順位)
■1位 ゲゲゲの女房 NHK
■2位 ホタルノヒカリ2 NTV
■3位 MM9 MBS BS-TBSで視聴
■4位 熱海の捜査官 EX
■5位 10年先も君に恋して NHK
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■6位 ハンマーセッション TBS
■7位 日本人の知らない日本語 YTV
■8位 崖っぷちのエリー EX
■9位 夏の恋は虹色に輝く CX
■10位 GM~踊れドクター TBS
■11位 警視庁継続捜査班 EX
■12位 ジョーカー~許されざる捜査官 CX
■13位 美丘-君がいた日々- NTV
■14位 うぬぼれ刑事 TBS
■15位 ハンチョウ~神南署安積班(3) TBS
■16位 新・警視庁捜査一課9係 season2 EX
■17位 鉄の骨 NHK
■18位 チャンス NHK
■19位 逃亡弁護士 CX
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(次回に評価します)
■5位相当 龍馬伝
・・・・ 薩長連合なる! 終盤が近い 31歳で暗殺だから涙
■GOLD CX
・・・・ 2話で挫折、無理したキャラと台詞で拒否反応
■土俵ガール NTV
・・・・ 佐々木希さんは頑張ったのだろうが、設定が無理? 2話で挫折!
■まっつぐ NHK
・・・・ 30分だもの事件、即、解決 早すぎる
■科捜研の女(10) EX
・・・・ 最終回は楽しんだ 8、9話も見た 科学捜査も高度になった
■もやしもん CX BSフジ
・・・・ CG満載の緩い雰囲気と、加藤夏希さんは良かったが4話で挫折
■天使のわけまえ NHK
・・・・3話で挫折、キャラも観月さんも苦手 結婚詐欺って??
(見ていない)
■天使の代理人 CX ・・・・ 時間帯で見られません
(見られない)
■モテキ TX
・・・・ 満島ひかり、松本莉緒、野波麻帆さんを見たかった
(コメント)
■1位 ゲゲゲの女房
NHK
ヒロインが成長しない不思議な朝ドラだった。「捨てて拾う」生き方が描かれ、生存している人物の実話がベースだ。ヒロインは背が高く普通でない。結婚でき ずに親の仕事を手伝っている。しかし、兄が嫁を貰い住みにくくなる。勧められて見合いして5日で結婚式をする。自分を捨てた。普通の主婦を目指す。ただ、 夫も普通でない。戦争で玉砕の生き残りで、極限を生き延びた。更に漫画に楽天的なまでの自信があった。視聴者は主人公は現在成功しているので安心できるの だが・・・ヒロインは変わらない(ふけ役でも白髪が見えるだけです、爆)。いや主なキャラは変わらない。結局大きく変わったのは時代だ。だから周辺のキャ ラが入れ替わり、少し成長することでドラマが動いている。一種の群像ドラマかもしれない。脚本の山本むつみさんは、無理してドラマやキャラを作らない。ネ タも回収しないこともあった。それでいいのだ。夫婦は堂々と動かないのだから・・・水木しげるさんは文化功労賞を貰うが、相変わらず水木しげる節は変わっ ていない(戦争で権力のいい加減さを知り尽くしているので・・)、笑。そこが不思議で小気味いいこのドラマの魅力かもしれない。一日3回見た、笑。
■2位 ホタルノヒカリ2
NTV
3年後でいきなり同居再開、恋愛再開になった。そんな序盤も部長とホタルなら許せる展開だ。二人とも恋愛能力がない、笑。あの縁側で二人が缶ビールのん で、ゴロゴロする。それだけで楽しくなるドラマだ。視聴率も最高の15.4%は共感を得たのだろう。シリーズ1では登場したマコト君が役者もキャラも魅力 がなかった難点があった。今回はホタルには向井理君、部長には元恋人のキムタエさん、ホタルの姉、部長の父も登場し、キャラ・役者とも大歓迎で良かった。 山田ねえさんの板谷由夏さん、安田顕さんのカップルも素敵だった。安心できた。シリーズ1よりもすっきりして好印象だ。綾瀬はるかタンは本当に素敵な魅力 を爆発だ。セカチュ-から大好きだったが、今も変わらない。難点もあった。ホタルの仕事ぶりがレベルダウンした。シリーズ1では仕事ぶりも魅力だった。2 ではほとんどキムタエさんの店だけで残念だ。仕事ぶりも見たいのだ! 二人の結婚も余りにも遅々として進まない。中盤で結婚しても楽しめたと思う。評判が いいので続編を考えグダグダにしたのかな? 残念だ。
■3位 MM9
MBS BS-TBSで視聴
Wikiによると「怪獣が自然災害として実在する世界を、災害対策を担う公務員の視点から描く」。独特の視点なので、設定・用語に理解に手間取った。 MM(モンスター・マグニチュード)と大きさでMとS(エロい)に分けられる(対応する官庁が違う)。気特対(きとくたい)正式名は「気象庁特異生物対策 課」、意味不明だ。これまでの毎回怪獣が登場するドラマと違い、現実の世界では怪獣は出ないので、隊員はモニターを見ているだけだ。公務員的日常が描かれ た、爆。気象庁(国土省)、環境省、自衛隊と役所間の確執も描かれる。怪獣もゆるい、雪男、しっぽ・・・本当の全身登場した怪獣はフルドナラだけ、それで も成立した。怪獣と関係ないシュールな宴会もインパクトあった。キャラと役者が秀逸だ。藤澤役の石橋杏奈さん(代表作か?)、朏万里(みかづき)役の尾野 真千子さん(相変わらず見事です)、ダブルヒロインが最高に機能した。高橋一生、中村靖日、松尾諭、皆川猿時、加藤貴子、松重豊、濃い役者さんの緩い存在 感で圧倒です。役者がいない曽我部のキャラまでも魅せます(ありえないけど)。お馬鹿ドラマというより、珍しいシュールなドラマだった。こんなドラマも楽 しみたい。地上波での全国放送を希望します。
■4位 熱海の捜査官
EX
トリックや時効警察の枠で、お馬鹿シュールなドラマかと思ったが、意外にも推理ドラマだった。ジジイは初回リアル視聴できなく、2回以後もリアルで見な かった。放送終了後にまとめて視聴した。それでインパクトが強くなり順位も上がったと思う。松重豊、ふせえり、松尾スズキ、小島聖、岩松了さんが小ネタを 毎回演じた。しかし、満載ではなかった。一方で怪しげな殆ど女子高(男子2名だけ)も舞台なので、ジジイは萌えた。生きて発見された東雲麻衣役の三吉彩花 さん、凛々しくて今クールの魅力No1だった。敷島先生の藤谷文子さん、元数学者役の外波山文明さん、印象深かった。広田レオナ、銀粉蝶、小島聖さん、濃 い女優陣に圧倒された。推理ものとして見るコアな人には、犯人がミエミエとかネタ回収していないとか抜けがありそうだ。まあ、ジジイの好みということでお 許しください。まあ、「2」の謎は回収したのか? 続編がシリーズ2があるよ! と理解した。
■5位 10年先も君に恋し
て NHK
大森美香さんのオリジナル脚本で、10年後の夫と将来夫になる現在の恋人との奇妙な三角関係を描いた。難しそうな設定も、内野聖陽さんの力業で感動のドラ マにした。脇のキャラも、変人揃いでもいい味にまとまった。上戸さんの脇は、片思いの作家劇団ひとり、ワガママ作家に渡辺えり、同僚に木南晴夏、上司に高 島礼子さん、いいキャラで見事に演じた。演じやすい設定だった。弟・染谷将太と恋人・林丹丹、この二人がいい仕事をしてドラマを動かしてくれた。内野さん の脇で恩師の藤竜也さん、ナイスな助言の連続でした。「10年後に私はいないだろうが・・」と言ってました。否定されないので死んでいるのだろうが、何度 も聞いていた、気持ちは分かった。細部の心の描き方も妥当だった。カップルだが今の恋人と10年後の夫とで揺れ動きし、結末も適切だった。ドキドキしなが らも、うまく仲直りしてくれと祈り、安堵する。ドラマの基本の楽しさが詰まっていた。宇宙エレベーターも興味深かった。