『ビジョン実現への道』

< 新しい記事

新着記事一覧(全1314件)

過去の記事 >

2004.04.28

『本当にやりたいこと』の見つけ方　その5

カテゴリ：カテゴリ未分類

　　　　　　　　今回が最終回

その「何か」が大事なのだが、なかなか見いだせなかった。

その「何か」を知るためには、どうしたらいいかを考えた。

その答えを知るためには素材が必要だ。

それは「自分に関する」客観的な情報だ。

情報は多すぎても少なすぎても、むずかしく
ほどよい情報量が重要だと思った。

この加減と見極めがむずかしかった。

この作業を行っていると
価値観の先にある「意味」や「理由」が見えてきた。

自分の中にあるいくつかの価値観の中で
何を最重要に考えているか？

自分は何故その価値観を大事に思っているのか？

それはどこから来ているか？

自分のいつの時代の生成過程から来ているのか？

両親からの影響か？

自分の性格から由来するものか？

等々

できる限り自分に関する客観的な事実の情報をもとに

自分のパターン、傾向性をつかむようにつとめた。

すると

自分に関する客観的な情報に関する文章の羅列では、
頭の中でぐるぐる思考が回るだけだと気づいた。

わたしの場合、

だいぶん以前もこんなことがあった。

自己分析や自分のなかの目標を見つけるために
ワークブック式の書籍を何冊か購入し記入しながら
読破したことがあった。

その書籍やワークブックに書かれている質問に、
自分で考えて記入するのだ。

自分の中で渦巻いていた思いや自分に関する情報だとか
気づきを記入した。

書き終えた時は、たしかに気分的にスッキリし、
「これが自分だ」とか「自分とはこういう人間だ」
「これが自分のやりたかったことだ」
「自分の目標はこれだ」と思った。

たぶん
自分のやりたいことに近いところまで来ていると思うのだが、
しかし何かしっくりこない。

『確信』ができないのだ。

袋小路に入った。

しかし、落ち込んでいても仕方がない。

先に進めないではないか。

それからさらに考えた。

この袋小路から脱出するにはどうしたらいいのか？

ひらめいた。

『関係性』が必要なんじゃないかと。

文章の羅列だけでは関係性が見えなかったのだ。

それからコンピュータで関連が見えるように
図解で整理をした。

わたしは子供の頃から絵が大好きだったので
図解はおてのものだった。

何度も何度も修正を加えながら整理をした。

そうすると

わたしの『本当にやりたいこと』が見えだしてきた。

「関連性」と「意味」が。

そしてその背後にある自分の人生に何を求めているかの
「本質」が。

自分の根本が見えてくると非常にラクになった。

わたしはさらに何度も自分に問いかけた。

「これが自分の心の底からの『本当にやりたいこと』なのか？」

今までの
「似ているけど、どこか違う」というもどかしさと違い、

今回は

「そうだ」

と素直に自分に答えられた。

「やっぱりこれだったんだ！」

ストンと気が抜けたような感覚だった。

その感覚とともに体の底から力がみなぎってくるのが
わかった。

『決意』をした。

『本気』になった。

心の底からの『本当にやりたいこと』は
放っておいても、どんなに困難が来ても
いつの間にか自然に、自分自身が勝手に
動いている。

このような作業を通じて
自分の『心の底からの本当にやりたいこと』は
書籍やセミナー等の「外」になるものではなく
自分の内側『自分の中』にあるもので、
それは「自然な形で引き出す」「すくいだす」ような
体験であることがわかった。

その感覚を６年目に入った今、実感している。

あんなに何をやっても中途半端だった自分が。

あれ以来、見栄や世間体、ええ格好で作った多くの目標は
もう不要になった。どうでもよくなった。

あの日から
自分は自分の心の底からの『本当にやりたいこと』の
ビジョンに向かって進めるようになった。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう