『ビジョン実現への道』

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2004.07.14

【100回記念】

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本日の日記で１００回目になる。

みなさんのおかげで１００回も続けることができました。

ありがとうございます！

今日は100回記念として

【上質世界】（英語ではクオリティワールド）について書く。

このテーマを書こうと思ったきっかけは、

最近、マスコミを通じて、

「えっ、なんで？そんなことを」と驚くような、

さまざまな事件や犯罪を見たり聞いたりする。

ビジョンカウンセリングをメインにする仕事がら、

クライアントの方々からの

さまざまな相談を受けるにつれ、私は強く思った。

多くの人々が、

この【上質世界】という１つの考え方を知ると

少しでも悩みが改善できたり、犯罪も減るきっかけに

なるのではないかと強く思ったからだ。

また

自分自身のためにも、もう一度「上質世界」を

整理することで再確認しようと思ったことも

きょうのテーマにした理由だ。

選択理論心理学での独特の用語だ。

よりよい人間関係を築くための選択理論心理学では、

この「上質世界」を重視している。

先ず最初に選択理論心理学での定義を書く。

その後、もっとわかりやすくした私の考えを書こう。

「私たちが現実の多くを他の人と違うように見る理由は、

別の重要な世界に関係がある。

この世界は各々に特有で、上質世界（Quality World）と

呼ばれている。

この小さな個人的な世界は、

誕生後すぐに各自が創造し始め、

私たちの欲求を最も満足させてくれる

具体的なイメージ写真によって成り立っている。

私たちの気分が良いときはいつでも、

現実世界に存在する誰か、何か、あるいは何らかの信条が、

私たちの上質世界にある人、物、あるいは信条の

イメージ写真に限りなく近くなる行動を選択している。

上質世界は私たちにとって最も重要な知識を含んでいる。

一日中私たちの頭の中を、上質世界にあるイメージ写真が
行ったり来たりしている。

それを頭から切り離すことはできない。

私たちのそれぞれにとって、

上質世界は、自分の個人的なユートピア、

それに近づけば直ちに気分が良くなる場所である」

　　　　　（『グラッサー博士の選択理論』より）

つまり、もっとわかりやすくいうと

わたしたちの

頭の中にある『願望のイメージ写真』のことだ。

もう少し詳しく言えば、

私たちは生まれながらに５つの基本的欲求をもっている。

（基本的欲求については、またいつか別の機会に書こう）

これらの基本的欲求を満たすために、

人は「こうしたい、ああしたい、あれが欲しい」という願望を持ち、

脳の中にイメージ写真を描く。

この願望の中には、

人生の質を高めるとその人が思う人や、物、状況、
価値観や信条などが入っている。

その人がこの方法で満たしたいと思う願望が、

その人の【上質世界】だ。

そして、わたしたちは、

この頭の中の願望を『手に入れようとして行動する』のだ。

このイメージ写真を実現させようとして動くのだ。

突き動かさせられるように。

さらに、これは人によって、みな違う。

ここで、

問題となるのは、

この上質世界にあるイメージ写真を

手に入れる時に、身近な重要な人にも、

同じものを共有することを押しつける

傾向があることだ。

特に、親は子供に
「ああしなさい、こうしなさい、これしちゃダメ」と
命令しがちだ。

夫婦でも、
自分の考えは正しい、相手は間違っているとばかりに、
相手を責めたり、コントロールしようとする。

学校教育でもしかり、企業の人間関係においてもしかりだ。

つまり

みんな『違う願望』を持っているのに、

自分と同じ『願望』を持たせなければいけないと

間違った思い込みをしているのだ。

そこに問題がある。

『相手は変えられない、変えられるのは自分だけ』

相手を変えようとか、

相手を自分の思い通りにしようとした時、

あまり良い結果を招かない。

一時的に、

相手が自分の言ったことに従ったとしても、

後で、相手から恨みを買ったり、

内心は良く思っていないことも多いものだ。

わたしは多くの事件や犯罪を見て思う。

ここに問題があるのだと。

結局、自分の思い通りにしようとしているのだ。

人を。

みんな一人ひとり自分とは違う考え【上質世界】を

持っているのに相手を変えようとしている。

自分が満たされていなかったり、

自分の言うことを聞かなかったりした

腹いせに暴力や犯罪に陥ってしまっていることが多い。

ほとんどの犯罪を犯した人のセリフが

「カッときて」「つい口論になって」と言っている。

それで後の人生を台無しにしている。

何故、カッとなるのか？口論になるのか？

相手を自分の思い通りにしようとしているのに、

思い通りにならないから腹が立つのだ。

元々、考えていることが違うのだから。

違うものを、同じように考えるから

話がややこしくなるのだ。

それなら

最初から自分と相手は似ているところもあるけれど、

お互い違うのだというところから出発したらいいのだ。

つまり相手を尊重することだ。

私が尊敬する年輩のサラリーマンの方がいる。

その方はお子さんに

「勉強しろと言ったことがないんです」と

聴いたことがあった。

しかし、子供さんは自ら勝手に勉強していたという。

「どうしてですか？」と私。

「いや、私は社会人になってからも勉強が好きで、

　さまざまな資格をとるために、仕事から家に帰り、

　食事の後は、ほとんど机に向かって勉強していたんです」

「ホント、それだけなんです」と語った。

なるほど！と私は思った。

何も言わなくても

熱心に自ら進んで勉強している親の背中が

「勉強の面白みや勉強することの意味」を

雄弁に語っているのだ。

われわれは人から言われて変わることは少ない。

特に勉強などは

「勉強しろ！勉強しろ！」と。

ヤイヤイ言われれば言われるほど、イヤになるものだ。

人から言われて変わったようでいても、

実際は自分が本当に「そうだな」と納得した後で、

変わったりするものだ。

要は「やる気は内側から」ということだ。

内的動機付けという。

わたしたちは自分の内側からしか変わらないのだ。

そして、それを自らが『選択』しているのだ。

結局、私たちは、どうすればいいのか？

【外的コントロール】から【内的コントロール】へ

移行すればいいのだ。

【外的コントロール】とは簡単にいえば

相手に働きかけて、
相手を何とか自分の思い通りにしようとすることだ。

これは無理がある。反発を招く。

一言でいえば、相手から「嫌われる」ということだ。

具体的には

「７つの致命的習慣」に
よって相手を変えようとしてしまう。

１.批判する

２.責める

３.文句を言う

４.不平を言う

５.脅す

６.罰する

７.褒美で釣る

以上をすると人間関係は悪くなる一方だ。

そこで

【内的コントロール】（選択理論の登場だ！）

人の動機付けは内側から。

相手は変えられない。

人はそれぞれ違う上質世界を持っている。

具体的には

「７つの身につけたい習慣」の行動を選択する。

１.思いやる

２.勇気を与える

３.話をよく聴く

４.支援する

５.信頼する

６.貢献する

７.友達になる（友好的に関わる）

を選択すると

人間関係が良好なコミュニケーションに回復してくるのだ。

多くの人は、身近な人との良好な人間関係が築けず、

自分の思い通りにいかないと、相手を変えようとして

７つの致命的な習慣を使ってしまいがちだ。

しかし

これらを止めるには、

【自分の行動は自分が選択している】と認めることが必要。

つい、相手のせい、環境のせい、過去のせいにして、

わたしたちは言い訳をしたくなるが、

言い訳をしている間は何も変わらないのだ。

言い訳を止め、他人、環境、過去がどうであれ、

【自分の行動は自分が選択できる】と考えると

【希望】が持てるようになる。

これからの私たちは

他人や過去や境遇のせいにせず、本気になって、腹をくくり、

人に期待したり、人に求めたり、夢を託すより、

自分の選択により自分自身に責任を持ち、

自分のできる範囲で良いので

今から未来にかけての

自分自身の

自分らしい夢の花を咲かせよう！

そんな仲間が１人でも２人でも増えれば

わたしは最高に幸せだ。

（参考及び引用書籍、
　『幸せを育む素敵な人間関係』柿谷寿美江著）
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