海砂のつらつら日記

海砂のつらつら日記

2011/06/20
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カテゴリ: 読書

【送料無料】造花の蜜


造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった-。(「BOOK」データベースより)


好きな作家のひとりである連城さんの長編。
今回も大変楽しませてもらいました。
かなりのページ数だったので読むのは一苦労でしたが、リーダビリティーに優れてるため
それほど苦痛ではありませんでした。
というか、ホントは楽しくて仕方がないはずなんだけど、図書館借りなので
とにかく返却期限までに読まねば~となかなか進まないページに焦りつつ
読んでいたので、ちょっともったいなかったかもしれません

前半は圭太の誘拐事件の顛末を描き、後半はこの事件に巻き込まれた人物のその後と
事件の本当の目的が明かされます。

感想書こうとするとネタばれ必死なのでホントにネタばれしてるところは反転しますが
反転していないところもやばい書き方してるかもなので未読の方は以下気をつけてください。


これ、読んでいる最中も何となく同じ著者の『人間動物園』(感想 こちら
に似てるな~と思った。
誘拐を題材にしているのもそうだし、そのひねり方も。。。
そして誘拐された子どもの母含めどの登場人物も胡散臭そうな感じなとろこも似てる。
どちらの作品も意外な展開でとても面白かったんだけど、同じ著者だけに
ちょっと二番煎じくさく感じちゃったのが残念。
後、最後の事件は私的には蛇足だったな~
圭太誘拐事件の真相が分かったところで終わりの方がすっきりしたかも。。。



(で、ここから ネタばれ してますので反転!『人間動物園』未読の方もご注意ください!)


「意外な被害者」という設定が『人間動物園』と同じなんですよね。
もちろん、被害者の性質は全然違うんですけど何となく同じにおいを感じちゃって。。。

いくつか気になる点があって、意味深な登場をした小塚夫婦は何だったの・・・とか(笑)
そういう描写はなかったと思うけれど「蘭」の共犯だったのかしら。。。
まあ、単なるミスリードさせるための人物だったのかな。

香奈子は本当に圭太を愛していたのか、
それとも「蘭」が語ったように愛人の子を奪うことで優位になりたいと思っていたのか。
誘拐事件での香奈子の様子を見ると、ことのはじめはどうであれ今では実の息子として
愛しているんだと思いたいのですが。
(結局「蘭」は水絵ではなかったのだし)

それから圭太を幼稚園から連れ出したときの「蘭」(もしくは共犯者)の服装が
香奈子と全く同じだった件。沼田が朝香奈子の服装を報告したとしても、
同じものをその日に手に入れるのは難しそうなんだけど。
絶対にその日香奈子がその服を着ると分かってるなら前もって用意できたかもしれないけど
それこそ香奈子が共犯者でもない限り無理な気がする。

後、圭太が「蘭」を見たとき「本当のお母さん」と言っていたけど、
(もちろん圭太は「蘭」を水絵だと思って言ったと思われる)
いつから知ってたんでしょうかね。香奈子が本当の母親じゃないということに。
これ、いつか香奈子と圭太はお互いが本当の親子でないことを語り合うのでしょうか。


それにしても、連城さんとは相性がいいのか今のところはずれがないな~
後々考えると腑に落ちないところはたくさんあるんだけど、読んでる最中は
間違いなく楽しませてくれます。
『人間動物園』との類似性は私の主観ですので、『人間動物園』既読の方も
気にせず読んでみてください!!





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最終更新日  2011/06/20 05:31:15 PM
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