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December 15, 2005
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カテゴリ: Oh Gerard !!

コメントで教えていただいた劇団四季の機関紙「ラ・アルプ」に掲載の麻生香太郎さんのエッセイを拝見しました。

これほど女の心をとらえて離さないファントムを、男性の目で見て論評されているのが、とても興味があったのですが、なんと、ファントムは全ての男性が感情移入できるキャラクターだと書かれています。

麻生氏いわく、男はミエだけで生きており、そのミエを守るために、小学生のころからすでに虚勢をはっている。
だから、四季の「オペラ座の怪人」を観たときに、すぐ「 ファントムは自分 」だと引き込まれたそうです。
「男のミエ=コンプレックス」
それは男にとっては普遍的なものだけれど、ファントムが切なかったのはその孤独のせいなのだと。
「電車男」のように、相談にのってくれる仲間がいたら・・・
麻生氏はそんな風に書かれています。

映画を観始めてしばらく、ファントムの孤独がとても切なくて、ラストシーンではファントムに同情する涙をボロボロこぼしたものです。

勿論、涙を流すことで、少しでもジェリー・ファントムの孤独を癒せるのではないかと、すっかり入り込んではいるのですが、実はそれだけではないのです。

性別より何より先にある人間として生きるうえで、自分の中に巣くうコンプレックスやトラウマとどう対峙するのか・・・
それを突きつけられているような気がするこの頃。
まさしくファントムは自分だと、麻生氏と同様に感じる私も、そうとうミエ張りなのでしょうか・・・!

「仕事上、韓流をはじめ、いろいろ純愛映画やドラマをウォッチしてきたが、こんなに哀切な男の『純愛』ラブストーリーはなかったと思う。」


と、随分な感情移入のし具合で、ファントマーとしては鼻高々というところ。

「よくぞ、男のミエ=コンプレックスを、まあ、造形的にあんなに美しいフォルムにしたことよ。」

とマスクのことを形容されていますが、麻生さんに、ぜひ映画のジェリー・ファントムを観ていただきたいですね。
造形的に美しいのはマスクだけではないのですから。
それがまさに

「小学生の頃から、中高年になるまで心の中にかかえて持ってウジウジしている『男』ってば、なんてかわいそうで、なんて愛らしい生き物なのでしょう・・・」

はい!ほんとにウジウジしていて、愛らしいんですから。ジェリー・ファントムは。

男性の心をもこれほどとらえる「オペラ座の怪人」、なるほど100年もの長い間特異な愛され方をしているのも頷けますね。

(記事をお送りくださったファントマーさま、ありがとうございます。)





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Last updated  December 19, 2005 10:37:56 PM
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