本を読めば『道は開ける』

本を読めば『道は開ける』

「精神世界」的な話 前編



「韓流最新?情報」にも登場する韓国女性とのミーティングが再度あった。
その時に聞いた話が、興味深かったので紹介しようと思う。

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「私が大学を出て就職した先は、日本の地方新聞のソウル支局だったんです。
その部署に女性が入社したのは私が初めてだったとのことです。

だから相当いじめらました。情報をこちらに回してくれないんですよ。
でも私は、大学の先輩や日本に留学している時のコネクションがあったので、
韓国の情報が、彼らより速く入るようになりました。特ダネもものにしました。

そんなこんなで、彼らより仕事ができるようになったんですね(笑)。

この新聞社の時には、「誰にも負けたくない!」という思いで、一生懸命
頑張っていました。実は私が、新聞社に入社したのは、政治家になりたかったから。

韓国では、ジャーナリストや大学教授になって実績を上げて、政治家になるんです。
政治家になって「よい韓国」を作りたいと考えていました。

私は人より楽天的で、何かあってもすぐ忘れてしまう質なんですが、
新聞社の仕事で事件を追っていることに段々疲れてきたんです。

起こる事件はどれも暗い話ばかり、韓国の暗部ばかり見ることになって。

韓国にだってもっと良い部分がいっぱいあるのに、やはり新聞記者を
やっている以上は暗い話は避けて通れません。

7、8年経った頃、私はすっかりノイローゼのようになっていきました。
人と話をすることができなくなっていったんですね。

そして不思議なことに、この頃から毎晩同じ夢を見るようになったんです。
夢の中で、毎晩自分が死ぬんです。それもいつも違うシチュエーションで。

「死んで」そして目覚める。

ある時は、船に乗っていて大きな波が来て、私は波に飲み込まれてしまったり、
土の中に生き埋めにされてしまったり、誰かにナイフで刺されて殺されたり・・・。

1年間、そんな夢の繰り返しです。起きていてもつらいし、寝ても毎日同じ
「死ぬ夢」を見るしで、本当に毎日つらかった。

そして段々、「死のう」という考えが頭にちらつき始めたんです。
本当につらかったんです。でもなんとか会社勤めはしていました。

結論を言ってしまうと、私は2回自殺を試みていたんですよ。
でもそれが、不思議な体験の始まりなんです。
実はそれ自体が不思議な話なんですが。

ある時大通りを歩いているとき、何気なく目の前にある大きなビルに目が
いったんです。するとそのビルの屋上に、なんと「私」がいたんです。

驚きました。確かに私なんです。それも飛び降りようとしている。
そして、そのことに気がついた瞬間、私の意識はなんと、

屋上にいる「私」に移っていました。

下を見下ろすと通りを歩いている自分が見えました。

そしてその時、私は空中にダイブしたんです。
で、どうなったと思いますか? 千京さん」

「さあ? その分身と地上で合体したんですか?」

私はとりあえず適当なことを言った。

「空中を落下する私を助けてくれた人がいるんです。落ちる私を受け止めて
くれたんです。その方は聖母マリア様」

(中編に続く)


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