本を読めば『道は開ける』

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ローマ法王への予言 聖マラキの予言


新しい法王が先日決まったばかりである。
(ベネディクト16世)

今から20年ほど前、私は、ある本を買うか
買わないかで迷っていた。

何度も立ち読みを繰り返し、逡巡していたのだが
そんなことをしているうちに、書店からその本は
消えてしまい、ついに買うことができなかった。

後々、買っていればよかった!、と後悔したものだ。

それは「聖マラキの予言」について書かれた本である。

マラキは11世紀のアイルランドのカソリックの僧侶で、
ユニークなことに未来の法王についての「ひとこと予言」
を残している。

先ほど亡くなられた、ヨハネ・パウロ2世は
「太陽の労働」で、今度の法王は「オリーブの栄光」
と名づけられている。

それを「聖マラキの予言」という。

あの一世を風靡した「ノストラダムスの大予言」
シリーズを書いた五島勉氏に言わせると

マラキは2流の予言者

だそうだ。

こんな短いフレーズでは、予言といってもほとんど
意味をなさないわけである。
(ある程度の量があるノストラダムスの予言だって
 ほとんど似たようなものだが)

だが、こんな聖マラキの予言が、予言業界?で今、脚光を
浴びようとしている。なぜか?

マラキは、

ローマ法王は,ベネディクト16世(「オリーブの栄光」)
の次の代で終わりになる

と宣言している

からなのだ。

この次のローマ法王で「終わり。ジ・エンド」

つまり、なんらかの理由で(予言では)終わってしまう、
絶えてしまうということらしい。

1000年前に予言されて、その最後が、今、現在
21世紀初頭というのが不思議ですね。

面白いですね、興味がわきますね。
当たるんでしょうかね。

「ひとこと予言」専門のマラキだが、最後だけは少々長い。

最後のローマ法王の名はペテロ。
そして彼が法王になると

「苦難が来て、7つの丘の町が崩壊して、人々に
恐るべき審判が 下ってそして、THE END」

となるそうだ。

もう少し予言の詳細が知りたい方は、セフィローネさんの楽天日記
をご覧ください。

最後の法王ペテロは、バチカンの総本山
サンピエトロ寺院に眠るキリストの12弟子の一人で、
キリスト教をローマ帝国内に普及させた初代法王ペテロ
と同姓である。

他の歴代の法王で、このペテロの名前を使用しているものはいない。
(「ペテロ2世」というのは無い。私が買おうと思っていた本
には「ペテロの名前はタブーであった」と書かれていた)

マラキの最後の文章は、新約聖書の「ヨハネの黙示録」
に似ているので、マラキはそれを真似ただけなのかもしれない。

「ヨハネの黙示録」も(キリスト教に基づく)終末予言の書
なので、何か神秘的なものを感じるのか大騒ぎする人もいるが、
当時あった「黙示文学」というものの伝統に沿ったものだそうだ。
(「黙示」とは神(ゴッド)が黙って示せられたことを言う)
(それで言うと「7つの丘の町」はローマのことです)

しかし、「ローマ法王がこれで終わり」いうのは、日本でいえば
天皇家が絶えてしまうということに等しいわけだから、
キリスト教国にとっては結構物騒だ。

しかし、これはあくまで予言でしかないので、
とりたてて騒ぐことでもないだろう。

マヤの暦は2012年までしかないとか、フォトンベルト
がどうだとか、まだまだ、そういう界隈ではいろいろと
玉があるようだ。

聖マラキの予言をこの騒動の中でふと思い出し考えていた。

2005年04月21日の日記から



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