本を読めば『道は開ける』

本を読めば『道は開ける』

2.超ひも理論とは



現代物理で話題の一つと言えば「超ひも理論」(超弦理論とも言う)である。この宇宙の一番の根源は物凄く小さい「ひも」であるというのが「超ひも理論」である。

つまり「究極の理論」候補なわけです。

「超ひも理論」って何? という方や「物理は相当知っている」という方までお勧めなのは、私もお世話になっているサイエンスライターでもあり、湯川薫の名でミステリーも書く竹内薫先生の『超ひも理論とはなにか』(講談社ブルーバックス)である。

今まで現代物理学は、電子などの素粒子を数学的に表すのに「点」として扱ってきた。だが、どうやらそれでは物理学の2大理論
「量子論」と「一般相対性理論」を「結婚」させることができないということがわかってきた。
(「量子論」と「特殊相対性理論」はすでに結婚できています。めでたしめでたし)

量子論と一般相対論を統一できないと何が困るかというと、初期の宇宙、ビックバン直後の宇宙が物凄く小さかった時のことが物理的にわからない。

さて素粒子を「点」ではなく1次元的拡がり(線=ひも)が量子力学的に振る舞う条件を考え、特殊相対論に矛盾しないように考えると「自然」に重力を表す重力子が理論に現れるという。
(ちなみに一般相対論とは重力の理論です)

そして、この宇宙のすべての物質がこの「ひも」の異なる振動として理解できる可能性があるという。
(まだまだ未確定)

しかし、もっとも驚くべきことはこの「超ひも理論」が成り立つためには我々の次元が10次元(時間も含めて。ただしひもが振動できる次元は8次元だそうです)

我々が認知できる空間は3次元までである。(ちなみにこの本では4次元立方体を「認識」する方法も載っています)

この超ひも理論は、現在Dブレーン理論、M理論と進化を遂げつつあるということ。

物質の性質を追い求めていった結果、宇宙は我々の常識を超えた存在であることが、物理学で認識されてきた。

宇宙は10次元なのである。(ひも理論が正しければ。M理論では11次元になってしまっている。)

時空や宇宙の謎をこのような啓蒙書を読みながら考えようと思っています。(専門書はパラパラ斜め読み)

超ひも理論とはなにか 究極の理論が描く物質・重力・宇宙 ( 著者: 竹内薫 | 出版社: 講談社 )


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: