ルイ･パスツール（1822～95）
ルイ･パスツール（1822～95）
フランスの科学者･細菌学者。
発酵や腐敗の自然発生説を否定。狂犬病ワクチンを発明。
「ドイツに劣らぬビールを造らなければならぬ」
古今東西、数多くの医学者が「酒は健康に良い」と論じてきた。
古代エジプトには、ビールを元にした医学処方が多い。
また、ギリシアの医聖ヒポクラテスは、
大麦の粥を自然の良薬に挙げたが、ビールもそれと同じ良薬だったのである。
中世アラビアの名医イヴン・スィーナーは、ビールの引用を奨励。
当時の医学の都サレルノで書かれた『養生訓』には、ビールの利尿効果も紹介されている。
パスツールは、微生物学の基礎を築いたが、一方でビール醸造技術に変革をもたらした偉人だった。
「発酵は酵母の働き」と明らかにしたのがそれだ。
彼がビールの研究に手を染めたのは、母国フランスが普仏戦争に敗れたためだという。
ちなみに、日本では、森鴎外が留学先のミュンヘン大学で、ビールの利尿作用について研究し、論文化した。
その後も研究を続け、ビールの生理学の基礎を築いたのである。
© Rakuten Group, Inc.
