― R ’s  Bar ― 癒し系バーの威圧系バーテンダーのつぶやき・・・

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ロバート・バーンズ (1759~96)




ロバート・バーンズ

ロバート・バーンズ(1759~96)
スコットランドの国民的詩人。好色漢の飲兵衛は、貧困の中に死んだ。

   「酒は自由と共に進む」

   スコットランド第一人者の人気詩人バーンズほど、酒を素直に賛美しつづけた人間はいないだろう。
   『スコットランドの歌』と題した詩では、
   彼は
   「ワインのことなど他の詩人に任せておけ。
   私はスコットランドの大麦が作る酒を讃えよう」
   と前置きして、こう歌う。

   『おお、ウイスキー!人生の愉悦と即興性の塊!
   詩人の心から感謝の念を受け止めてほしい!
   おまえが存在しなければ、わが哀れな詩も調子っぱずれのガナリ歌!
   おまえが目の前に現れなければ・・・』

   また彼はこうも歌っている。

   『酒は自由と共に進む!』

   当時、彼の故郷の酒スコッチには、イングランド政府から重税がかけられていた。
   その反骨精神と自由な心を、彼はウイスキーへの熱い思いに託して歌い続けたのだ。
   ただ、その日常は酒浸りで、女性関係も複雑だった。
   人々は彼を
   「飲んだくれの女たらし」
   と呼んだらしいが、それでも、この無頼漢の魂は詩人のやさしさに満ちている。

   それは彼がつくったスコットランド民謡「久しき昔」が世界中の人に愛され、
   平安を与えていることからもわかる。
   日本では「蛍の光」として親しまれているが、この歌も
   「グラスあおれば気分は無敵。ウイスキーありゃ悪魔も目じゃない」
   という酒浸りの日々から生まれたのだ。



ターヴァン

エジンバラの有名なタヴァーン(居酒屋)のひとつ。「ジョニー・ドワイエ」。
バーンズがしばしば通った店。看板に彼の名が見える。

カティーサーク号

カティサーク号の船首飾りは、バーンズの詩「タム・オ・シャンター」に登場する魔女ナニーを表している。
バーンズの詩に由来する「カティサーク」はゲール語で「短い肌着」の意。







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