― R ’s  Bar ― 癒し系バーの威圧系バーテンダーのつぶやき・・・

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風の強い日

風の強い日




微笑んだときのほうが何故か寂しくみえる彼女は
過去のドアをかたく閉ざしたままで
風に乱れる長い髪をかきあげることもなく
渇いた瞳で明日を見つめている

虹のたもとへ続く道は
海辺の墓地でとぎれていた
いつもふたりは道に迷い
あてもなく抱き合っていただけで

海の底に沈んだまま
どこかへと流されてゆく
いつかドアは開かれるのか
こんな風の強い日に

子供のような顔をして彼女が眠ってる
きっとなくした母の夢を見てる
ポケットの中にハーモニカ てのひらで暖めながら
遠くを走る列車の音を聴いている

虹のたもとへ続く道は
海辺の墓地でとぎれていた
いつもふたりは道に迷い
あてもなく彷徨ってただけで

海の底に沈んだまま
どこかへと流されてゆく
いつかドアは開かれるのか
こんな風の強い日に

海の底に沈んだまま
どこかへと流されてゆく
いつかドアは開かれるのか
こんな風の強い日に





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