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最新サプリメント情報
◆最新の食事・栄養・サプリメント情報 2008
2008年11月、某製薬会社主催のサプリメントセミナーに参加しました。
医師、薬剤師、栄養士という国家資格所有者だけを対象とした
セミナーでしたが、受講できましたので概要をシェアいたします。
今回の葉酸ですが、葉酸欠乏による二分脊椎症は日本だけ増え続けており、
放置している厚生労働省の「不作為の罪」に強い憤りを感じます。
サプリメント先進国アメリカで売り上げが伸びているサプリメントは、
マルチビタミン、魚油、ビタミンDなどがあり、私の愛用マルチビタミン・ミネラル
は推奨量を楽にクリアし、配合成分数、配合量、バランスは実に見事で
信じられない感動する結果がでて、母は何度も命を救われました。
サプリメントの関連フリーページ
葉酸の重要性
栄養補助食品(サプリメント)の選び方
栄養補助食品(サプリメント)の簡易的な選び方
サプリメントを摂取する優先順位
『健康食品の虚偽誇大広告にだまされない方法』
効果がないことが保証されている栄養機能食品の規格基準
最新の食事・栄養・サプリメント情報 2008
食の関連フリーページ
食生活の改善 (私がめざしている食生活)
食の提言
食育のすすめ -大切なものを失った日本人-
粗食のすすめ 「健康と食生活 今日からできる10の提案」
戦後の栄養改善運動が生活習慣病を蔓延させた真因だ!
健康的な油脂類の摂り方
「1本で1日分の野菜」ジュース、35品全製品が落第
マクドナルドを30日間食べ続けたらどうなるか?
あぶないコンビニ食
マーガリン・精製油の恐怖
*******************************************************************
◆講演1 葉酸と神経管閉鎖障害との関連について
講師:ゴドフレイ・オークリー氏
元米国疾病予防管理センター(CDC)部長、現エモリー大学教授
・葉酸はビタミンB群の一つで、ほうれん草などの緑葉野菜、大豆、レバーなどに含まれる
・葉酸は生体内で多くの生化学反応(赤血球の産生、たんぱく質・DNA・RNA合成等)に
関与する重要な必須栄養素であり、細胞の分化や成長に深く関わる
特に妊娠中には要求量が高まる
妊娠初期に葉酸が充分摂取されないと、神経管閉鎖障害のリスクが高まる
また、胎盤剥離、早産、低出生体重児などとの関連も指摘されている
・アメリカ、カナダなどでは、1998年より食品に葉酸が強化され、神経管閉鎖障害の
リスクは減少した
日本では、妊娠の可能性のある女性や妊婦の葉酸摂取量は少なく、
神経管閉鎖障害のリスクは増加している
・最近の研究では、ビタミンB群の不足による血中ホモシステイン値の上昇と疾病との
関係が注目されている。
メチオニンの代謝物であるホモシステインが血中に増加すると種々の疾病を
引き起こすことが知られているが、血中ホモシステイン値は葉酸、ビタミンB12の
積極的な摂取の増加により低下する。
・アメリカ、カナダでは、食品に葉酸が強化された後、血中ホモシステイン値が低下し
脳卒中のリスクが減少した。
・葉酸による二分脊椎症の予防は世界中で可能だが、まだ10%の地区だけ
日本を含むほとんどすべての国で葉酸欠乏が見られる
妊娠1ヶ月前からの摂取では遅い
・葉酸の二分脊椎症以外の効果・効能
葉酸欠乏性貧血
脳卒中
心臓病
ガン(結腸ガン)
腰部骨折
アルツハイマー病/認知機能
安全
・日本の葉酸革命のために
小麦粉と米への葉酸とビタミンB12の強化が急務
400μgの葉酸と6μgのビタミンB12を含むサプリメントの啓蒙
二分脊椎症のほとんどの発症を予防し、葉酸欠乏による貧血の防止
ホモシステインを低下させ、脳卒中を予防する
別の資料より
・400μgの葉酸を食品から摂取するには、
4切れの牛レバー
5.5カップの黒豆
14.5カップの生ブロッコリー
44.5個の中くらいの完熟トマト
17.5杯のオレンジジュース
・アービン・ローゼンバーク教授
ここ数十年において、葉酸強化は栄養、公衆衛生における最も重要な
科学的根拠に基づいた介入である
・医学研究所(IOM),1998
すべての50歳以上の人がマルチビタミンを摂取することは理にかなっている
・結婚式に招かれると花嫁に1年分の葉酸サプリメントをプレゼントしている
◆講演2 米国のサプリメント事情 今後期待されるサプリメントとは
講師:キャロル・ライダー氏
ファーマバイト社 コンシューマーエデュケーション部部長
近年の米国においてデータが蓄積し、また、売り上げが伸びているサプリメントには、
マルチビタミン、魚油、ビタミンDなどがある
魚油は中性脂肪低下作用や抗炎症作用を有し心臓病予防の一手段として研究が
行われている
ビタミンDは、最近の研究からカルシウムや骨代謝のみならず種々の生体反応
(免疫調節、インスリン感受性、血圧制御作用など)に関与していることが明らかに
されている
更に最近、多発性硬化症、インスリン抵抗性、結腸がんや高血圧など多くの疾患で
有用であるという臨床研究結果が報告され始めた
これはビタミンDが細胞の分化や、免疫システム、中枢神経系の調節に関与している
ためだと考えられている
世界中でビタミンD欠乏が危惧されており、一日あたりの推奨量の増量が検討されている
・科学技術の大幅な進歩により、栄養素の具体的な機能や健康と疾病に対する
役割が正確に把握できるようになった
・科学の進歩につれて栄養素欠乏症の定義が変化する
18~19世紀 栄養素 21世紀
壊血病 ビタミンC ガン
脚気 ビタミンB 心疾患
ペラグラ ビタミンB 神経疾患
くる病 ビタミンD ガン
・栄養素はかつて考えられていたよりも、はるかに大きな役割を体内で果たしている
欠乏によって引き起こされる疾病のみならず、多くの現代病を予防して最適な
健康状態に導くと考えられている
・米国におけるサプリメントの摂取は増加の一途
米国のサプリメント産業は2桁成長を続け、2007年は過去10年間で最高の
成長率を記録した
◆マルチビタミン・ミネラル
・マルチビタミン・ミネラルサプリメントの効果・効能
DNAの損傷を軽減
ガンの発症リスクを低減
心血管疾患の発症リスクを低減
受胎率の向上と胎児の健康増進
・日本人のマルチビタミン摂取は心血管疾患の死亡率を下げる
・どんなに正しい食生活を実践している人でも、毎日のマルチビタミン・ミネラル
の摂取によって命を救われる場合がある
◆ビタミンD
・ビタミンDは細胞のマスタースイッチを制御する
・ビタミンDは遺伝子転写に関与する:生体の異なる36の細胞
・ビタミンの効果・効能
ガン
心臓
骨/筋肉
ムード
・アメリカのビタミンD欠乏
40%の国民
32%の医師、医学生
48%の少女(9~11歳)
入院患者の60%
76%の妊婦
老人介護施設の80%
85%の黒人高齢者
国籍問わず、30歳以下の100%
・日本のビタミンD欠乏
40%の女子学生
64%の脳卒中外来患者と82%の入院患者は重度のビタミンD欠乏
小児くる病が報告されている
・ビタミンD合成がブロックされたり減少される
肥満者はビタミンD合成が50%減少
肌色の濃い人はビタミンD合成が95%減少
高齢者はビタミンD合成が減少
SPF8の日焼け止めはビタミンD合成を95%ブロックする
・ビタミンDは死亡率を55%減少させる
・最適なビタミンD摂取量はくる病予防の4倍
・ビタミンDは乳ガンリスクを21%減少させる
・ビタミンDは援助なしの生活の可能性を高める
・ビタミンD推奨量
所要量5μgに対し25~50μg
◆魚油:オメガ3系脂肪酸
・オメガ3系脂肪酸の効果・効能
-心血管系疾患
動脈硬化
不整脈
高中性脂肪血症
高脂血症
-自己免疫疾患
関節炎
クローン病
潰瘍性大腸炎
-糖尿病
1型
2型
-認知および行動発達と疾病
脳、視覚発達
加齢に伴う認知機能低下
認知症
アルツハイマー病
-精神疾患
うつ病
注意力欠如障害
-目
-肌
・心筋梗塞患者11300人に3.5年、850mgのEPA+DHAを与えた
死亡率は28%減少
突然死は47%減少
・慢性心不全にはスタチンより魚油がよい
・オメガ3系脂肪酸の推奨量
アメリカ国立衛生研究所
1日当たりEPA+DHA:650mg
◆講演3 食事と循環器病予防との関係について
講師:小久保喜弘氏
国立循環器病センター予防検診部医長
循環器疾患の危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、運動不足、
喫煙、過剰飲酒などがある。
狭い日本の中でも地域差がみられ、脳梗塞、脳出血、虚血性心疾患の
疾患別でその危険因子が異なる。
循環器病疾患の因子ごとに食事、栄養も変わってくる。
・日本人の栄養摂取量の変化 1955年を1として1997年は
エネルギーは1.0で変わらない
炭水化物が0.7に減り、動物性脂質4.6、脂質2.7、動物性蛋白質2.0、
蛋白質1.2
別の資料より
餌付けとは
・糖尿病患者数は脂質摂取エネルギー比、車保有台数と強く相関
別の資料から
・フラミンガム研究が明らかにした主な危険因子
1960年:喫煙が心疾患の危険因子
1961年:血清脂質、血圧、心電図異常が心疾患の危険因子
1967年:身体活動・肥満が心疾患の危険因子
1970年:高血圧が脳卒中の危険因子
1976年:閉経が心疾患の危険因子
1978年:心理的社会要因が心疾患の発症に関与
1988年:HDLコレステロール低値が死亡のリスク
1994年:左室の拡大が脳卒中のリスクを増加
1996年:高血圧が心不全に影響
別の資料から
・メタボリックシンドロームと生活習慣
食べる量が多い
早食い
睡眠が不規則
立位・歩行時間が1時間以下
別の資料から
・毎日の歩数が増えるとHDLコレステロールは上がる
短距離でも車を使う人は動脈硬化が進む
・運動習慣のある人は糖尿病発症リスクは激減する
・多飲すると脳卒中、糖尿病リスクは上がる
・喫煙はあらゆる病気のリスクを上げる
・総カルシウム摂取量が多いと脳卒中発症リスクは0.7まで下がる
・野菜摂取量が多いと脳卒中発症リスクは下がる
・生活習慣修正による収縮時血圧低下
体重減少 5~20mmHg/10kg減少
野菜と果物 8~14mmHg
食塩摂取量の減少 2~8mmHg
身体活動量増加 4~9mmHg
アルコール量適正化 2~8mmHg
・大豆、魚を食べて健康・長寿
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