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2010.07.26
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カテゴリ: Russian Boy
我が愛しのロシアンボーイことディーマくん。

つい3時間程前、

彼は日本を発った





帰国する今日この日に至るまでの数日間は、

どんなに楽しい場所に居ようとも、

どんなに疲れていようとも、

片時もこの日の事を考えない日は無かった





ディーマくんの顔から笑顔が消えて、

深刻そうな顔つきになる度に、

号泣





彼と空港で搭乗手続きの列に並んでいる時も、

ずっと抱き合っていた。

彼が時折、

私の額や首筋、顔の至る所を、

唇で愛おしげに愛撫した





長蛇の列の搭乗手続きも済んで、

ついにゲートを潜る時が来てしまった。

彼は私よりも先に、真っ赤な顔をして涙を浮かべていた。

私を強く抱きしめ、

私も彼を押しつぶしてしまいそうな位、

力一杯抱きしめた。





「 色々ありがとう。 」



私も彼に云った。



「 気をつけて。私もあなたと居て、とても幸せだった。 」



強い抱擁が解けて、

彼の身体は後ずさりしながら、



彼は涙を拭いながら、

足早にゲートを潜った。




彼は私以上に泣いていた。

何度も何度も手で涙を拭いながら、

手荷物検査のゲートへ向かい、

時折私の姿を確認しながら、

手荷物をバスケットに入れ、

金属探知機のゲートを潜った。

手荷物をバスケットから出して再び身に付けるディーマくん。

だけど、身につける順番を間違えて、

またやり直している彼。

涙を必死で堪えて、溢れ出る涙を手で拭いながら、

彼は再び私の方を向いて手を振り、投げキッスをした。





そこから先はどこへと続くのか私には分からない。

飛行機に乗り込むのか。

エスカレータの様な物に彼が乗り込む時、

再び私に投げキッスをし手を振り、

彼の姿は下方へと消えて行った。





どこへいくにもいつも手を繋いで一緒だったのに、

帰る時に私の手を握る力強く大きな手が無い事に、

喪失感を感じずにはいられなかった。





何となく抜け殻のような状態のまま、

早く空港を去りたかった私は、

だだっ広い空港をぼんやり眺めながら、

帰り道を足早に歩いた。





関西国際空港の駅のホームで電車を待っていると、

メールが入った




誰やねん?こんな時に。。。またオカンか?




って思いながらメールを見ると、

ディーマくんからではないかびっくり

すごく懐かしい気がした。

リアルな彼のキャラクターと、

メールの中の彼とは少しギャップがある。

だけど、その文体は間違いナクディーマくんで、

スゴク嬉しかった






まだ機内ではないのか、

どこからかインターネットを使用してメールをしてきている

同じ場所にいるのに、

お互い違う方向へと向かっていることに違和感を感じた。

彼が「 まだ空港にいる? 」と聞くので、

「 いるよ。だけど今電車の中。動き出したよ。 」と、

返事を返した






もしかして、もうちょっと一緒にいられたのかな?







おおよそ1時間かけて自宅へ戻ると、

母が帰って来ていた。

ディーマくんの話をして、

彼のお母さんからいただいた贈り物の数々を紹介し、

一段落着くと、母がこう云った。





「 うちの隣(母のアパートの隣人)な、また前みたいにコンコンやりやがんねん 」







母の統合失調症がまた悪化してき始めたのだ。。。





約10年程前、

母は60歳を過ぎて統合失調症になった。

症状としては、幻聴&幻覚。

耳の悪い母は補聴器を着けているけれど、

レベル的には悪化する一方。

そんな母にどうしてそんな音が聞こえるのだろう。

でも、本人は自分が正しいと云って言い張り、

私の云う事に耳を貸さない。





10年程前に酷い目にあった私は、

正直母の統合失調症恐怖症だ。

あの時の恐怖が蘇る。

私は悲しかった。

ディーマくんも居ない、

母はまた壊れるかも知れない。

どうしていいのか分からない。










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Last updated  2010.07.27 02:17:41
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