いつもよりゆっくり起きて「燃えないゴミ」を出す日なので運び、朝食の準備もしたが彼女はまだ眠り続けているので「タローの散歩」も済ませてしまおうと思い、山を下り下の国道に出ると、まだ通勤時間帯でたくさんの車が通る。タローは電車や車が好きだとは聞いていたが、歩道のガードレール越しに通る車のところへ出たくて大騒ぎ。そのうち、ハーネスが緩んで片足抜けそうになったので直そうと思ってリードを引き寄せた瞬間!! ハーネスが外れた!! タローは坂を上る方向の車を追って走り、またたくまに姿を消してしまう。車は後にも続き「撥ねられてしまう...」どうしよう! と小走りに追うがどうにもできない。すると今度は坂を下る方向の車を追って追う私と反対方向に走り下っていく。
次はまた登り方向の車を・・・ ちょっと車が途絶えたので「タロー・タロー」と呼ぶと私の手が届くところまで近づくのだが、首輪のない犬は捕まらない。そしてまた車を追う。こんなことをしていたら絶対に「撥ねられてしまう...」と思い、道路から離れた田んぼ道に入って「タロー・タロー・・・」と呼ぶが、車を追っているタローの姿は見えなくなってしまった。
どうしよう! どう姪に話しをしよう! 彼女の「セラピードック」なのだ。次の犬を買ってやって済むものではない...。どこかで車に撥ねられてしまったのだろう。と動揺しながら、とりあえず家に戻ろうと歩いて家の近くまでくると、いつも会っている犬を連れたお兄ちゃんに出会い「黒い柴犬を見なかった?」と聞くと、さっきその辺にいたという。まさかいくら犬には「帰省本能」があるといっても、まだ2回目の我が家を自分の家と思う筈もないと思いつつも「もしかしたら・・・」の一縷の望みが走った。
さらに家の前の土手まで来ると今度はやはり犬の散歩のIさんに会う。また「黒い柴犬見なかった?」と聞くと、さっき私の来た後ろの方を東に向かって歩いていったという。それではまた遠くへ行ってしまったのだと思いつつ、一旦家に戻ろうと思い庭に上ると、なんとタローはいたのだ!! どうしたの? ヘロへロで「タロー...」と呼ぶと「何してたの・・・」というような済ました態度で私のところに来た。
「よかった!」もう泣き出したい気持ちなのに彼は済ましたもの・・・ハーハーしているので水を汲んでやるとおいしそうに飲む。
ほんの2回しか会っていない犬がまさか我が家に戻っていることは想像もしなかった。この犬はとてつもなく私を好いているのか、それともこの家が気に入っているのか? それともまだ寝ている飼い主の臭いに向かってきたのか? 私にはわからない。とにかく胸をなでおろす。
家に入るとまだ姪は眠り続けている。今度はこっちも心配。でもこのトラブルを報告しないわけにはいかないので、「まだ眠いの?」とゆすって起こしてしまう。「ゴメン、そんなことだったの・・・」と謝るが、私が悪い。性格も知らない犬を勝手に連れ出してこんなことになってしまったのだ。再び取り付けた「ハーネス」は、緩みがないように調整したので今度は抜けることがないだろう。
朝食は10:00時を過ぎてしまった。陽がさして暖かかった陽気はにわかに曇り、また雨が降り出した。
姪はお母さんからも電話があり、正午過ぎに帰っていった。前回よりまた元気になったと思う彼女に「がんばらずにがんばろう!」という。
午後からまた里山作業。夜になって床につくとまたあのタローが逃げて道路を走っている姿がまぶたに浮かぶ。
久しぶり義姉の墓参り 2008年03月19日
ヘルシーパルへ木の実細工納入 2008年03月18日
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