本当のところ中学生の尾瀬案内はしたくない。特に首都圏の学校は・・・。
というのは、今まで多くの学校が自然教室行事の一環として、一日を尾瀬に当てている。今回もそうだ。ましてや、今回は福島県側から入ってくるので大江湿原で出迎える。総勢が200人を越え、ガイドは仲間が21人で班分けして行動。私はF班12人を受け持つが、事前学習ができていないので先ずは自己紹介と生徒の目的を聞くと、誰もはっきり答えられない。ただ「尾瀬」というメジャーな場所を教育者側が選んだだけだと思う。
こんな意識がまとまっていない集団を僅か3時間ほどでまとめるのは至難の業なのだ。生徒達に植物の固体を説明しても興味は示さない。主眼は・なぜ私が皆さんと一緒にいるのか ・自然公園のありかた ・ビューポイントでの写真撮影 ・安全 ・食事場所と時間・・・ くらいになってしまう。
学校側としては、この大集団を一列歩行の尾瀬で一般者に混じって統制はできないために、お金をかけて私たちに案内を依頼しているのだから、単純に引き受けるだけでいいのだろうが空しい。
それでも許される時間の範囲内で精一杯やってみた。強いてよかったことをあげれば、集合写真を何枚か撮れたこと。最後のビジターセンター内でまとめとして「自然環境と命の営み・私のスタンス」を話せたこと。自分では気づかなかったが、それを後ろで聞いていたのが先生だったこと。私の名刺を求めた半数の生徒がいたこと。
この中に、一人か二人自然と人間環境に関心を持ってくれる若者が現れたらそれでいい。乱れずに行動してくれた生徒達に感謝。やはり自分では無力感の一日だったが、ガイドもつけずにただ騒ぎながら歩く学校から比べたらずっとよいことだ。学校にも感謝しなければならない。
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