やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2016/05/04
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カテゴリ: 登山
4:00 起床。夜中に一度小用で起きた。上空を風がゴォゴォと吹き抜けていた。

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朝食はラーメンに高菜(この組み合わせは美味しい)。外は雨が降っていて、雨がパラパラとテントを叩く。ネットで雨雲レーダーの予報を見てみると、8時に雨雲が抜けるようだ。

濡れた身体で登山するのはつまらない。雨が止むのを待とう。食後に仮眠。

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7:40 行動開始、雨が止んだのだ。雲が流れ急速に青空が広がっていく。

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夜半の雨によって水量が増した不動滝。

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8:12 大日岳に向けて、やわやわと出発。アイゼン、ピッケルを使い、ほぼ空荷。リーダーのやまやろうはロープをバックパックに入れた。まあ使わないだろうけれど。

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うほー大日平の向こうは、富山平野から富山湾まで一望だ。

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ザクロ谷の流れが泡巻いている。雪渓を踏み抜いたらひとたまりもない。上流に向かい厚そうな雪渓を横断して右岸大地に立つ。

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振り返ればこの景色。右岸大地の方が平らで歩きやすい。ルートは分かりやすいように谷の縁を歩いた。

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全員が右岸大地に立ち、二又を目指す。近いようでいてなかなかに遠い。風が吹き上げてくるから暑さはさほど感じない。

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称名川の中を雲がぐんぐん遡ってくる。大日平の下りが真っ白になったら嫌だなあ。

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広い。スキーはできるだろうけれど、牛ノ首まで板を担ぎ上げなくてはならないから、かなりしんどいよね。いつか滑りに来たい。

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空には雲の量が増えてきた。二又が近づいてきた。

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9:07 二又に着いた。ここでしばらく休憩。やまやろうはこの左又を登路にすることを宣言。右又(登山道のある谷)にはデブリがあったし、左又よりも斜度が急に見えたのだ。また、左又だとバリエーションルートにもなるしね。

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見下ろす称名川がみるみる雲に包まれていく。我々の場所もじきに覆われていくのだろう。

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9:20 ヘルメットをかぶり左又へ入る。落石、デブリはなく落ち着いた谷の中だ。早く抜けるにはジグを刻むより直登の方がよい。

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心臓が早鐘を打つ。やまやろうが先頭に立ち、ステップを刻む。雪は緩んでいるのでスリップのおそれはない。二又に入った時には上空が完全に白くなったが、だんだんと切れてきた。

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上部はかなりの急斜面だ。休み休みではあるが、確実に高みを勝ち取っていく。

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左方に稜線があるのだが、このまま行けるところまで突き上げてみよう。スントの高度計が大日岳の標高(2500m)を指したが、まだ斜面は続く。どこまでずれたか。

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雪が切れて岩とハイマツの緩やかな斜面に変わった。ヤブは低くうるさくないから突っ切ってみる。

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岩を積み上げた祠には、木彫りの仏像が納められていた。電波が通じるのでフェイスブックに投稿してみる。

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三角点の周辺には雪がなくその北側は雪がべったりだ。しかしすぐそばにクラックが走っており、おいそれと毛勝側に向かうことは危険だ。

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雲が取れてきて撮影のチャンス到来。毛勝三山をバックに記念撮影だ。全員での記念撮影は忘れてしまった(下山してから気づいた)。

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早乙女岳方面。強風に雲が剥ぎ取られていき、富山平野まで見渡せた。風がずっと吹いており、ジャケットを着ないと寒い。気温は1℃を示している。

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東芦見尾根と毛勝三山を最大ズームで捉える。

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稜線のほんのすぐ脇にクラックが走っている。この右側(北側)は、全部雪庇なのかな。怖くて近づけない。

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走るようにざくざくと下ることができる。

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今回の山行のベストショットがこれ。奥大日岳の手前、雪の斜面に雲の濃淡が墨絵のように流れた。

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剣岳は、あと少し待てば鋭鋒が現れたであろう。

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大日小屋は半分雪の中であるが、例年よりは多く露出しているのだろう。七福園方面から単独登山者が降りてきた。

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右又を下降する。左又から登ったのは、この周遊コースを見越していたからだ。往路下山はつまらないでしょ。

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やまやろうはアイゼンを履いたまま走るように下った。ぐんぐん景色が変わっていく。雪はぐさぐさに柔らかいので、転んで滑落ということはない。

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やまやろうよりも早いのがS竹会長である。走っても走っても追いつけない。

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11:18 二又下部。視界が利いているから迷うことはないだろう。隊列は細長くなりほぼ単独歩きとなった。右岸大地に入り、ザクロ谷は往路の横断地点を渉って対岸のトレースをたどった。

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11:42 幕営地に到着。下りは50分くらいで着いてしまったぞ。テントはからからに乾いている。先ずは収納しましょう。

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二泊組は、明日することがなくなってしまった。これから大日岳にテントを担ぎ上げるわけにもいかないし、かといって同地にもう一泊した翌日どこかに向かうにも、行く先がないのだ。

称名川とザクロ谷に囲まれた大日平は、昨日今日と歩いたルート以外移動できる場所がないのだ。ならば帰るかということで、一泊組とともに全員山を降りることになった。

ベンチで昼食。風があり気温8℃。ちょっと気付け薬も飲みますかー。

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12:46 下山開始。

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一晩で20センチは融けたであろう。前日には見えなかった木道が、至るところに現れている。ちゃんと木道の上を歩ければいいが、少しでもずれると水溜りに落ち込んでしまう。

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薬師岳方面。

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昨日べたべたに付けていったペナントは、ほぼ回収してきた。中には手の届かない高さになってしまったペナントもあり、嵐での融雪の激しさを思い知ったのである。

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遅き春 大日平の マンサクよ

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13:20 雪原の末端。しばし休憩、やまやろうは昨日との比較のために同じ場所から撮影を試みた。

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この先はスリップは禁物。

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13:48 牛ノ首。

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ハンノキ滝が豪快に流れ落ちている。

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14:02 猿ヶ馬場。気温14℃であるが暑い。顔の周囲を飛び回る虫がうるさい。

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すっかり春山。

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足元にも春が。

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14:42 登山口に到着。称名滝への観光客だらけで、我々の重装備が浮いた存在だ。

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14:53 駐車場に到着!

一泊二日と短い山行となってしまったが、大日岳に登頂できたのでよしとしよう。

帰路途中で 雑穀谷を偵察

16:42 魚津のG会館に到着、片道55.8km。道具やマットを洗い、食費やガソリン代を清算する。

17:43 反省会の後、解散。





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Last updated  2016/05/13 04:38:15 PM


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