オハイオ日記

オハイオ日記

2007.05.19
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カテゴリ: ローテーション
今週から整形外科でした。

整形外科の朝は早いです。今週は救急からのトランスファーの患者が計3匹もICUにいたので、6時半~7時出勤でした。

整形外科の午前中はないも同然です。本来、受け持ってくれるはずだったD先生が今週は有給中なので、ベテランのK先生が受け持ってくれました。私が思うに、K先生とのローテーションは軍隊スタイルです(笑
「あと15分の間にOXの飼い主さんと、OOの飼い主さんと、XXの飼い主さんに電話して、薬局でXXのために抗生物質を注文して、昨日のOXの血液検査の結果を調べて、ここに集合。GO!」
などと指示されます。K先生はすごく明確な指示を出すし、教えるのも上手だし、誰に対しても公平に接してくれるので、私はとても好きなのですが、先生とのローテーションはかな~~り忙しいです(^^;)今、うちの大学病院の廊下でやたらに早歩きなアジア人を見かけたら、それはたぶん私です。K先生に受け持ってもらっているのは私とEちゃんの2人だけなので、かなりの人材不足な上に、ベテラン先生になると「先生に診てもらいたくって」っていう飼い主さんが多くくるから尚の事かなぁ。午前中なんて時計を見る間もなく終わっちゃって、時間の経過を教えてくれるのは、朝、通学途中で買ったコーヒーの冷め具合くらいなものです。

整形外科の午後も何だかあっという間に過ぎていき、気が付くと6時とか7時を回っています。ラウンドの後に、やっとその日の書類記入と夜の患者の世話が始まります。適当に夕ご飯を手軽に済ませて、なんだかんだやっていると夜の10時を回っています。あぁ、恐ろしいわ。結局、今週は早く帰れて10時半とか。遅い日は朝の1時過ぎでした。ありえないわぁ。

今週見たのは
TPLO(脛骨高平部水平骨切術)数件
THR(股関節全置換術)

関節鏡を使ったOCDの手術 数件
レジデントの実のお兄さんの犬の乳腺腫瘍取りと避妊手術
猫の胃の幽門のところに開いた穴の手術
脾臓の腫瘍が破裂して緊急手術&入院をした犬の介護
でした。
胃に穴が開いた猫は私がオンコールだった日に緊急手術で来た猫で、糖尿病持ちなのに今でも食事を拒否しているため、ICUにいます。猫ちゃんはいつも不機嫌だし、やっぱり早く家に帰りたいだろうし、私も早くICUから出してあげて退院させたいけど、食べてくれないことには無理だなぁ。もうすぐ1週間経っちゃうよー。
脾臓の腫瘍破裂の犬の腫瘍は、やはり血管肉腫でした。この飼い主さんへの告知が、私にとって初めての癌告知でした。あと3~6ヶ月くらいか・・・。今のところ、犬は癌とは思えないくらい元気にしているし、飼い主の顔を見ると無邪気に嬉しそうに尻尾を振っていたから、余計に辛かったみたいで、診察室で泣いていました。飼い主さんが先生に向かって、「先生の犬だったらどうします?」って聞いていたのが印象的でした。
他にはTHRの手術予定の犬に突然尿路感染症が見つかり、手術がキャンセルになったり・・(うちの大学に来るために片道5時間も運転してきてくれた飼い主に伝えるのはもちろん私でした・・・)、私と放射線科との連絡ミスで気難しいクライアントさんを長く待たせてしまったり、その間に先ほどの胃に穴が開いていた猫ちゃんが死にそうになったり、本当に精神的にも肉体的にも大変な週でした。でも、学んだものも多かった気がします。

今日は夜のお世話当番じゃないし、書類関係もなんとか追いついたので、たくさん寝ようと思います。明日もICUにいる猫ちゃんの世話のために7時ごろ登校です・・。あぁ、本当に早くICUから出してあげたいわ・・・。





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Last updated  2007.05.20 13:06:23
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