なまけもの投資日記

なまけもの投資日記

January 23, 2006
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カテゴリ: カテゴリ未分類
1月21日の日記で割安成長株、つまり低PERの割安成長銘柄を初心者が探すのは不可能に近いと書きました。むしろ安定した成長株なら少し高PERなのが当たり前なので月次のある高PERの小売株に投資した方が良いと書きました。今日はこの低PERの割安成長株のリスクを考えてみようと思います。

別に私は奇を衒って「低PERの成長株は難しい」と言っているわけではありません。自分の経験とブログで知った他の投資家の経験から素直にそう思うのです。バリュー投資家の場合、高PERの成長株で失敗するよりも、低PERの成長株にこだわりすぎて失敗する方が圧倒的に多い気がします。

去年私が投資でうまくいかなかった銘柄は、ファースト住建、クリップ、アインファーマシー(私が3ヶ月以上保有していて今日現在リターンがマイナスの銘柄はアインファーマシーだけです)とみんな割安成長株でした。また他のバリュー投資家の皆さんが苦労されたムトー精工、洸陽フーチャーズそして今問題のジェイブリッジ、いずれも成長性に比べれば非常に低PERに見えると思います。

なんで低PERで非常に投資対象に良い成長株に見えるのに株価は上がらないんでしょうか?低PERで成長株ならむしろ高騰しても良いぐらいと思います。でも株価はあんまり上がっていません。なんででしょう。

結論を言うとマーケットというのはリスクを考慮に入れて株価を決めているからだと思います。マーケットは馬鹿じゃありません。不安材料が少ない安定した高成長株を低PERに放置することは滅多にありません。低PERに放置されているのはマーケットがその銘柄になんらかのリスクがあると考えているからだと思います。

上記の銘柄だと自分なりに分類すると下記のようにリスクが分類されると思います。

1)ファースト住建、ムトー精工、KG情報(業績が不安定?)
2)クリップ(労務関係の問題、副業が多いリスク?)
3)アインファーマシー(来年の診療報酬が減額される可能性?)


こういうリスクがあるからマーケットも比較的低PERに放置していたんだろうと思います。成長性がなければ低PERでもおかしくないと思いますが。

簡単にいうと低PERの成長株というのは実は数字にでないリスクがある場合が多いんです。バリュー投資家がリスクを減らしているつもりの低PERの指標は、成長株の場合実は市場がリスクを感じている証拠と思って良いと思います。成長性がない銘柄なら低PERでもおかしくはないと思いますが。投資家は成長株で低PERの場合はむしろなんらかの不安材料があると考えたほうが良いのかもしれません。数字にはでていない(数字だけ見ていると低PER成長株は絶好の投資対象に見えます)、なんらかのリスクがあると思います。

低PERの成長株に投資する時は、まず市場が低PERに放置している理由というかその銘柄のリスクを見つけることが必要と思います。調査することによって、そのリスクが問題ないのなら(例えばアインファーマシーの場合だと診療報酬改正が調剤薬局の経営に問題を与えないと計算できる)、もちろん投資した方が良いと思います。

リスクを解明できなければ、初心者はあまりにも低PERの成長株投資はやらないほうが良いと思います。私が少し高PERの小売で月次のある成長株を買うのはリスクをとっているわけではなく、リスクを減らそうと思っているからです。





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Last updated  January 26, 2006 03:29:43 AM
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