290420
紳士のための愛と殺人の手引き @ 日生劇場 作: Roy Horniman 台本: Robert L. Freedman 曲: Steven Lutvak 出演: 市村正親、ウェンツ瑛士、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ、阿部 裕
(原題 A Gentleman's Guide to Love & Murder. 原作小説は明治40年作だが、ブロードウェイでトニー賞をとったのは平成26年。古いタイプの、ひたすらコメディーな、大道藝的ミュージカル。出づっぱりがウェンツ瑛士さんで、これが殺人者。市村正親さんは殺され役のほう。役の早変わりが多くて、ちょっとお疲れが…。宮澤エマさんが、(藤原紀香+笹本玲奈)÷ 2 だった。シルビア・グラブさんがブロンドの美女で、彼女のこれまでの役で最も美しい。)
290618
Helmhaus Zurich (教会堂と一体になっていて、入り口前のスペースでは若い女性3人が弦楽三重奏を聞かせてくれていた。"things are getting better all the time" と題した3人展。Anne-Lise Coste のヴィヴィッドなクレヨン画。Dieter Hall の男性ヌードの大型モノタイプ作品やコラージュ作品。David Chieppo の油画。|このあとオペラハウスまで行き橋を渡って駅に戻る観光散歩でチューリヒの旅を終えた。)
290617
Design Miami/Basel (Art Basel の Hall 1 と一体の建物の、路面電車を挟んで反対側のほうで開催。てっきり Art Basel の一部と思っていたら別催しで、入場料 30 CHF を払った。デザインと言っても、家具と工藝品。Art Basel があまり得意でない部分を埋める企画といえる。)
290617
Museum der Kulturen Basel (パプアニューギニアの高さ 16.8 メートルの礼拝の館 Kulthausfassade Mbai が圧巻。ポリネシアものが充実しているほか、個々の展示物を見ているとそれなりに面白いのだけど、体系化されていないオモチャ箱の感あり。館内用ガイドブックの持ち帰りをとがめられてポンと投げて置く香港ばあさんを注意したら、None of your business! と言い返してきた。後で考えたら、モノを投げるのは彼らにとっては当たり前のことだったね。)
290617
Art Basel|Parcours (野外展示を見に大聖堂周辺の旧市街地区へ。大聖堂前には、艾未未の重厚なる樹木のインスタレーション。子供たちがインスタレーションを制作しているエリアもあった。)
290617
Art Basel (Gagosian の壁面展示が替わっている。聞くと、部分的に毎日替えているのだと言う。逆に言えば、VIP 向けの 2日間のプレヴュー期間にしか展示されなかった作品もおそらく沢山あるということだ。だって、会場を回っていても、赤丸がついているものがほとんどないものね。たぶん、赤丸ものは入れ替わってしまったのだろう。けっきょく、アートバーゼルを全制覇というのは所詮ありえないことなのだろう。後ろ髪を引かれるようにして午後4時ごろ会場を後にする。)
290616
Art Basel (Hall 2 の画廊展示を引き続き夜7時の閉館まで見る。新作群と並んで、ピカソやエゴン・シーレ、マグリットなどの作品がぽんぽん並んでいるのは、例えて言えば東京のフェアで古美術が並んでいるのと同じかな。)
290616
Kunsthaus Basel|Gegenwart (現代アートのうちでも、もっとも尖端的でついていきにくい路線の開拓者たちの作品を収める。大衆向きではない。企画展は Richard Serra の映像作品。上の階には Joseph Beuys のガラス棚インスタレーションなど。)
290616
Museum Tinguely (Tinguely がバーゼルの人々からいかに愛されているかが伝わってくる。タングリー(ティンゲリー)の動くインスタレーションの数々の常設展示に加え、企画展は人工物の意味を問い直す Wim Delvoye の消化器官機械や装飾タイヤなど。Jerome Zonder のダークなドローイングを Tinguely の常設展示「メンゲレの死のダンス」にぶつけた企画も。)
290615
Art Basel (画廊出展の Hall 2 のほうから入ったのだが、フェア全体の会場配置がよくわからず戸惑う。ようやく Hall 1 に移れて、メガ展示=博覧会の Unlimited をじっくり見て回る。Song Dong さんのインスタレーション Through the Wall や Stan VanDerBeek さんの映像インスタレーション Movie Mural, 1965-1968 など、体感・体験型のアートがすてきだ。その後、Hall 2 に移って3分の1ほど見て回る。)
290408
DAVID BOWIE is coming to Tokyo @ 寺田倉庫G1ビル (天王洲)
(デヴィッド・ボウイの世界巡回大回顧展。会期 1/8~4/9 の最終の1日前の午前に行った。出てみたら、入場に長蛇の列だ。ロックミュージシャンにとどまらず、映像・演劇・絵画・デザインも総動員した幅広いアーティストだったのだと、尊敬の念を深くした。)
290612
Beauty and the Beast @ タイ航空の機上にて 出演: Emma Watson, Dan Steven, Kevin Kline, Luke Evans, Josh Gad, Ewan McGregor
(この完成度の高い実写版を見てしまうと、もうアニメ版は安っぽくて見ていられないかも。狼に囲まれた Belle を野獣が救うシーンが感動的。Gaston が悪魔超えのあまりに不愉快きわまりない人格に仕上げられていて、こいつがゆえにこの映画はちょっと2度観る気になれない。2度目以降観るなら、自分なりのダイジェスト版を作りたいな。|Philips の消音ヘッドホンで聴いたら、機上なのに音楽も透き通るようだった。)
290610 METライブビューイング2016-17
Richard Straus: "Rosenkavalier" (薔薇の騎士) @ 東劇 指揮: Sebastian Weigle 演出: Robert Carsen 出演: Renee Fleming, Elina Garanca, Erin Morley, Guenther Groissboeck, Matthew Polenzani
(ドイツ語、平290513公演。じつに楽しめるスジ立て。第3幕の楽しいお部屋の場面など、ミュージカルの楽しさとオペラの気品がひとつになっている。劇中の歌藝人のチョイ役に、主役級のポレンザーニさんを充てるのだから MET は贅沢だ。)
290522 METライブビューイング2016-17
Pyotr Ilyich Tchaikovsky: "Eugene Onegin" @ 東劇 指揮: Robin Ticciati 演出: Deborah Warner 出演: Anna Netrebko, Peter Mattei, Alexey Dolgov, Elena Maximova, Štefan Kocán
(ロシア語、平290422公演。ネトレプコさんも華麗だが、長身のマッテイさんの美声が冴える。出番は少ないが、コツァンさんのバスは印象的。ロシア語がわかりやすかった。「エフゲニー・オネーギン」は、プライドに翻弄される男たちの物語だ。)
290516
Manchester by the Sea (マンチェスター・バイ・ザ・シー) @ シネスイッチ銀座 作: Kenneth Lonergan 出演: Casey Affleck, Michelle Ingrid Williams, Lucas Hedges
(絶賛されている映画だが、主人公のリーにとても感情移入できず、中盤は観つづけるのがつらかった。テレビならチャンネルを変えたかもしれない。フラッシュバックの多様で、スジがよく理解できなかったこともある。人間の感情って、けっしてわかりやすいものではないよねと全身で語っているような映画だ。数々の受賞には納得する。)
290508 METライブビューイング2016-17
Wolfgang Mozart: "Idomeneo" @ 東劇 指揮: James Levine 演出: Jean-Pierre Ponnelle (昭63死去)
出演: Matthew Polenzani, Nadine Sierra, Alice Coote, Elza van den Heever (イタリア語、平290325公演。レヴァインさんの若いころの情熱とウィットに富んだ練習風景のビデオを見て、彼が巨匠たる所以を知る。久々のモーツァルト作品鑑賞。ポレンザーニさんの、安定したこころよい響き。ネイディーン・シエラさんは、ぼく好みの顔立ち。ときめくほど表情豊かな演技、気品あるソプラノ。)
290411 METライブビューイング2016-17
Giuseppe Verdi: "La Traviata" @ 東劇 指揮: Nicola Luisotti 演出: Willy Decker 出演: Sonya Yoncheva, Michael Fabiano, Thomas Hampson
(イタリア語、平290311公演。ミニマルな舞台美術で以て劇の本質を最大限に引き出す。全篇、変化に富んだヴィオレッタの歌唱、ソーニャ・ヨンチェヴァさんの美しさ。グランヴィル医師を、まるで死神に慈愛の目を持たせたかのごとく、ヴィオレッタに随所で対峙させる演出もみごと。|英ちゃんの誕生日だというのに能天気に映画館に行ってしまった。後悔は大きい。)
290410
LA LA LAND @ TOHOシネマズシャンテ 出演: Emma Stone, Ryan Gosling, John Legend, Sonoya Mizuno
(オープニングの LA 高速道路上の奇跡のような群舞のノリのまま能天気な映画かと思っていたら全然ちがって、苦闘続きだし、夢のかなえられ方もビターだ。でもね、おとなのスマイルがあるね。Emma Stone さんが、こんなにいきいきとして多様な顔を見せる女性だったとは。深く、深く、ファンになりました。)
290602
たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話 (明日香出版社、平成27年刊) 山木喜美子 著
(全例文を音読した。|英・独の違いをまたひとつ知った。What do you think the weather will be like tomorrow? → Was glaubst du, wie das Wetter morgen ist? What do you think we plan? → Was glaubt ihr, was wir vorhaben? How old do you think I am? → Was glauben Sie, wie alt ich bin? )
290529
〔メイカーズ〕21世紀の産業革命が始まる (NHK出版、平成24年刊) Chris Anderson 著、関 美和 訳
(インターネットが生んだモノ・人材のロングテールとクラウドファンディングによる、家内工業への回帰。技術家庭がカリキュラムから削除されて30年経ったいま、「もの作り=デザイン」を教える授業が必要。新しいオートメーションのおかげで、安い人件費のメリットは縮小し、その他の要素(消費者との距離や輸送費、柔軟性、品質、信頼性)が重要に。サプライチェーン・マネジメントと製造は、アイディアよりはるかに難しい。|レゴブロックのための直販パーツを自主制作する起業家たちの存在がおもしろい。)
290520
マッキンゼーが予測する未来 近未来のビジネスは4つの力に支配されている (ダイヤモンド社、平成29年刊) Richard Dobbs・James Manyika・Jonathan Woetzel 著、吉良直人 訳
(原著No Ordinary Disruption: The Four Global Forces Breaking All the Trends. 効率化=生活水準の向上を促す「都市化」。規模が大きいほど、ネットワーク効果が大きくなる。近未来には、有数の大都市圏を追って、数百万人規模の無名の大都市(たとえば中国なら「仏山市」)の中産階級が地球を席捲すると。|スロバキアのピアノ・メディア社がおもしろい。スロバキア語の主要メディアをカバーしたインターネット購読サイトで、無料客締め出しの壁となるシステムを作り、購読料収入は原著作権者のサイトと折半する仕組み。)
290509
心にとどく英語 (岩波新書、平成11年刊) Mark Petersen 著
(Roman Holidays らの名作映画の味なセリフをネタにした語彙論。will より be going to のほうが「すでに予定に入っている」感じを表す。get + 過去分詞は「やられて困った」感じの「迷惑の受身」。|米国の伝統的淫売宿 whorehouse は繁華街でなく住宅街の2~3階建ての民家のことが多く、客が応接間で酒を飲み、ピアニストの音楽を聴きながら女たちと知り合い、おいおいふたりで上階の寝室に入るのだと。なるほどワシントンDCでそういうところに行ったよ。)
290507
英語の名教授 英英辞書活用のすすめ (丸善ライブラリー、平成8年刊) 松本安弘・松本アイリン 著
(平7刊の Collins COBUILD 第2版への感激をそのまま本にしてある。「初版からわずか8年目。この改訂版の出来栄えは驚くばかり。全く新たに1冊の優れた英英辞書を作り上げたと言っても過言ではありません」。ぼくも同感だが、やはり第2版こそ、劃期的な名辞書だったわけだ。|She used to play piano in a jazz band. で piano に the が付かないのは、「ピアノのパート」という意味だから。)
290502
<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則 (NHK出版、平成28年刊) Kevin Kelly 著、服部 桂 訳
(原著The Inevitable: Understanding the 12 Technological Forces That Will Shape Our Future. つながりあったネットワークが自律的に膨張することで文明のありかたが急速に変わっているのを実感する。全身を覆うVR装具で楽しむリアリティー劇場。GPSで個々の車をトラッキングして、道路の利用の仕方に応じた課税。|「質問を生み出すことこそ、人類が絶え間なく探索すべき新領域、新産業、新ブランド、新たな可能性を生み出す原動力だ」)
290502
First Polish Reader for beginers: bilingual for speakers of English (Language Practice Publishing 平成22年刊) Paula Wojcik 著
(「やさしい文章を多読する」勉強法をポーランド語ではじめて実践できた。独特のコミカルさがあるテキスト。)
290529/0609
German Short Stories for Beginners (米 The Language Academy 平成28年刊)
(それぞれミステリアスな出来事が起き、次が読みたくなるやさしい短篇だ。かつては易しい読み物といえば童話だったが、この本のような現代ものがベター。)
290516
Mastering German Vocabulary A Practical Guide to Troublesome Words (Routledge, U.K. 平成16年刊) Bruce Donaldson 著
(ドイツ語の類義語使い分け解説。説明が簡潔で、例文に重きを置いているのがいい。通読できたらいいな。)
290502
People Make Places: Tokyo (People Make Places Limited, UK 平成28年刊) Charles Spreckley プロデュース
(これまでで最も素敵な東京写真集。食べもの屋さんとアート施設と、それを支える人たちの顔がいい。三潴末雄だけ、目障りだけどね。)
290422
5歳の子どもにできそうでできないアート 現代美術 (コンテンポラリー・アート)
100の読み解き (東京美術、平成29年刊) Susie Hodge 著、田中正之 日本語版監修
、藤村奈緒美・難波道明・徳永優子 訳 (原著は平24刊Why Your Five Year Old Could Not Have Done That. 現代アートへの典型的突っ込み語から出発して、アートである所以に分け入っているところがみごと。)
290422
Artists at Gemini G.E.L.: Interviews, Works, Photographs (Harry N. Abrams, Inc., NYC/Gemini G.E.L., L.A. 平成5年刊)
(平4 の "Both Art and Life: Gemini G.E.L. at 25" 展の図録。Roy Lichtenstein や Robert Rauschenberg のインタビューが出ている。)
290329
Do Androids Dream of Electric Sheep? (Weidenfeld & Nicolson, London 平成24年刊、原著 昭和43年刊) Philip K. Dick 著
(昭和57年の映画 Blade Runner の原作。)
CD:
290516
Max Bruch: String Quintet in E flat major, String Quintet in A minor, String Octet in B flat major (Hyperion Records 平成29年刊)
(英国の The Nash Ensemble が平28年4月にロンドンの教会堂で演奏したもの。作品は 1918/20年作。)
290516
Joseph Haydn: String Quartets "The Lark" "Emperor." W.A. Mozart: String Quartet "The Hunt" (Deutche Grammophon 原盤 昭和39・49年、CD 平成24年刊)
(演奏は、英国で昭和23年結成・昭和62年解散の Amadeus 弦楽四重奏団。)
290509
DAVID BOWIE [FIVE YEARS 1969 - 1973] (Parlophone Records 平成27年刊)
(デヴィッド・ボウイの初期アルバム8つと、新編集の RE:CALL 1 という2枚組アルバム、あわせて11枚のCDが小冊子とセットに。)
290502
Renée Fleming|Distant Light (Decca Music 平成29年刊)
(Samuel Barber "Knoxville: Summer of 1915" ; Anders Hillborg "The Strand Settings" ; Björk Guðmundsdóttir [ˈpjœr̥k ˈkvʏðmʏntsˌtoʊhtɪr]
"Virus," "Joga," "All Is Full of Love" 演奏は Royal Stockholm Philharmonic Orchestra.)
290502
Sol Gabetta|Edward Elgar・Bohuslav Martinu チェロ協奏曲 ベルリンフィル ライブ (Sony Classical 平成29年刊)
(劇的な音楽。平26ライブ録音。指揮は Sir Simon Rattle. )
290502
寺下真理子|ロマンス (King Records 平成29年刊)
(バイオリンの甘美さと透明さが際立つ選曲。須関裕子さんのピアノとともに。すてきなジャズ トランペット。5人奏のニューオリンズ録音。)
290502
高澤 綾|Crescent City Connection (King Records 平成29年刊)
(すてきなジャズ トランペット。5人奏のニューオリンズ録音。)
290410
LA LA LAND (Interscope Records 平成28年刊)
(映画「ラ・ラ・ランド」を観た TOHO シネマズシャンテで購入。)
290408
★ (= "Black Star") (ISO Records 平成28年刊)
(デヴィッド・ボウイ69歳の遺作となったアルバム。「デヴィッド・ボウイ展」で購入。)
290408
Lazarus (Jones Tintoretto Entertainment 平成28年刊)
(メロディアスな魅力に満ちている。)