レクチャーでは、『フラワーデザインの表現とその分類』として講義がありました。フラワーデザインの形には大きく2つの柱があります。「アブストラクト」(抽象表現)と「リアリズム」(具象表現)です。さらにその中には、作品にコンセプトを取り入れたものとそうでないものに分けられます。それが、「コンセプシャルフォーム」と「スタンダードフォーム」です。「スタンダードフォーム」は、作品を完成させるために定められた規則や基準を基にしたデザインです。作品をつくる上での形や手法に規則があり、それに沿って美しいものをつくるフラワーデザインの基本です。植物の形や色、そして扱い方、花をデザインするための基礎的なテクニックや情報が含まれているために、レッスンではスタンダードフォームを主軸に教えています。
アブストラクト-コンセプシャルフォーム -スタンダードフォーム-ジオメトリックフォーム -フリーフォーム
リアリズム-コンセプシャルフォーム -スタンダードフォーム -リアリズム
アブストラクトのスタンダードフォームに属する「ジオメトリックフォーム」がレッスンで一番よく用いられます。円、半円球、三角形、三角錐、四角形、角柱、台形、三日月形などの幾何学的な形にまとめたものをジオメトリックフォームと呼びます。今までのレッスンでも出てきたヴァーティカルライン、コンテンポラリーライン、ホリゾンタルライン、クレッセントライン、トライアンギュラースタイル、スクエアスタイルなど、このような基本に則ったものです。
今回はこの中から「ホリゾンタルライン」のアレンジをしました。